都道府県・政令指定都市教育委員会から推薦された生徒及び学校について、文部科学省に設置した「ものづくり日本大賞青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)及び青少年支援部門選考委員会」(注1)にて審査が行われました。
「青少年部門」においては、全国のものづくりに関する競技大会等において文部科学大臣賞等を受賞した中学生・高校生の中から、特に優れた成果を収めた個人・団体のうち、応募のあった18件を審査した結果、長崎県立長崎工業高等学校卒業(現 日産自動車株式会社勤務)の五島 聖太さんに決定しました。
また、「青少年支援部門」においては、ものづくり人材育成に大きな貢献があった学校(中学校、高等学校、中等教育学校)のうち、応募のあった20校を審査した結果、大阪府立佐野工科高等学校及び横須賀市立長井中学校に決定しました。
部門 |
選考方式 |
今回受賞者 |
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ものづくりの将来を担う高度な技術・技能(青少年部門) |
「文部科学大臣賞」等の受賞者のうち特に優れた学生・生徒の個人又は団体を選考 |
五島 聖太 長崎県立長崎工業高等学校卒業(現 日産自動車株式会社勤務) |
第6回及び第7回若年者ものづくり競技大会(自動車整備職種)において、高校生で初めての連続優勝を果たし、厚生労働大臣賞を受賞した。
この部門は、様々な電子・機械部品から構成される自動車の整備に関する複合的で幅広い知識と技術力が要求される高度な競技である。第7回大会では、エンジン分解点検、トランスミッション分解点検、ブレーキ点検整備など6つの課題で競い、高度な知識と技術・技能を生かして、制限時間内に迅速かつ正確な整備を行った。
受賞者は高等学校入学時から工業技術部に所属し、自動車整備の実技練習などをとおして、自動車整備にかかる知識・技術・技能をはじめ、思考力・判断力・集中力・体力を総合的に身に付けている。
エンジン分解点検の練習 |
部門 |
選考方式 |
今回受賞者 |
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ものづくりの将来を担う高度な技術・技能(青少年支援部門) |
ものづくり人材育成への貢献度を基準に、特に優秀な功績を収めた学校を選考 |
大阪府立佐野工科高等学校 横須賀市立長井中学校 |
(学校ものづくり人材育成に向けた特色ある取組)
○防災に向けたものづくりの取組
東日本大震災被災地の廃材を燃料として効率よく湯を沸かす「廃材燃料給湯器」を製作し、被災地に寄贈。また、簡易に設置可能で効率のよい大型扇風機を製作し、避難所の体育館に提供。
○企業や地域社会との連携による「製品を開発する」ものづくり教育の実践
校内に「大阪南部環境エネルギー技術センター」を立ち上げ、企業や地域からの依頼により、環境測定機器を活用した分析や機器開発に取り組んでいる。
(取組を通して得られた具体的な成果)
○「エネルギー利用」技術作品コンテスト 7年連続入賞(うち文部科学大臣賞を5回受賞)
○産学連携により企業等で生徒のアイデアが商品化 等
廃材燃料給湯器 |
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廃プラスチック燃料車 |
植物育成台の開発 |
(学校のものづくり人材育成に向けた特色ある取組)
技術・家庭科の授業を中心に「ものづくり」の実践的・体験的な学習を行っている。また「科学部」と「家政部」の2つの部活動が中心となり、日々意欲的に「ものづくり」に取り組んでいる。
○技術・家庭科の授業での取組
3年生全員が技術と家庭の領域を融合した学習の集大成として「パペットロボット」の製作を行い、保育園での人形劇の実演を通して幼児との交流を行っている。
○科学部の取組
年間を通してロボットの製作を行い、ロボットコンテストにも出場。ロボットの製作を通して創造性や粘り強く取り組む態度を培っている。
○家政部の取組
創造ものづくり教育フェアの一環としてのお弁当作りと、被服製作を行っている。また、地元の弁当販売業者と協力し、商品の改良や販売を行っている。
(取組を通して得られた具体的な成果)
○「あなたのためのおべんとうコンクール」
平成23年度厚生労働大臣賞受賞
○「創造アイディアロボットコンテスト」
平成18年度以来複数回上位入賞
パペットロボットによる演劇 |
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ロボットコンテストの様子 |
弁当の販売 |
(注1)
青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
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奥嶋 建城 |
一般財団法人澁谷ものづくり人材育成研究所代表理事 |
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小栁 栄次 |
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター副所長 |
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鈴木 尚美 |
千葉県立匝瑳高等学校長 |
○ |
原田 昭 |
日本工業大学工業教育研究所長 |
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細田 和弘 |
ものつくり大学名誉教授・特別客員教授 |
青少年支援部門選考委員会
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
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島津 春夫 |
株式会社ルネサスソリューションズルネサスマイコンカーラリー事務局 |
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鈴木 敏恵 |
シンクタンク未来教育ビジョン代表、千葉大学教育学部特命教授 |
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豊田 善敬 |
全国工業高等学校長協会理事長 |
○ |
永田 和宏 |
東京藝術大学大学院美術研究科教授 |
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三 浦 登 |
全日本中学校技術・家庭科研究会長 |
平成25年9月18日(水曜日)に、総理大臣官邸にて「第5回ものづくり日本大賞内閣総理大臣表彰式及び祝賀会」が開催され、24件75名が表彰されました。
「青少年部門」を受賞した長崎県立長崎工業高等学校卒業(現 日産自動車株式会社勤務)の五島 聖太さんにも、表彰状及びメダルが授与されました。また、副賞として盾が贈られます。
(左から)受賞者、総理、文部科学大臣 |
また、平成25年9月30日(月曜日)に、「青少年支援部門」(文部科学大臣賞)を受賞した大阪府立佐野工科高等学校及び横須賀市立長井中学校に対して、前川初等中等教育局長から上條校長(佐野工科高等学校)及び渡辺校長(長井中学校)へ表彰状及びメダルが授与されました。また、副賞として盾が贈られます。
(左から)上條校長、前川局長 |
(左から)渡辺校長、前川局長 |
電話番号:03-5253-4111(内線2383、2904)
-- 登録:平成25年10月 --