34.さわやか信用金庫(戸越銀座支店)

分野:福祉

  • 品川区が実施している高齢者向けの学校給食配食サービスに、ボランティア活動の一環として企業ぐるみで参加している事例である。
  • 地域密着型の信用金庫の特性を生かした活動であり、昼休みを利用して無理なく実施できる点が特徴である。

1.主体活動団体

  さわやか信用金庫(戸越銀座支店)

2.関係者・関係団体

  品川区内の支店等、男子職員全員

3.活動のきっかけ・問題意識

  当金庫は2002年10月に「東都中央信用金庫」と「東京産業信用金庫」が合併したものだが、この活動は、東京産業信用金庫時代から引き続き実施しているものである。
  1989年から品川区が実施している学校給食配食サービスにボランティア活動の一環として参加している。
  この背景には、当時の東京産業信用金庫理事長が品川区社会福祉協議会会長であったことから福祉への関心が高かったことなどがある。

4.活動の概要(活動段階)

  • (1)企業による社員のボランティア活動支援というスタンスではなく、企業(支店)そのものによるボランティア活動の実施。
  • (2)戸越銀座支店を中心に、品川区内の複数支店の男子職員全員がボランティア活動に従事。
  • (3)区内の公立学校において高齢者向け昼食をつくり、それをボランティアが配達するサービス(区の学校給食配食サービス)と、特別養護老人ホームへの配食サービスなど、5件の配達を週2回実施。
  • (4)活動担当の得意先課長が配達ローテーション等を作成、職員は昼休みを利用して配達。

5.事業の成果

  あえて職員ボランティア研修や支援事業を実施していないが、この活動を通して、ボランティア活動の意義等を体得した職員が、退職後もボランティア活動を実施するなどの動きがあるなど、職員のボランティア意識の喚起という成果が見られる。

6.活動にあたって留意したこと

  地域密着型の企業ぐるみのボランティア活動であるが、営業活動とは一線を画している。そのため、配食サービスの受益者は配達者が信用金庫の職員であることを知らないケースも多い。

7.活動後の評価・今後の課題・展開など

  地域密着型の信用金庫の特性を生かした奉仕活動として、高く評価されている。今後も地域社会の一員として自然体で取り組む意向である。
  当初は女性職員も参加していたが、業務遂行の人員上の問題などにより、男性職員のみの参加となっている。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --