都道府県名 熊本県
推進地域 上益城郡御船町
学校名 | 熊本県立御船高等学校 |
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設置大学科 | 工業 |
設置小学科 | 電子機械科 |
生徒数 | 728名 |
所在地 | 熊本県上益城郡御船町木倉1253 電話 096-282-0056 |
学校名 | 御船町立御船小学校 |
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生徒数 | 366名 |
所在地 | 熊本県上益城郡御船町滝川3 電話 096-282-0044 |
学校名 | 御船町立御船中学校 |
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生徒数 | 456名 |
所在地 | 熊本県上益城郡御船町辺田見55 電話 096-282-0002 |
「小・中学校との連携によるものづくりに関する教育の推進」
年次 | 研究の概要 |
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平成17年度 |
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平成18年度 |
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氏名 | 所属・職名 |
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源島 真一郎 | 熊本県教育庁高校教育課・課長(平成17年度) |
石井 博憲 | 熊本県教育庁高校教育課・課長(平成18年度) |
木村 勝美 | 熊本県教育庁義務教育課・教育審議員 |
西村 登 | 上益城教育事務所・主幹(兼指導課長) |
上野 公明 | 御船町教育委員会学校教育課・課長 |
森永 好誠 | 御船町立御船小学校・校長(平成17年度) |
早川 宏次 | 御船町立御船小学校・校長(平成18年度) |
藤本 哲 | 御船町立御船中学校・校長 |
田爪 正和 | 熊本県立御船高等学校・校長 |
氏名 | 所属・職名 |
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遠藤 禮一郎 | 熊本県教育庁高校教育課・教育審議員(平成17年度) |
倉岡 寛 | 熊本県教育庁高校教育課・課長補佐(平成18年度) |
飯川 幸眞 | 熊本県教育庁高校教育課・主幹(平成17年度) |
郷 慶次 | 熊本県教育庁高校教育課・指導主事(平成17年度) 熊本県教育庁高校教育課・係長(平成18年度) |
西 智博 | 熊本県教育庁高校教育課・指導主事(平成18年度) |
小原 孝徳 | 熊本県教育庁義務教育課・主幹 |
西坂 保徳 | 熊本県教育庁義務教育課・指導主事(平成17年度) |
吉見 和洋 | 熊本県教育庁義務教育課・指導主事(平成18年度) |
木村 三樹太 | 御船町立御船小学校・教頭 |
緒方 修 | 御船町立御船小学校・教諭 |
梅本 和宏 | 御船町立御船小学校・教諭(平成18年度) |
河田 知治 | 御船町立御船中学校・教頭 |
大塚 芳生 | 御船町立御船中学校・教諭 |
西本 仁史 | 御船町立御船中学校・教諭 |
宮崎 功 | 熊本県立御船高等学校・教頭 |
小松 淳 | 熊本県立御船高等学校・教諭 |
山下 康博 | 熊本県立御船高等学校・教諭 |
各企画の実施にあたっては、推進校と連携校の事務局を中心に、各実務担当者間で数回にわたって打ち合わせを行った。
本校生徒が、普段の授業やクラブ活動等を通して学んだ技術を、主に小・中学生を対象としたさまざまな活動を通して発表・活用することにより、小・中学生のものづくりへの興味・関心の涵養、本校生のコミュニケーション能力や技術力の向上をはかる。
班別実習項目 | 実施内容 |
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機械加工・手仕上げ作業 | 旋盤・フライス盤による車輪の切削作業の見学。ステーのタップたて作業の実習。 |
けがき・穴あけ作業 | シャーシのけがき作業、穴あけ作業の実習。 |
組み立て作業 | ギアボックスの組み立て、スイッチボックスのけがき・穴あけ作業の実習。 |
配線作業 | スイッチ、モータ、電池ボックス等の配線実習 |
「情報分野における地域社会への貢献」を目標に、御船町図書館と御船町スポーツセンターに相談したところ、各種管理や図書処理分野でのニーズがあったため、そのソフトウェア制作に取り組むことにした。3年生の「課題研究」班の中にプロジェクトチームを作り、授業の復習や関数・マクロの応用、様々な機能も課題解決のために学習しながらソフト製作にあたった。製作過程では担当者との打ち合わせを何度も行い、各処理のプログラム作成も進めた。図書データの入力は、生徒が放課後や夏休みを利用して取り組み、11月には完成、御船町への引き渡しを行った。担当の方にも好評で現在活用していただいている。
第1回を7月に実施。ロボット製作に取り組んでいる御船中学校生が本校を訪問し、本校の過去の全国大会に出場したロボットの実演等を見学し、機構の学習、操縦体験等をした。その後も年間を通して随時実施した。
各方面からの依頼を受けて、過去6年間、本校から全国大会に出場した競技用ロボットの実演を行った。
例年通り、年間を通して実施した。
本事業の活動の中心は本校マイコン制御部員の部活動における取組によるものであり、特に教育課程上に位置付けてはいない。
各行事に参加した小・中学生は強い関心を持って熱心に取り組んでいた。事後の感想を見ても、「次回も参加したい」「次はをしたい」等の意見が多く見られ、ものづくりへの興味・関心、また本校電子機械科についての理解が高まったと思う。
ロボットやマイコンカーの製作を小・中学生に指導するという経験を得て、本校生の技術レベルも向上し、また、当初は戸惑っていた生徒達も、経験を重ねる毎に自信を持って説明や発表・指導にあたるなど、小・中学生とのコミュニケーション能力も高まった。
ロボット競技大会では、本校が平成16、17、18年度全国大会優勝、御船中学校が平成16、17年度全国大会優勝、18年度ベスト8入賞。マイコンカー全国大会でも本校が平成17、18年度上位入賞と、本事業を推進していく中で、技術力や意識を高め、各大会での実績に結びつけることができた。
平成17年度は、初めての取り組みということもあり、様々な企画をたて実行することに追われ、「御船高校杯小中学校ロボット大会」等、実現できなかったものもあった。実施できたものについては、連携校からも高い評価が得られたと思う。
平成18年度は、前年度の反省を踏まえ、年間計画に基づき、連携校との連絡を密にし、更に内容を厳選し充実させて実施することができたと思う。また、本事業の指定が終了した後も継続的な取り組みができることを目標として取り組んだ事から、来年度以降の方向性も見出すことができた。
本事業終了後の継続した連携が今後の最も大きな課題である。2年間の取り組みで、その方向性や、実施にあたってのノウハウ等多くのことを得ることができたため、内容を充実発展させながら、連携を深めていきたいと思う。
様々な活動を行ってきたが、その活動の中心となったのは本校マイコン制御部の生徒達である。今後は、より多くの生徒がこれらの活動に携わっていけるようにすることも課題である。また、企画・運営・指導にあたる職員も一部の職員のみが携わっていた点は反省点である。今後、連携を継続し深めていく上でも、学校全体で取り組んでいけるような組織作りも課題である。