幼稚園教育要領

 

 
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  第2章ねらい及び内容
 

言葉

   経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し,相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て,言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

ねらい
  (1)    自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。
  (2)    人の言葉や話などをよく聞き,自分の経験したことや考えたことを話し,伝え合う喜びを味わう。
  (3)    日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに,絵本や物語などに親しみ,先生や友達と心を通わせる。
内容
  (1)    先生や友達の言葉や話に興味や関心をもち,親しみをもって聞いたり,話したりする。
  (2)    したこと,見たこと,聞いたこと,感じたことなどを自分なりに言葉で表現する。
  (3)    したいこと,してほしいことを言葉で表現したり,分からないことを尋ねたりする。
  (4)    人の話を注意して聞き,相手に分かるように話す。
  (5)    生活の中で必要な言葉が分かり,使う。
  (6)    親しみをもって日常のあいさつをする。
  (7)    生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。
  (8)    いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。
  (9) 絵本や物語などに親しみ,興味をもって聞き,想像をする楽しさを味わう。
  (10) 日常生活の中で,文字などで伝える楽しさを味わう。
内容の取扱い
     上記の取扱いに当たっては,次の事項に留意する必要がある。
  (1)    言葉は,身近な人に親しみをもって接し,自分の感情や意志などを伝え,それに相手が応答し,その言葉を聞くことを通して次第に獲得されていくものであることを考慮して,幼児が教師や他の幼児とかかわることにより心を動かすような体験をし,言葉を交わす喜びを味わえるようにすること。
  (2)    絵本や物語などで,その内容と自分の経験とを結び付けたり,想像を巡らせたりする楽しみを十分に味わうことによって,次第に豊かなイメージをもち,言葉に対する感覚が養われるようにすること。
  (3)    幼児が日常生活の中で,文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜びや楽しさを味わい,文字に対する興味や関心をもつようにすること。
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