平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 熊本県
推進地域 上益城郡御船町

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

(1)研究テーマ

「小・中学校との連携によるものづくりに関する教育の推進」

(2)研究において特に重点を置いたところ

  • ア 小・中学校との連携組織の在り方
  • イ 効果的な実施の在り方
  • ウ 地域との連携の在り方
  • エ 継続した連携の在り方

○活動の成果

(1)小・中学生のものづくりへの興味・関心の涵養

 各行事に参加した小・中学生は強い関心を持って熱心に取り組んでいた。事後の感想を見ても、「次回も参加したい」「次はまるまるまるをしたい」等の意見が多く見られ、ものづくりへの興味・関心、また本校電子機械科についての理解が高まったと思う。

(2)本校生の技術力・コミュニケーション能力の向上

 ロボットやマイコンカーの製作を小・中学生に指導するという経験を得て、本校生の技術レベルも向上し、また、当初は戸惑っていた生徒達も、経験を重ねる毎に自信を持って説明や発表・指導にあたるなど、小・中学生とのコミュニケーション能力も高まった。
 ロボット競技大会では、本校が平成16、17、18年度全国大会優勝、御船中学校が平成16、17年度全国大会優勝、18年度ベスト8入賞。マイコンカー全国大会でも本校が平成17、18年度上位入賞と、本事業を推進していく中で、技術力や意識を高め、各大会での実績に結びつけることができた。

○今後の課題及びこれからの取組

 本事業終了後の継続した連携が今後の最も大きな課題である。2年間の取り組みで、その方向性や、実施にあたってのノウハウ等多くのことを得ることができたため、内容を充実発展させながら、連携を深めていきたいと思う。
 様々な活動を行ってきたが、その活動の中心となったのは本校マイコン制御部の生徒達である。今後は、より多くの生徒がこれらの活動に携わっていけるようにすることも課題である。また、企画・運営・指導にあたる職員も一部の職員のみが携わっていた点は反省点である。今後、連携を継続し深めていく上でも、学校全体で取り組んでいけるような組織作りも課題である。