幼児教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、家庭や地域の状況に関わらず、全ての子供が格差なく質の高い学びを享受でき、その後の学びへと接続できるよう、幼児期及び幼保小接続期の教育の充実を図ることが重要である。
国においては、この趣旨を実現するため、モデル地域における「幼保小の架け橋プログラム」の実践・成果検証を行ったところ、小学校入学当初の教師の指導方法が変わり、子供の主体的な姿がより見られるようになってきているなどの成果が上がっている。
一方で、全国的にみると幼保小の接続に関する取組は未だ不十分であり、設置者や施設類型を問わず、各地域において幼保小の関係者が連携・協働し子供の発達や学びの連続性を確保したカリキュラムの実施や教育方法の改善などが必要である。
そこで、本事業では、幼児期及び幼保小接続期の教育の質的向上を図るため、地方公共団体における幼保小の関係者が連携し、幼児教育と小学校教育の円滑な接続の改善を図るための体制を構築することで、「幼保小の架け橋プログラム」の更なる促進を目的とする。
幼児期及び幼保小接続期の教育の質的向上を図るため、自治体における幼児教育センター等の幼児教育推進体制等を活用した、架け橋期のコーディネーター等の育成・派遣を推進すること等により、5歳児から小学校1年生までの架け橋期のカリキュラムの策定・実施・改善を行うための体制を構築し、全国規模で「幼保小の架け橋プログラム」の更なる促進を図る。
幼児教育推進体制等を活用した幼保小の架け橋プログラム促進事業(令和7年度予算案)(PDF:548KB)
(1) 架け橋期のカリキュラムの策定・実施・改善に向けた取組
1. 架け橋期のカリキュラム開発会議等の設置
2. 架け橋期のコーディネーター等の配置・派遣
3. 幼保小の架け橋プログラムの普及・啓発等
(2) 持続可能な実施体制の構築に向けた人材育成
(3) 幼児教育アドバイザー活動の実施
初等中等教育局幼児教育課