平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 山口県
推進地域名 長門市・萩市

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

研究テーマ

『動物介在活動(動物セラピー)を活用したボランティア活動』

特に重点を置いたところ

 農業科目の学習を活かし、ウマの飼育・調教をするとともに、地域や関係機関と連携して障害者乗馬会や講習会・ふれあい活動などを学校農場で開催し、専門性を生かしたボランティア活動を通じて地域との交流を図る実践活動を行う。
 本研究を生徒が主体的に実践する中で、動物介在活動の方法とその効果の理解はもとより、地域交流の態度と実践力を身に付けると同時に、地域住民の農業高校への理解促進も図る。

○活動の成果

地域交流活動

  • (1)小学生の農場見学の実施
  • (2)小学生対象の『馬まるごと体験教室』の開催
  • (3)中学生1日体験入学の実施
  • (4)農高祭での乗馬会の開催
  • (5)日置ふるさと祭りへの参加

障害者乗馬のボランティア

  • (1)障害者乗馬会の開催
  • (2)山口県障害者乗馬の会主催の乗馬会へボランティアとしての参加

研修会・講習会の開催

  • (1)ウマの取り扱いについての研修と授業
  • (2)障害者乗馬についての授業
  • (3)ヘルパーのための講習会開催

校内体制の確立

  • (1)厩舎・馬場の設置とウマの導入(3頭)
  • (2)馬クラブの設立

生徒の変容

  • (1)安全な乗馬会を実施するには、日常の飼育管理やウマに対する向かい方が大切であることを学び、自分の役割に責任感のある行動をとるようになった。
  • (2)一つの行事をやり遂げるために、協力の体制ができあがり、計画的に遂行できた。実施後、改善点を見いだし、次回の開催に生かすことができた。
  • (3)飼育している家畜に対する観察力が生まれ、きちんとした評価を行い、改善策を考えるようになった。
  • (4)子ども達に対して、乗馬の方法についてわかりやすく説明するにはどうしたらよいかを考え、自ら学習しはじめた。

○今後の課題及びこれからの取組