都道府県・政令指定都市教育委員会から推薦された生徒及び学校から、文部科学省に設置した「ものづくり日本大賞青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)及び青少年支援部門選考委員会」(注1)にて審査が行われました。
「青少年部門」においては、全国のものづくりに関する競技大会等において文部科学大臣賞等を受賞した中学生・高校生の中から、特に優れた成果を収めた個人・団体のうち、応募のあった15件を審査した結果、三重県立四日市中央工業高等学校ロボット研究部に決定しました。
また、「青少年支援部門」においては、ものづくり人材育成の大きな貢献があった学校(中学校、高等学校、中等教育学校)のうち、応募のあった18校を審査した結果、山形県立長井工業高等学校に決定しました。
部門 |
選考方式 |
今回表彰者 |
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ものづくりの将来を担う高度な技術・技能(青少年部門) |
「文部科学大臣賞」等の受賞者のうち特に優れた学生・生徒の個人又は団体を選考 |
三重県立四日市中央工業高等学校ロボット研究部 |
〈概要〉 課題研究において生徒が相撲ロボットの製作を行ったことを契機に発足し、クラブ活動として現在に至る。 先輩やOB等から伝承された設計や機械加工、組立に至るまでの幅広い知識や技術を 後輩に受け継ぐことで、全国大会で勝ち抜くための技術やノウハウが蓄積されている。 ロボット製作という総合的なものづくりに取り組む過程で、部員一人一人の創造性の発揮や技術の習得、部員同士の協調性などを主体的に学ぶ場となっており、今後も意欲的なものづくりの取組が大いに期待される。
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部門 |
選考方式 |
今回表彰者 |
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ものづくりの将来を担う高度な技術・技能(青少年支援部門) |
ものづくり人材育成への貢献度を基準に、特に優秀な功績を収めた学校を選考 |
山形県立長井工業高等学校 |
〈概要〉 (学校ものづくり人材育成に向けた特色ある取組) ・高度熟練技能者からの指導を受ける等、普通旋盤・建築配管・電子回路組立作業で技能検定取得に取り組み、実践的なものづくりの習得を行っている。 ・駅舎・駐輪場の建造を通じたものづくりによる地域社会への貢献を行っている。 ・地元農家と連携した田んぼの除草ロボットの開発、医療関係機関と連携した福祉機器の開発等、異業種との交流によるものづくりを実践している。 ・産学官が連携した「ものづくり伝承塾」の取組を通じ、地域の関係機関との連携を図っている。
(取組を通して得られた具体的な成果) ・平成20年度、技能検定3級に35名、2級に6名が合格。
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(注1)ものづくり日本大賞青少年部門選考委員会(高等学校・中学校等クラス)
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
奥嶋 建城 |
パナソニック電工創研株式会社 シニアコンサルタント |
河野 公子 |
聖徳大学人間栄養学科教授 |
小柳 栄次 |
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター副所長 |
○原田 昭 |
日本工業大学工業教育研究所長 |
細田 和弘 |
ものつくり大学教授 |
ものづくり日本大賞青少年支援部門選考委員会
五十音順、敬称略、所属は当時のもの(○:座長)
島津 春男 |
株式会社ルネサステクノロジ |
鈴木 敏恵 |
千葉大学教育学部特命教授 |
瀧上 文雄 |
全国工業高等学校校長協会副理事長 |
長南 裕志 |
全日本中学校技術・家庭科研究会長 |
当麻 満男 |
株式会社豊田自動織技術・技能ラーニングセンター技能専修学園長 |
○永田 和弘 |
東京工業大学工学部金属工学科教授 |
平成21年7月15日(水曜日)に、総理大臣官邸にて「第3回ものづくり日本大賞内閣総理大臣表彰式及び祝賀会」が開催され、20件50名1団体が表彰されました。
「青少年部門」を受賞した三重県立四日市中央工業高等学校ロボット研究部にも、総理大臣より表彰状及びメダル・盾が手渡されました。
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また、平成21年8月5日(水曜日)に、「青少年支援部門」(文部科学大臣賞)を受賞した山形県立長井工業高等学校に対して、金森初等中等教育局長から渡部校長へ表彰状及びメダル・盾が手渡されました。
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-- 登録:平成22年09月 --