コラム1:子どもを対象としたもの

◎ボランティア活動カード・名札

発行:静岡県浜松市立長上公民館(同施設ボランティア『与進の会』)

  ボランティア活動カード

  地域の中・高生にボランティア体験活動が広まることを願い、長上公民館で発行している。このカードと名札は、毎月2回程度開催される「子ども対象の講座やイベント」のボランティアに応募した人全員と、定期的に活動する学生施設ボランティア「NJV(長上ジュニアボランティア)クラブ」のメンバーに無料で配付している。活動カードには、活動日と活動内容の他、館長の確認印と担任の確認印欄が設けてあり、学校へも報告できるようになっている。また、名札には氏名と学年の他、研修・養成講座受講済みシールや、活動カードが一冊終わるごとに貼るシールの欄が設けてあり、ボランティア参加者の励みとなっているようである。募集は、学校を通して講座やイベントごとに行い、取りまとめは、「NJVクラブ」のメンバーが行っている。
  現在326人にカードを発行しているが、参加者が学校で活動カードを提出する姿を他の生徒が見ることによって、ボランティア活動に関心を持ち、参加してみたいという気持ちになってくれることを期待している。
  特色:パソコンを使い参加の状況を把握している。
  また、名刺とチケット用紙を使用し作成した。
  チケットの半券部分は活動者の管理に使用している。

◎ボランティアカード

発行:静岡県小笠町教育委員会(ボランティア支援センター)

  認定書

  小中学生のボランティア活動への動機づけとなるように、小笠町ボランティア支援センターで発行している。このカードは町内の小中学生の全員、高校生の希望者に無料で配付している。ボランティア活動をする毎に施設や主催者から印やシールをもらう。活動内容は、保育園や幼稚園・福祉施設・図書館・町の事業などが中心である。概ね1時間で1ポイントとし、50ポイントで4級、100ポイントで3級、200ポイントで2級、300ポイントで1級を認定し、認定証を授与している。
  支援センターを設立して2年目を迎えるが、級認定などの称揚を通して、子どもたちのボランティア活動が年々増えてきている。平成15年度は延べ1,583人が活動している。町内の児童生徒の総数がおよそ1,500人であることを考えると、ボランティア活動への理解または意識が高くなってきているといえる。このことは、学校や受入施設側の熱心な取組の成果であると考えている。
  支援センターでは、各施設や町の行事等から小中学生のボランティア活動募集の一覧を作成し、小中学生に学校を通して紹介している。本年度は約200項目の内容について紹介し募集を行った。また、活動を受け入れてくれる団体や行事の開拓を継続して行っている。

◎ボランティアカード

発行:和歌山県新宮市立光洋中学校

  ボランティアカード

  本校は生徒数266名で、文部科学省より「新しいタイプの学校」の研究開発指定を受け、学社融合を目指している。ボランティア活動もその一環で、地域の清掃活動の折には、生徒に呼びかけボランティアで積極的に参加している。そして、その個人的な活動を記録するためにボランティアカードを作成し、無料で配付した。1回参加する毎にシールを1枚貼るようになっている。全部シールがたまっても、特に表彰するというようなことはないが、卒業するまでに一杯にしようと呼びかけている。平成16年度からは、学生証の中にボランティアのページを作る予定である。
  保護者や地域の方々で希望される方にもこのカードを配付している。
  一緒に地域を清掃していこうという運動になればと思う。
  毎月第三木曜日を「ボランティアの日」と決め、早朝、登校の途中に、地元の無人駅を清掃しており、毎回半数近い生徒が参加している。その他にも、学校内でのボランティア活動、たとえば、学校図書をコンピューター化する作業の、入力を手伝ってくれる生徒を募集したところ、20名ほどが応募した。さらに、近隣にある障害者支援施設での有志による活動にも、このボランティアカードを利用している。

◎ヤングボランティア・パスポート事業

発行:福島県立四倉高等学校

  パスポート

  この「パスポート」は、本校が特色ある学校づくりの一つとして進めてきた学校をあげてのボランティア活動を、個々の生徒に即して評価し、継続・拡大する目的をもって平成15年7月に導入された。導入にあたっては、本校同窓会の創立55周年記念事業の一環として、同窓会と協議し、資金援助を得て実施した。「パスポート」は全校生徒(約600人)に配付し、学校外でのボランティア活動や人助けをした際に、責任ある方から確認印又はサインをもらうようにしている。「パスポート」は、生徒の自主的な活動を記録し、評価し、励ましを与えるために考えられたものである。したがって、生徒が取り組む活動は多種多様である。そのうちの主なものを紹介すると、保育所ボランティア(家庭クラブ主催)、グループホーム「大地の家」慰問活動(JRC主催)、機能訓練介助ボランティア(JRC主催)等がある。本事業は回数等を競うものではないが、活動が特に顕著であった平成15年度の卒業生には、同窓会長から記念品を添えて行為を讃える「証」が贈られた。今後、さらに評価方法の工夫や、受け皿となる団体を広げ、より多くの生徒が活用するよう、情報の提供に努めたいと考えている。
  特色:ポケットに収まるコンパクトタイプです。

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生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --