35.三浦藤沢信用金庫(ボランティアサークル「ふれあい」)

分野:福祉

  • 当初職員向けとして始まったボランティアサークルに市民の参加を呼びかけ、広く地域において主催活動の実施や他団体の活動への協力などを行っている事例である。
  • 活動の企画や参加はメンバーの自由意志に任せ、「無理なく、自分ができるときにできることを」、「お金をかけないで楽しくやろう」をモットーとしている点が特徴である。

1.主体活動団体

  三浦藤沢信用金庫(ボランティアサークル「ふれあい」)

2.関係者・関係団体

協力者・協力団体

  横須賀市社会福祉協議会、地域ボランティアネットワーク

ボランティア参加者・参加団体

  当金庫社員700名、横須賀基地米軍関係者300名、自衛隊員250名、学校関係者600名、その他行政スタッフ・市民等、合計約3,000名。

3.活動のきっかけ・問題意識

  1994年3月、職員60名が参加するクラブ活動としてボランティア活動を開始した。
  地域にさらに役立つ活動を展開したいという考えから、96年には広く市民に呼びかけ、97年1月、ボランティアサークル「ふれあい」を発足した。
  社員ボランティア及び市民ボランティアサークル「ふれあい」の事務局を当金庫が運営することにより、活動を通じて地域社会に貢献したい考えである。

4.事前準備として行った主な取り組み(企画段階)

  市助役、商工会議所会頭、社会福祉協議会会長をはじめとした方々とともにサークル組織や会則・規約などについて検討した。

5.活動の概要(活動段階)

  • 市民へのボランティアの呼びかけ及び登録等、サークルの運営全般を当金庫が事務局となって活動。
  • ボランティア活動の具体的企画・内容、それへの参加などは基本的にメンバーの自由意志によるもので、事務局はそれらのコーディネートを実施。
  • 当サークル主催によるボランティア活動(観音崎海岸清掃、和田長浜海岸清掃、三浦海岸美化清掃等)の企画・実施。
  • 他の組織等が主催するボランティア活動への参加協力(福祉バザー、車椅子ハーフマラソン、養護学校サマープログラム など)。
  • 福祉関係ボランティア支援のために、ハンディキャブ「ふれあい号」(福祉車両)を無料貸出し。
  • メンバーの職業・技術等を活用した取り組みの実施(例)

  コック、大工、ペンキ職人等が中心となって海岸の外壁塗装作業、施設の修繕・リフォーム等を行なう。米軍関係者が中心となって市民との国際交流機会を提供する。

6.事業の成果

  市民メンバーにとっては、ボランティア参加することで、地域との一体感や自然・他者・弱者等への思いやりの気持ちを醸成する効果が見られる。
  職員にとっては、ボランティア活動を通して国際性を高めたり、人間的に成長することができている。
  当金庫にとっては、そうした職員の成長が企業としての成長につながるとともに、本業以外においても「地域とともに地域の発展に貢献する」という企業理念を実現することができている。

7.活動にあたって留意したこと

  自由参加を原則に、「無理なく、自分ができるときにできることを」、「お金をかけないで楽しくやろう」をモットーとしている。
  ボランティア活動のコーディネーターとして留意すべきことは、机上で指図するのではなく、率先して自ら実践活動をしないと人はついてこないという点である。

8.活動後の評価・今後の課題・展開など

  もっと多くの職員や市民が参画しやすいボランティア活動をコーディネートしていきたい。
  ボランティア活動が、参加者どうしの交流、ふれあいの機会となり、また、参加者自身が楽しみながら活動できるような機会をいかにして提供できるか、さらに工夫していきたい。
  親子で参加できるボランティア活動の機会が少ないように感じるため、家族ぐるみで参画できる機会を提供していきたい。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --