都道府県名 石川県
推進地域名 加賀市
学校名 | 石川県立大聖寺実業高等学校 |
---|---|
設置大学科 | 工業科・商業科 |
設置小学科 | 電子機械科・情報ビジネス科・情報デザイン科 |
生徒数 | 12学級452人 |
所在地 | 石川県加賀市熊坂町ヲ77 電話 0761-72-0715 |
学校名 | 加賀市立錦城中学校 |
---|---|
生徒数 | 14学級514人 |
所在地 | 石川県加賀市大聖寺地方町6乙74-1 |
学校名 | 加賀市立東和中学校 |
---|---|
生徒数 | 15学級454人 |
所在地 | 石川県加賀市動橋町ネ54-1 |
学校名 | 加賀市立錦城小学校 |
---|---|
児童数 | 14学級415人 |
所在地 | 石川県加賀市大聖寺八間道57 |
学校名 | 加賀市立南郷小学校 |
---|---|
児童数 | 6学級98人 |
所在地 | 石川県加賀市吸坂町ヤ26 |
学校名 | 加賀市立橋立小学校 |
---|---|
児童数 | 7学級126人 |
所在地 | 石川県加賀市小塩町ケ50 |
学校名 | 加賀市立湖北小学校 |
---|---|
児童数 | 6学級123人 |
所在地 | 石川県加賀市柴山町ひ92 |
「生徒の知識・技能を地域へ還元し、郷土愛を育む取り組み」
専門高校の教育活動で身につけた知識や技能を、生徒自身が地域の小・中学生に還元することにより、生徒の専門性深化とコミュニケーション能力の向上を図るとともに、地域社会と連携した体験活動を通じて次代を担う社会人としての自覚と郷土愛を育むことに重点を置いた。
電子機械科は、連携中学生を対象に熱による鉄の変態を利用した実験と加工実習を、また、連携小学生を対象にライントレーサーロボットの学習を各々2日ずつ実践した。
情報ビジネス科は、連携小学生を対象にワープロと表計算ソフトの基本指導を行い、コミュニケーション能力の育成、地域貢献の意欲を向上させ実践的な態度や能力を養うことを目標に実践した。
情報デザイン科は、連携中学生を対象にオリジナルデザインステッカー作成を行い、創意工夫してデザインする楽しさを味わうことを目標に実践した。また、連携小学生を対象にサンドブラスト技法により、自分が使用するガラスコップの作品製作を行い、達成感を得ることを目標に実践した。
電子機械科は、中学生を対象にレーザー加工機を用いた加工実習を行い、ものづくりの楽しさや難しさを体験した。また、小学生は2学期のクラブの時間に協働学習を実施し、ソーラーカーの製作やライントレーサーロボットの制御課題を通して、ものづくりや問題解決の楽しさを体験した。
情報ビジネス科は、前年度に実施した小学生対象のワープロと表計算の基本指導を継続して行った。前年度より内容を深めてより興味を持つことができるよう工夫して実施した。
情報デザイン科は、児童・生徒に独創的なデザイン技法の理解と体験をしてもらい、意欲の向上を図った。また前年度の経験を生かし、活動内容をさらに充実したものにして実施した。
以上のような専門高校の教育活動で身につけた知識や技能を、生徒自身が地域の小・中学生に還元する体験活動を通して、地域を担う社会人を育成する専門高校の可能性について研究した。
氏名 | 所属・職名 |
---|---|
新家 康三 | 加賀商工会議所 会頭 |
打本 弘喜 | 加賀機電振興協会 会長 |
北澤 陸夫 | 加賀市教育委員会 教育長 |
和田 究 | 加賀市地域振興部 部長 |
荒谷 実 | 加賀市教育委員会 学校指導課長 |
北野 浩和 | 石川県教育委員会事務局学校指導課 指導主事 |
西出 妙子 | 加賀市立錦城小学校 校長 |
中筋 善一 | 加賀市立南郷小学校 校長 |
三田 英信 | 加賀市立橋立小学校 校長 |
篠原 隆一 | 加賀市立湖北小学校 校長 |
宮永 巌 | 加賀市立錦城中学校 校長 |
山下 修平 | 加賀市立東和中学校 校長 |
青山 繁夫 | 県立大聖寺実業高等学校 学校評議員 |
向平 節 | 県立大聖寺実業高等学校 学校評議員 |
荒井 喜市 | 県立大聖寺実業高等学校 学校評議員 |
智一 | 県立大聖寺実業高等学校 PTA会長 |
山本 和男 | 県立大聖寺実業高等学校 校長 |
大嶋 茂樹 | 県立大聖寺実業高等学校 教頭 |
中川 忠海 | 県立大聖寺実業高等学校 教諭(総務課主任) |
辰巳 昇 | 県立大聖寺実業高等学校 教諭(電子機械科主任) |
浅田 勝大 | 県立大聖寺実業高等学校 教諭(情報ビジネス科主任) |
本田 徹太郎 | 県立大聖寺実業高等学校 教諭(情報デザイン科主任) |
島屋 豊 | 県立大聖寺実業高等学校 教諭(記録) |
推進協議会において各科の活動概要を決定し、詳細については各担当者同士が事前にそれぞれ打ち合わせを行った。電子機械科の小学生との協働学習については、17年度中に打ち合わせ(授業時間の曜日の摺り合せなど)を実施したことにより、クラブ活動の授業時間中に実施することができた。
また、推進協議会の会員の方々に各活動の日時等を知らせることで、活動に参加して頂くことができた。
加賀市や加賀市教育委員会、また地域経済団体の代表に推進地域協議委員になって頂いたことにより、地域との交流が円滑に行われ各事業の活性化につながった。学校評議委員からは市民の立場に立った貴重な提言を頂いた。また、連携校の校長先生方からも建設的な指導・助言を多数頂き、本事業を推進する上で大きな力となった。
各事業の実践を通して、生徒たちは本校で学んだ知識や技能に自信を深め学習意欲の向上のほか専門性深化とコミュニケーション能力、判断力等も着実に向上した。
初年度不十分であった点についても改善を加えたことによって対象児童生徒に行ったアンケート結果は好評であった。次年度以降も継続して行って欲しいという思いが多く現れている。
評価についても、事業実施後の本校参加生徒のアンケート結果から全体の87パーセントが参加してよかったと回答し、また多くの良かったことや、身についたことを記述しており多くの成果があったことを示している。
地域の方には専門高校である本校教育活動への理解を更に深めて頂いた。
地域社会と連携した体験活動を通じて次代を担う社会人としての自覚と郷土愛を育むという、目標は十分達成できたと評価している。
推進協議会では小・中学校の先生方から、来年度もう一度実施して欲しいという心強い言葉も頂いている。今後さらに継続した連携を進めるために、研究の意義に対する教員の理解の深化、連携体制の拡充、実践力のある生徒の育成、予算措置、評価方法に対する更なる研究等が必要である。