都道府県名 大阪府
推進地域名 大阪市
学校名 | 大阪府立港南造形高等学校 |
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設置大学科 | 総合造形科 |
設置小学科 | 工芸・デザイン 美術・造形教養 |
生徒数 | 586名 |
所在地 | 大阪市住之江区南港東2-5-72 電話 06-6613-1000 |
以上の研究テーマについて、特に次の二つの視点で専門高校づくりに取り組んだ。
氏名 | 所属・職名 | 備考 |
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井田 彪 | 京都造形芸術大学芸術学部彫刻科教授 | 指導助言者 |
林田 元宏 | 平林フォーラム会長 | |
沼田 恒雄 | 大和川再生協議会事務局長 | |
栗山 和之 | 大阪府教育委員会高等学校課長 | |
長廻 暢一 | 大阪府教育委員会高等学校課教務グループ首席指導主事 | |
杉本 清 | 大阪府商工労働部ものづくり支援課デザイン支援補佐 | |
桑田 芳治 | 大阪府立港南造形高等学校 校長 | |
繁内 一之 | 大阪府立港南造形高等学校 教頭 | |
九後 稔 | 大阪府立港南造形高等学校 総合造形科長(首席) | |
高橋 孝壽 | 大阪府立港南造形高等学校 教諭 | |
藤田 尚子 | 大阪府立港南造形高等学校 教諭 | |
松村 理身 | 大阪府立港南造形高等学校 工芸科長(教諭) | |
真鍋 政明 | 大阪府教育委員会高等学校課教務グループ指導主事 | 事務局 |
網代 典子 | 大阪府教育委員会高等学校課教務グループ指導主事 | 事務局 |
平成17年度は、大和川再生協議会と平林フォーラムとの連携を進めたが、平成18年度は他の地域の諸機関とも連携を深めた。
区民情報誌による広報活動を行うとともに、区役所の区民企画室と連携し、3つの行事について区生涯学習推進委員会と大和川河川事務所から後援を受けた。
また、国土交通省が管理する堤防壁面に陶板を設置するため、区役所の協力を得て占有許可を取得した。17年度は大和川再生協議会が事務手続きを行い、18年度は本校が事務手続きを行った。
また、陶板画の原画コンクール入選作品展開催のため、地下鉄「住之江公園」駅前の「オスカードリーム」(商業施設)のウインドウを借用した。また、夕景写真コンテスト作品展開催のため、北区梅田にある「曽根崎地下歩道イベントゾーン」を借用した。
夕景写真コンテストの主催者として日本写真映像専門学校に協力を依頼した。
本校独自に大和川河川敷の清掃(陶板画の清掃管理も含む)を行うため、河川事務所、漁協、大阪市公営所、地域のライオンズクラブと連絡を取り協力を依頼した。
エコ夏祭り参加に当たっては、大阪市港湾局と協議した。
次のA)〜H)のプロジェクトに取組んだ。プロジェクトの実施において次の点に留意した。
A)〜H)のプロジェクトは、「工業技術基礎」や学校設定科目「立体造形」「写真」や総合的な学習の時間、部活動において実施した。
平成15年度に地元の若手企業家により設立された。地域の潤いとなるよう花を植え、貯木池にあるフローティングハウスで音楽会を定期的に開催し、平林祭りを企画運営するなど地域の活性化に取組んできた。平成18年12月には平林イルミネーションフェスタを開催した。地域の活性化に向けた行政の取り組みにも参画している。
平成12年12月に大和川河口域のライオンズクラブのメンバーが主となり設立した。5年前から大和川河口において魚つり大会を実施することを目標に掲げ、美しい大和川となるよう、河川敷の清掃、芦刈り、シジミの稚貝放流を行うなど、美しい大和川をめざして活動を進めてきた。平成17年9月23日に第1回大和川河口祭りを開催し、魚つり大会を実施するという所期の目標を達成したが、大和川の水質環境等には大きな変化がないことから、更に5年間活動することとし、2010年に向けて大和川河川事務所が掲げる目標達成に協力している。大和川陶板画ストリートも同協議会の大きな事業の一つである。
活動の目標は
の二点である。
大和川堤防に貼り付けた陶板画の維持管理に生徒自身が関わるべきだと考え、生徒会が中心となり陶板画と周辺河川敷の清掃活動を実施したこと(この活動は、大阪府の心の再生府民運動と大和川環境整備連絡協議会から表彰を受けた)や、地域から要請を受け参加した平林イルミネーションフェスタに関わった生徒が、同好会を立ち上げ外部からのベントへの参加要請に積極的に関わろうという意欲を持ったこと等は、生徒が造形をとおして社会性を身につけることができた成果であると考える。
また、平林イルミネーションフェスタの開催に際し、推進校の参加を楽しみにしているという地域の方の声や、小・中学校との交流が今まで以上に盛んになったことなど、2年間の活動をとおして、近隣地域の方々の本校に対する期待がさらに大きくなったと実感している。
大和川の堤防に貼り付けた陶板画に関する事業については、地域の方々との共同制作や、小・中学生に対する様々な催しなど学校の施設を活用し本校の特色をいかして地域に貢献する取組みを行うことができた。この取組みを通して「地域に信頼される学校づくり」を推進することができた。
地域との連携に取組んだ結果、この事業で連携した2団体以外に、大和川河川事務所や区役所、漁協、日本写真映像専門学校などと連携ができたことは大きな成果である。
大和川河川事務所は、同事務所が提供するラジオ番組とテレビ番組で本校の事業を取り上げ、大和川堤防への陶板画の設置と大和川夕景写真コンテストについて広く周知する機会を得た。
また、曽根崎地下歩道イベントゾーンで開催した大和川夕景写真コンテスト作品展では、同時にこの2年間の研究概要を写真で展示し、本校の紹介ビデオを終日大画面で放映した。会場が毎日数千人の人々が行きかう繁華な空間であったことから、多くの人に本校の取組みを知ってもらうことが出来た。
今後の課題は、この2年間の研究により足がかりができた地域との連携事業の継続である。
大和川再生協議会との連携事業である大和川陶板画ストリートへの陶板画の設置については、2010年に同協議会が開催を予定している第2回大和川河口祭りに向け、日本一長い陶板画ストリートを目指して継続していく予定である。また大和川夕景写真コンクールについても継続する。
平林フォーラムとの連携事業については、「平林祭り」における木工教室をはじめ、イルミネーションフェスタへの積極的参加など、より地域に密着した活動になるよう、本校の特色をいかした取り組みを展開していくつもりである。
そのため、これらの事業に学校として主体的に取り組むための、連携推進協議会を発展・充実させることが必要である。