平成16年度豊かな体験活動推進事業ブロック交流会 まえがき

  子どもたちが豊かな人間性や社会性などを育むためには,学校教育において様々な体験活動を充実させることが重要であることから,平成13年には学校教育法の改正が行われ,ボランティア活動など社会奉仕体験活動,自然体験活動その他の体験活動の充実に努めるものとされたところです。また、学習指導要領においても、総合的な学習の時間や道徳,特別活動などの中で、ボランティア活動などの体験活動を行うことと明示し,学校教育における体験活動をより一層充実させる内容としています。
  これらを踏まえ,文部科学省では,平成14年度から「豊かな体験活動推進事業」を実施し、各都道府県に「体験活動推進地域・推進校」を指定して、他校のモデルとなる体験活動の推進を図っています。また、平成15年度からは、都市部から農山漁村や自然が豊かな地域に出かけ、異なる環境の下で多様な交流に関わる体験活動を行う「地域間交流推進校」を、さらに、平成16年度においては、長期にわたる集団宿泊等の共同生活体験等を行う「長期宿泊体験推進校」をそれぞれ指定しているところです。
  これらの取組の成果は、毎年、全国6ヶ所で行っている「ブロック交流会」で発表や事例協議、情報交換などがなされていますが、本事例集は、平成16年度のブロック交流会で発表された事例の中から全国の学校の体験活動に資するよう、学校種や活動内容等を勘案して25の取組を紹介したものです。
  各教育委員会や学校においては、本事例集を参考として、体験活動の一層の充実に努めていただきたいと思います。
  終わりに,本事例集に掲載できなかった学校をはじめ、「豊かな体験活動推進事業」において熱心に取り組んでいただいた教育委員会並びに関係者の皆様方に感謝の意を表するとともに、今後とも,体験活動の一層の推進にご尽力いただくことをお願いしたいと思います。

平成17年7月

文部科学省初等中等教育局
  児童生徒課長 坪田 眞明

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課生徒指導室

(初等中等教育局児童生徒課生徒指導室)

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