都道府県・政令指定都市教育委員会から推薦された生徒及び学校について、文部科学省が設置した「ものづくり日本大賞青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)及び青少年支援部門選考委員会」(注1)にて審査が行われました。
「青少年部門」においては、全国ものづくりに関する競技大会等において文部科学大臣賞等を受賞した中学生・高校生の中から、特に優れた成果を収めた個人・団体のうち、審査の結果、新潟県立新津工業高等学校卒業(現 山崎建築)の松本 航希さんに決定しました。
また、「青少年支援部門」においては、ものづくり人材育成に大きな貢献があった学校(中学校、高等学校、中等教育学校)のうち、審査の結果、三重県立四日市工業高等学校及び宮崎市立加納中学校に決定しました。
選考方法 | 今回受賞者 |
「文部科学大臣賞」等の受賞者のうち特に優れた学生・生徒の個人又は団体を選考 |
松本 航希 新潟県立新津工業高等学校卒業 (現山崎建築勤務) |
松本氏は幼少の頃から木材加工に興味を持ち、将来大工の道に進みたいという思いから、工業高校の日本建築科に進学し、建築大工の伝統工法を学んで技量を高めた。その結果、(令和3年11月13日~14日)「高校生ものづくりコンテスト全国大会木材加工部門」で1位(10人中)を獲得するほか、高校生だけでなく20歳以下の若年者を対象とした大会である(令和3年8月4日~5日)「若年者ものづくり競技大会建築大工職種」でも金賞(24人中)を受賞する等、将来を担うものづくり人材として、素晴らしい功績を残している。
選考方法 | 今回受賞者 |
ものづくり人材育成への貢献度を基準に、特に優秀な功績を収めた学校を選考 | 三重県立四日市工業高等学校 宮崎市立加納中学校 |
コンビナートや半導体、自動車産業を中心とした地域を支える技術者を、地域の産・官で組織する「協働パートナーズ」などと連携して育成している。
高度な知識・技術や職業人として必要な力を身に付けさせるため、入学時からキャリア教育をとおして資格の重要性を理解させ、技能士をはじめとする国家資格の取得に各学科が積極的に取り組むとともに、様々な競技会にも参加し、高校生ものづくりコンテスト全国大会での入賞、若年者ものづくり競技大会での入賞など多くの大会で成果を上げている。
さらに、県内で高校卒業後も工業に関する学習をとおして、グローバルな視野を持った地域の産業界の担い手のリーダーを育成するため、「ものづくり創造専攻科」を設置(H30)し、専攻科では、大学教員による講義や企業技術者による指導、地元企業での長期研修、海外研修などの取組を進めいている。
平成26年度から毎年、全国中学生創造ものづくり教育フェアにおいて、1 「豊かな生活を創るアイデアバッグ」コンクール部門および2 「あなたのためのおべんとう」コンクール部門に宮崎県代表、九州地区代表として出場し、全国大会において上位入賞(厚生労働大臣賞や文部科学大臣賞等)を果たした。
本大会に参加するまでの過程や大会で多様な体験と切磋琢磨の機会を得ることで、ものづくりの将来を担う人材育成を行っている。
(注1)
青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
|
奥嶋 建城 |
元松下電工株式会社 |
|
小栁 栄次 |
株式会社移動ロボット研究所 代表取締役 |
|
名塚 康恵 |
全国高等学校長協会家庭部会常務理事 |
|
細田 保弘 |
ものつくり大学 名誉教授 |
○ |
宮原 浩 |
日本工業大学教職教育センター長 |
青少年支援部門選考委員会
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
○ |
大澤 敏 |
金沢工業大学学長 |
|
杉浦 伸一 |
全日本中学校技術・家庭科研究会会長 |
|
鈴木 敏恵 |
シンクタンク未来教育ビジョン代表 |
|
諏訪 貴子 |
ダイヤ精機株式会社代表取締役 |
|
福田 健昌 |
全国工業高等学校長協会理事長 |
令和5年1月17日(火曜日)に、総理大臣官邸にて「第9回ものづくり日本大賞内閣総理大臣表彰式」が開催され、8件27名が表彰されました。
受賞した松本航希さんにも、表彰状及びメダルが授与されました。
岸田総理大臣、永岡文部科学大臣と受賞者
また、令和5年2月6日(月曜日)に、文部科学大臣賞を受賞した三重県立四日市工業高等学校及び宮崎市立加納中学校に対して、安彦大臣官房審議官(初等中等教育局担当)から西尾 雅二 校長(三重県立四日市工業高等学校)及び結城 敬一郎 校長(宮崎市立加納中学校)へ表彰状及びメダルが授与されました。
(左から)西尾校長、安彦審議官
(左から)結城校長、安彦審議官
(代表)03-5253-4111(内線)2384