都道府県名 島根県
推進地域名 江津市
学校名 | 島根県立江津工業高等学校 |
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設置大学科 | 工業 |
設置小学科 | 機械科・総合電気科・建築科 |
生徒数 | 302名 |
所在地 | 島根県江津市江津町1477 電話 0855-52-2120 |
学校名 | 江津市立江津中学校 |
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生徒数 | 270名 |
所在地 | 島根県江津市江津町1016-1 電話 0855-52-2068 |
学校名 | 江津市立郷田小学校 |
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児童数 | 89名 |
所在地 | 島根県江津市江津町536 電話 0855-52-2114 |
学校名 | 江津市立渡津小学校 |
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児童数 | 128名 |
所在地 | 島根県江津市渡津町674-1 電話 0855-52-1300 |
学校名 | 江津市立高角小学校 |
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児童数 | 257名 |
所在地 | 島根県江津市嘉久志町645 電話 0855-52-0055 |
単なるキットの組立てではなく、1枚のアルミ板にけがき作業・ポンチ打ちボール盤による穴あけ作業、曲げ加工等をすることにより自分だけのミニロボットが完成する。その作業量を経て完成したときの喜びを参加した生徒・児童に味わってもらう。また、本校生徒にも小学生を指導することによりさらに「ものづくり」への興味・関心を高め、成就感や目的意識を持たせる。
本校生徒が課題研究において製作した、大小各種のロボットを連携小学校体育館に持ち込み、自由に操作体験してもらう。これを通して工業高校を理解してもらうと共に、本校生徒は児童からの質問にわかりやすく説明するためのコミュニケーション能力の向上や、改良及びメンテナンス等の技術力の向上を図る。
平成17年8月11日(木曜日)連携校生徒・児童25名を迎えて、本校生徒スタッフ5名による「ミニロボット製作教室」を開講。本校生徒が説明、指導し、時間内に全員がロボットを完成させた。
平成17年12月〜平成18年2月本校課題研究で製作した大小ロボットを連携校の小学生へ持参し操作体験してもらう。本校生徒スタッフ6名による操作指導、説明により本校の紹介を行った。
平成18年8月9日(水曜日)、8月11日(金曜日)連携校生徒・児童34名を迎えて、本校生徒スタッフ5名による「ミニロボット製作教室」を開講。2日間に分け実施し、無事全員がロボットを完成させた。
平成18年12月〜平成19年1月連携校の小学校へ前年度より多くの大小ロボットを持参し操作体験してもらう。本校生徒スタッフ7名の操作指導、説明により本校の紹介を行った。
氏名 | 所属・職名 | 備考 |
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岩城 忠男 | 島根職業能力開発短期大学校・校長 | |
中原 義援 | 江津市教育委員会・学校教育課長 | |
岡 隆夫 | 江津市立江津中学校・校長 | |
五十嵐 百合子 | 江津市立郷田小学校・校長 | |
佐貫 弘 | 江津市立渡津小学校・校長 | |
多田 耕治 | 江津市立高角小学校・校長 | |
金山 幸三 | 島根県立江津工業高等学校・校長 | |
伊藤 賢 | 島根県教育庁高校教育課・課長 | |
田村 実 | 島根県教育庁高校教育課・指導主事 | 事務局 |
佐々岡 節雄 | 島根県立江津工業高等学校・教諭 | 事務局 |
完成したときの喜びを参加した生徒・児童に味わってもらう。本校生徒も小学生を指導することによりさらに「ものづくり」への興味・関心を高め、思いやりを育む。また、工業高校を理解してもらうと共に、児童からの質問にわかりやすく説明するコミュニケーション能力の向上や、改良及びメンテナンス等の技術力の向上を図る。
本校機械科にある工作機械を、参加した生徒・児童に実際に扱ってもらい、アルミニウムの素材に穴を開けたり、曲げたりして自分で本体を製作する。また、はんだごてを扱いモータ・スイッチに配線し、動くロボットを製作する。
本校生徒が課題研究において製作した、大小各種のロボットを連携小学校体育館に持ち込み、自由に操作体験してもらう。
3年次の課題研究において、3年間の集大成という意味で「ものづくり」を行っている。年度当初より生徒本人が製作したものを小学生が実際に扱うことを前提に製作した。発想、設計、製作から改良、メンテナンスまで手掛けるよい機会である。
2年目となる平成18年度は、連携校も心待ちにして下さり、事前の打ち合わせ等もスムースに行えた。
「ミニロボット製作教室」「手作りロボットによる地域交流」ともに地元の新聞・ケーブルテレビで紹介され、本校のPRになった。また、それぞれの活動の感想にも「ものづくり」の楽しさ、驚きを書いたものが多くあり、連携校の生徒・児童へも強く印象付けられたことがうかがえた。本校生徒もこれらの活動に参加することで、「ものづくり」の楽しさ、苦しさ、「説明」の仕方の難しさ等を痛切に感じており、この活動を通して成長が見られた。
2年間にわたり「ミニロボット製作教室」には59名、「手作りロボットによる地域交流」には217名の生徒・児童の参加があった。工作機械や本物の工具等を扱う機会も初めてで苦戦した様子も見受けられたが、「自分の手で作ったオリジナル」は心に残ったのではないかと思われる。製作後のアンケートをみても、「大変楽しかった」「楽しかった」が全数を占め、「高校生の教え方」の項目でも「非常にわかりやすく教えてくれた」「わかりやすく教えてくれた」が全数を占めていた。一方「ロボットを製作してみてどうでしたか」の質問には、「難しかった」が最も多く、製作し動いたときの喜びを感じてくれたようだ。また、「手作りロボットによる地域交流」では、地域の工業高校で製作した各種ロボットに驚きの目をもって接していた。本校生徒スタッフも最初は緊張していたが、慣れるに従い、適切な説明、アドバイスをすることができた。
「2年目はもっとこれをしたい」と考えていたこともあったが、前年度に比べ予算が大幅に削減され、こちらの活動も多少控えめにならざるを得なかったのは少し残念である。
この2年間を通じて、連携校との親密さも増し、色々な方々と巡り会うことができ、工業高校への理解や認識が一層深まった。このつながりを大切にし、「ものづくり」への興味関心をますますこの江津地域に根付かせることができるよう各方面と協議していきたい。
来年度以降も継続していくために、連携校の関係者がそれぞれの教育段階の役割を踏まえた上で、連携の目的を明確にし、活動を推進していく必要がある。