38.グローリー工業株式会社(財団法人グローリー小学生育成財団)

分野:教育

  • 次代を担う小学生の子どもたちの健全育成を目的に、企業が財団法人を設立し、芸術・科学、スポーツの分野において実施事業や団体への助成を行っている事例である。
  • 各実施事業に社員の参加を促すことにより、社員のボランティアに対する意識を高め、地域社会との共生を実現している点が特徴である。

1.主体活動団体

  グローリー工業株式会社(財団法人グローリー小学生育成財団)

2.関係者・関係団体

  財団法人グローリー小学生育成財団、社員ボランティア

3.活動のきっかけ・問題意識

  次代を担う子どもたちの健全育成と地域における教育の振興に寄与すべく、創立50周年の記念事業として1995年に「グローリー小学生育成財団」を設立した。

4.事前準備として行った主な取り組み(企画段階)

  従来から、「国の将来を担う小学生の心身ともに健全な育成」を念願に、平成2年より「無限の可能性を秘めた子どもたちの豊かな創造力やユニークな発想の芽を育てよう」と、小学生対象の「科学体験、こども劇場、少年剣道大会」などの事業を行ってきた。

5.活動の概要(活動段階)

  • (1)「芸術、科学活動」、「スポーツ活動」の2分野について、実施事業、助成事業を行っている。
    • <芸術、科学活動分野>
      • a)実施事業
        • 科学体験教室(小3~6年対象)
        • こども劇場(小学生以下対象)
        • 英会話教室(小3~6年対象)など
      • b)助成事業
        • 小学生の健全育成を目的に芸術・科学分野で活動する団体を対象に、活動費の一部を助成。
    • <スポーツ活動分野>
      • a) 実施事業
        • テニス(硬式)教室(小3~6年対象)
        • テニス大会(小3~6年対象)
        • 剣道大会(小3~6年対象)など
      • b) 助成事業
        • 主として小学生の心身の健全育成を目的に活動する団体を対象に、活動費の一部を助成(選考委員会設置)。
    • (2)財団の活動を通じて、社員のボランティア活動への参画を促進するために、各実施事業への参加を呼びかけている。
    • (3)財団が主体となった活動を継続的に実施できるよう、グローリー工業として財団に対し経済的及び人的支援を継続提供している。

6.事業の成果

  10年近く活動を継続してきたことにより、社内外、特に地域社会において当社・財団の活動が広く知られるようになり、実施事業(各教室や大会等)は地域の行事として定着してきた。
  教室や劇場等への親子による参加が増加しており、親子間のコミュニケーション促進に寄与できている。
  社内においては、従業員のボランティア参画意識を高めるとともに、社員の心身の健康増進等に役立っている。
  このような当社及び従業員による取り組みにより、よき企業市民として地域社会との共生を実現することができている。

7.活動にあたって留意したこと

  財団の活動を継続的に実施できるよう、グローリー工業本体として経済的側面及び人的側面から支援を継続的に実施すること。

8.活動後の評価・今後の課題・展開など

  現在は、従業員のボランティア活動に対する支援制度を特に定めてはいないが、これらのことも含め、今後のボランティア活動推進のあり方等を検討していきたい。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --