分野:福祉
三菱電機稲沢ボランティア会(MIV)
三菱電機稲沢製作所社員、構内関連会社従業員・関連団体、関係者の家族、OB等
当社では、「優れた技術と創造力により、活力とゆとりのある人間社会の実現に貢献する」という企業理念の下、技術や製品を通じて社会に貢献することを目指している。その一方で、「SOCIO-ROOTS基金」やボランティア休暇制度など、企業としての社会貢献活動を推進し、社員個人が社会貢献活動に取り組みやすい環境を整備している。
このような会社全体の流れの中、稲沢製作所においても地域社会への貢献、ボランティア活動への参画意識が高まってきた。
そこで、社員がボランティア活動に積極的に参画できるような機会を組織として提供する必要性を感じ、労使共同の取り組みとして1996年4月に「三菱電機稲沢ボランティア会」を設置することとなった。
会社と労働組合の双方による共同の検討会議を開催した。そこでは「いつでも、どこでも、だれもが、楽しく」参画できる活動を目指した。
MIVの活動目的は、「地域社会に開かれた企業、社会に貢献する企業」への挑戦を目指し「個人と企業ボランティア活動を自主的・組織的に行なうことにより、地域社会の発展と個人の成長を促進すること」である。
「いつでも、どこでも、だれもが、楽しく」参画できる活動を目指しており、できるところから地道に取り組み、継続的活動によって、ボランティア活動への社員の意識向上を図りたいと考えている。
1996年4月から活動を開始したMIVのメンバーは、現在500人を超え、また、市や社会福祉協議会との連携により、ボランティア活動への参画機会も多数提供できている。
このようなボランティア活動機会(老人・障害者施設への慰問、地域美化活動や交通安全運動への参加、地域スポーツ大会等のイベントへの参加、災害時支援活動、その他各種活動)の提供、そしてそれらへの参画を通じ、メンバー個人の人との出会い、社内外におけるネットワークや活動領域の広がりなど、個人の成長促進に寄与できているといった成果が期待される。
「いつでも、どこでも、だれもが、楽しく」参加できる活動とすること。
ボランティア活動は個人的な活動であるといっても、企業内のボランティアグループであるため、会社の理解とバックアップは不可欠である。そのため、設立時に労使が共同で検討することにより、社員の個人的な活動であるボランティア活動と企業の社会貢献活動という組織的な取り組みとのバランスを上手にとることができるよう留意した。
その結果、会社からの深い理解の下、様々な面で会社からの支援を受け、「人、物、金」がうまく融合した活動が出来ている。
登録会員は多いが、実際に参加する人は同じ人に偏りがちであり、必ずしも「だれもが」ということが実現できているとは限らない。
そのため、ボランティア活動に対する理解を促進するとともに、「楽しさ」「気軽さ」をアピールするとともに、「参加しやすい」組織風土づくりに取り組むことが課題である。
生涯学習政策局社会教育課
-- 登録:平成21年以前 --