学校の概要
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体験活動の概要
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豊かな体験活動には、さめっ子タイムや農業体験、ボランティア活動などいろいろあるが、ここでは、自然大好き(ビオトープ)に関する内容の計画について記す。
学年 | 単位時間数 | 活動内容 | 教科等との関連 | ||
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全学年 | 2 | 学校周辺探検 | 1年 | 国語 生活 |
たんけんしたよ、みつけたよ いきものだいすき |
2年 | 生活 | 生き物とともだち | |||
3年 | 理科 | こん虫をしらべよう | |||
4年 | 理科 | あたたかくなると | |||
6年 | 理科 | 地球と生き物のくらし | |||
全学年 | 1 | 生き物誘致計画 | |||
全学年 | 1 | 設計図作成 | |||
下学年 | 4 | 建設地除草 | |||
上学年 | 4 | ビオトープ建設 | |||
全学年 | 2 | ビオトープ観察 | 4年 | 理科 | 暑くなると、すずしくなると、寒くなると |
5年 | 国語 理科 |
地球環境について考えよう 流れる水のはたらき |
環境委員会の児童に、野生生物の生存する空間を示す「ビオトープ」という言葉を教えた。そして、トンボやホタル、メダカなどを身近な場所「学校」で観察している様子を想像させた。また、ビオトープ建設方法をVTRで見せてイメージさせた。そうすることで、児童主体でのビオトープ作成を図った。
○ 毎週月曜日の児童会活動の際、環境委員会の児童が今後のビオトープの方向性について話し合い、全校生にアンケートを取ったり、各学年に活動内容などを提案したりしている。
日程 | 環境委員会の取り組み | 全校生の取り組み |
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5月上旬 | 学校周辺探検を呼びかけた。 | 学校周辺を探検し、動植物の観察を行った。 |
5月下旬 | どんな生き物を呼ぶかのアンケートをとった。 | 魚、トンボ(ヤゴ)、蛙など水棲生物を呼びたいと考えた。 |
6月中旬 | どのようなビオトープを作るか呼びかけた。 | 各学級から設計図をだしてもらい、アンケートの結果、次のような形のものに、決定した。
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8月下旬 | ビオトープの枠組への杭打ちを行った。 | 杭を打ちやすくするために、下学年によりビオトープ現場の除草を行った。 |
9月上旬 | ビオトープつくり(池・川づくり)を呼びかけた。 | 上学年が中心になり、学校上の休耕田の穴掘りを行った。 6年以上前から休耕田だったため根がはっており、鍬やスコップなどで穴を掘るのに児童は苦労をしていた。男子は鍬を地面に刺し丈夫な根を切った。女子は根が切れて掘りやすくなった地面の穴を掘った。男女が役割分担し協力して作業を行った。 |
10月中旬 | 地域の方々と観察会を行った。 池や川には、何も放流しなかったが、ガムシ・水カマキリ・マツモムシ・イモリの存在が確認された。また、今まで見られなかったシオカラトンボが飛んでいるのが見られたので、多分ヤゴもいると思われる。 |
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10月中旬 | ビオトープの名前を決めるためにアンケート調査を行った。 | 「ひょうたん島」「うきうきランド」などの意見があったが、「SAMEGAWAワールド」に決定した。 |
10月下旬 | SAMEGAWAワールドの決まりを作るためのアンケート調査を行った。 | 大切に活用するために、次のように決まった。 「生き物を大切にする」「木道以外のところを歩かない」「池にゴミを入れない」「池には作業以外入らない」 |
11月上旬 | みんなで考えた決まりを受けて、木道設置の設計図つくりを呼びかけた。 | 池や川の観察がしやすく、ビオトープを壊さないようにできるものを考えた。 |
12月予定 | 木道建設 | |
1月以降 | ビオトープへの意識を高めるためのクイズを考える。 | |
年間 | ビオトープ観察日誌(生物観察など)の記入をする。 |
次年度の各学年の学習指導に活用していきたい。そのためにも、自然環境の大切さやビオトープや自然を守る必要性について指導したい。特に、水の大切さや池と川をきれいな状態に管理する方法を学ばせたい。
体験活動を推進するにあたり、活動に関係する地域の各団体の代表による学校支援委員会を設置して委員から活動についての意見・助言をいただきながら校内の推進委員会を中心に実践化を図るようにした。
各学年ごとに、児童たちが活動した後に、絵や文章などで反省をした。それらから、児童たちがビオトープづくりに意欲的に取り組んだ様子や生物観察を楽しんで行い、自然に興味を示し始めたことがうかがえた。今後はさらに、自分達で「休み時間にも、ビオトープで生物を観察したい。」という児童が増えるような工夫をしていきたい。
自然環境についての知識が増え、各教科での学習にも生かせるようになってきた。また、自然で遊ぶ楽しさを覚え、休み時間にもビオトープに足を運ぶ児童が見られるようになってきた。休日に家族で川に行ったり、友達と近くの自然を探検したという話が聞かれるようになった。
ビオトープづくりの計画・作成・活動を通して、自主的に活動したり、友達同士で協力したりする態度を身に付けることができた。
池に観察用の橋を設置したり、呼びたい生き物のために必要な植物を植えたりしたい。また、ビオトープをよい状態に保つための管理方法を教師が学び、児童に指導していきたい。そのためにも、外部指導者に協力していただき、打合せや活動を行っていきたい。
次年度の教育課程には、各学年でできるビオトープの活用法の位置づけをしたい。その際に、ビオトープや自然に興味を持たせるための楽しい活動も盛り込んでいきたい。
初等中等教育局児童生徒課生徒指導室
-- 登録:平成21年以前 --