学校の概要
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体験活動の概要
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体験の名称 | 学年等 | 活動内容 | 教育課程上の位置付け | 期間等 |
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町内清掃ボランティア | 全学年 | 学期に一回町内の清掃活動を行う。 各学年又はホームごとに年間計画に入れ、主に通学路や駅舎の清掃を行う。 |
特別教育活動 ロングホームルーム |
4時間 5月、10月、2月 |
手取川観月歩行 海岸清掃ボランティア |
全学年 | 美川町の手取川の河口付近の海岸を清掃し、川岸を上流に向かい空き缶などを広いながら15キロのコースを満月を見ながら学校まで歩く。 | 特別教育活動学校行事 | 8時間 1日 9月 |
小中高獅子吼グリーン&クリーン作戦 登山道の清掃と植樹 |
1年 小中高合同の活動 |
鶴来町のシンボルである獅子吼高原に登山しながらゴミや空き缶拾いをする。頂上では小中高校生が5、6名のグループを作り、ミズナラの植樹作業をする。 | 特別教育活動学校行事 | 6時間 1日 10月 |
福祉ボランティアと発表会 | 1年 | 地域の老人福祉施設や病院や保育所を訪れ、老人介護体験や保育体験実習をする。 | 総合的な学習の時間 | 7時間 1日 10月 |
企業・大学見学体験と発表会 | 1年 | 卒業生が進学・就職している県内の主立った大学や企業を見学し、また「若者しごと情報館」で職業疑似体験や適性検査などを行う。 | 総合的な学習の時間 | 7時間 1日 10月 |
小中高音楽向上交流事業 ブラスバンド・和太鼓等発表会 |
1年 小中高合同の活動 |
小中高校生が合唱やブラスバンド、和太鼓など音楽を通して交流を深める。発表会においてその成果を披露し、また地域のプロの音楽家による演奏や講演を聴き、伝統音楽の面白さを学ぶ。 | 特別教育活動学校行事 | 3時間 1日 11月 |
就業体験学習と発表会 | 2年 | 生徒が出身地域にある事業所を自分の興味関心や進路の希望に合わせて体験先を決定し、依頼から体験、お礼までを自分で行う。 | 総合的な学習の時間 | 16時間 2日 7月 |
キャンプ実習 | 2年 スポーツ科学コース |
白峰村のキャンプ場にて、幕営、野外炊飯、登山、自然観察など野外実習を行う。 | 学校設定科目「スポーツ」 | 11時間 1泊2日 7月 |
小中高獅子吼グリーン&クリーン作戦(登山道の清掃と植樹)に代わる活動として急遽企画することになった。
小中高合同の活動で町の教育委員会を中心に9月から計画や実施について5回の打合会や協議会が必要であった。特に後の2回は国道157クリーン作戦に変更後の打合会となった。
ホーム担任から地域に美しい環境を保つことボランティア精神を養うことの必要性、また小中学生とどう協力すればよいか、またリーダーとしての役割を考えた。
11月5日に実施した。小学5年生62名、中学1年生100名、高校からは本校のスポーツ科学コースの1~3年生78名が参加した。11時の開会式では町教育委員会の担当者から、地球環境をよくするためゴミを減らすことから住み良い町作りにつなげることなどクリーン作戦の意義についての話があった。ゴミ集めの手順説明の後、小中高校生が7~9名のグループを作り、国道157号線沿いの森島町から安養寺町間の3.6キロの割当箇所にバスで移動し、清掃活動を展開した。グループの中の高校生1名がリーダーとなり作業について指示を行った。予定より30分遅く、午後1時に帰校した。
直前指導も含め9月の総合的な学習の時間(以下「あじさいタイム」)で事前指導を行った。体験学習の趣旨や活動内容の説明、希望調査や班編成、訪問する企業、大学、施設の概要調べ、知りたいことや課題の設定などを指導した。また、体験実習ノートを配付し、心構え、服装や持ち物の確認、挨拶や礼儀について直前指導を行った。
2日のうち1日を企業・大学見学、もう1日は福祉ボランティア体験にあてた。学年を2クラスと3クラスに分け、交互に体験した。クラス単位で企業体験を午前中に、次に昼食時間も含んで仕事情報館での職業疑似体験、午後には大学を訪問した。訪問した企業概要は合成繊維織物の製造販売業務、各種印刷物の加工製本業務、陶磁器洋食器やセラミック電子部品の製造業務、トラック・バスの部品製造業務、電気電量計の開発・製造の業務の5社であった。
福祉ボランティア体験では老人介護施設5カ所、病院2カ所、保育所・幼稚園は9カ所、1カ所の障害者更正施設に3名から14名の生徒が訪問し、午前9時から午後3時までそれぞれのボランティア活動を行った。
当日、帰校後に各自が体験記録を作成した。これは体験実習ノートの数ページにまとめる形式で、見学・体験先での活動日誌、感想、自己評価をまとめるものである。この記録をもとに11月中のあじさいタイム1において発表原稿や資料をまとめ、ホームごとの発表、さらに代表による学年発表を行った。
校内の研究・推進委員会を組織し、学校としての推進体制を整備した。構成は教頭、総務課主任、教務課主任、特活科主任、「総合的な学習の時間」担当、総務課企画担当、スポーツ科学コース主任、1年学年主任の8名とした。
また、それぞれの体験活動の担当者や小中学校や町教育委員会との連絡・調整の部署として総務課に企画係をおいた。
PTA会長を委員長とする支援体制を整備した。構成は校外より、本校PTA会長、学校評議員4名、鶴来町教育委員会学校教育担当者、鶴来町子育て支援課長の7名、校内より校長、教頭2名、総務課主任、総務課企画係、教務課主任の6名とした。
学外関係者の中には企業代表者や商工会事務局長が含まれ、地域の教育力を引き出す具体的方策や地域にある教材や学習環境の積極的な活用について意見を求めたり、活動に具体的な支援をお願いしている。
体験後の自己評価や実習ノートのまとめを活用する。あじさいタイムでは発表が学習活動の大きな部分を占め、課題設定能力、情報活用能力、コミュニケーション能力などを評価する。発表会では生徒や教師、学年全体発表では学校評議員や保護者に呼びかけて評価してもらう。
特別活動に位置付けた体験活動では生徒の感想やアンケートにより、内容についての評価するよう努めている。
自然体験はさまざまな感動を呼び起こす良い機会で生徒達も楽しみにしていたのだが、天候や熊騒動のため海岸清掃ボランティアと手取川観月歩行と小中高獅子吼グリーン&クリーン作戦は実施に踏み切れず、縮小して「国道157号クリーン作戦」に代わることになった。小グループの中のリーダーとして役割を果たすことにより、責任感と自信をつけたし、地域の人と身近に接すること、地域の豊かな自然を再認識し慈しむ良い学習の場となった。
あじさいタイムでの企業・大学見学、福祉ボランティア体験や就業体験実習は事前・事後の学習にかなりウエイトを置いており、単なる活動に参加したという経験だけでなく、社会人としてのマナーや接し方、話し方、また発表の機会を得ることにより調べまとめる力、伝え聞く力が育った。
ボランティア活動として部や委員会での活動は取り組みやすく花いっぱい運動や清掃登山や福祉施設訪問など行っている。学年全体が関わるものは規模が大きなものに限られ、事前の準備に時間と手間がかかるので実施学年の年間予定を十分考慮する必要がある。
初等中等教育局児童生徒課生徒指導室
-- 登録:平成21年以前 --