3.風連町体験活動ボランティア活動支援センター「ふうれんっ子ひろば」

分野:教育

  • 支援センターがコーディネーターとなり、子どもたちの奉仕活動の体験や、地域交流を目的とした「ふうれんっ子ひろば」を開催している。
  • 支援センターが、子どもたちのボランティア希望や日程の調整を丁寧に行ったこと、さらに風連町内の各関係団体に協力を要請し、身近な施設で体験活動を実施したことによって、今まで活動に参加できなかった或いは興味が無かった多くの子どもたちや住民の巻き込みに成功している。

1.主体活動団体・活動行事

  風連町体験活動ボランティア活動支援センター
  「ふうれんっ子ひろば」

2.関係者・関係団体・活動場所

主催者・主催団体

  風連町体験活動ボランティア活動支援センター

関係者・関係団体

  風連町内各小中高等学校(風連中央小学校、下多寄小学校、東風連小学校、日進小中学校、風連中学校、風連高等学校)、風連町体育協会、風連町スポーツ少年団、風連町文化協会、風連町瑞生大学(高齢者大学)、風連町歴史民俗資料館運営協議会、風連町子供会育成連絡協議会、ガチンコかるたクラブ、風連町父母と先生の会連合会、風連町体育指導委員会、風連スポーツクラブ「ポポ」、風連町教育委員会

活動場所

  風連町B&G海洋センターほか

3.活動のきっかけ・問題意識

活動のきっかけ・経緯

  完全学校週5日制の実施に伴い、土曜日の子ども達の活動場所を確保することが必要になったことを受けて、体験活動ボランティア活動支援センターのコーディネーターが、町内の保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校や社会教育関係団体などの行事計画を平成14年4月に集約し、多くの子ども達が活動できる土曜日に「ふうれんっ子ひろば」を企画した。
  「ふうれんっ子ひろば」では、風連町体験活動ボランティア活動支援センターが中心となり、教育委員会をはじめ各団体などのボランティアによる体験活動を提供している。学校や社会教育施設で開催し、その活動内容は主に子どもたちの遊びや学ぶ場所の提供となっている。

4.事前準備として行った主な取り組み(企画段階)

連携・協力

  平成14年4月の活動開始から、各イベントの開催と並行的に風連町校長会・教頭会、風連町体育協会、風連町文化協会、風連中央小学校PTAなどに対して、体験活動ボランティア活動支援センターから主旨の説明と協力の要請を行った。また、各団体の行事計画をまとめたカレンダーを作成することにより、連携が深まった。

活動資金・資材の確保

  町の財政状況に余裕がないため、コーディネーターの配置など、予算措置の面で難しくなっている。

5.活動の概要(活動段階)

活動内容

  平成14、15年度に行われた「ふうれんっ子ひろば」では主に次のようなイベントが行われた。

  • 「軽スポーツの日」(平成15年度は「スポーツの日」):体育指導委員会とパークゴルフ愛好会、ミニバレー連絡協議会等のボランティアによる軽スポーツ体験活動
  • 「体育協会の日」:体育協会加盟団体と水泳少年団などのボランティアによる、水泳、トランポリンなどの体験活動
  • 「文化協会の日」(平成15年度は「文化の日」):文化協会加盟団体と風連高等学校茶道部などのボランティアによる、民謡、舞踏、茶道、書道、絵画体験活動
  • 「下多寄小の日」:風連町瑞生大学と歴史民族資料館運営協議会、下多寄小学校教職員などのボランティアによる昔の遊びとゲートボール体験活動
  • 「東風連小の日」:風連町瑞生大学と歴史民族資料館運営協議会、東風連小学校教職員などのボランティアによる昔の遊びとパークゴルフ体験活動
  • 「日進小の日」:風連町瑞生大学と銀嶺かるた倶楽部、日進小学校教職員などのボランティアによる昔の遊びと百人一首体験活動

6.事業の成果

  「ふうれんっ子ひろば」には、毎回80人前後の子ども達が参加し、150人以上が参加したこともあった。また、運営に係るボランティアも毎回20人以上集まり盛況であった。
  また、学校の総合的な学習時間での「ボランティア活動」や、その講師の依頼などで、学校から体験活動ボランティア活動支援センターへの問い合わせが多くなり、学校と社会教育との連携が深まることとなった。

7.活動にあたって留意したこと

参加について

  「ふうれんっ子ひろば」では、イベントに参加する子どもたちと、当日の運営に係るボランティアを募集しているが、誰でも気軽に参加できるようにどちらも事前の参加申し込みを行っていない。イベント当日でも自由に参加できる仕組みになっている。

安全面について

  公民館総合保障制度およびスポーツ安全保険に加入している。

8.活動後の評価・今後の展開・課題など

活動にあたって障害になったこと

  当日自由にイベントに参加できる募集方法をとっているので、事前の参加者調整をしないため、子どもたちの参加人数とボランティアの人数にバラツキが生じるという問題がある。
  また、各小学校の交流に結びつけるために、各学校の体育館や教室などでイベントを開催しているが、交通機関などの不十分から参加したくても参加できない子どもたちが多かった。

事後評価について・今後の展開・課題

  住民の多くは、ボランティア活動に参加したいという意思はあるが、何をどのようにすれば良いのか分からずにいる。「ふうれんっ子ひろば」では、自分たちが普段していること、得意なことであれば気軽に参加できるというスタイルをとったため、今まであまり参加していなかった住民の多くが活動することができた。今後は、風連町地域教育推進協議会で内容などを検討し、改善、充実を図っていく。

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成21年以前 --