平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 三重県
推進地域名 伊勢市小俣町

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

 本校は、これまで農業、家庭、福祉の3学科がそれぞれ独自に地域の幼稚園、小・中学校、町の施設等を対象に出前授業や地域ガーデニング事業、さらには地域福祉貢献等の取組を行い、地域から一定の評価を得るなどの成果を上げてきたが、一方で、実施内容に学校全体としての系統性が見られない、学科相互の交流がないなどの課題もあった。
 この点を踏まえて、当事業においては、連携先との意見交換を十分に行うなどの「アセスメント」を実施するとともに、3学科が連携した取組を行い学校全体として系統的かつ効果的な交流事業を実施することで生徒に地域の専門高校に学んでいるという自信と誇りを育み、各学科の学習内容に関する知識・理解の定着を図る。また、生徒が小・中学生に実習等の指導をしたり、地域の住民と交流することで、コミュニケーション能力の向上を目指す。
 小・中学生については農業等の職業に対する興味・関心を高め、地域の専門高校の理解者の裾野を広げ、専門高校の活性化を図ることを目指す。

○活動の成果

 小俣町内の全ての小・中学校、幼稚園に出前授業を行なうことができた。特に、本校の近隣に位置する明野小学校への出前授業においては、生産から利用消費、そしてイベントでの地域貢献まで継続した指導ができた。また、小俣中学校への出前授業では全学科が協力しあって行なうことができた。そして締め括りとしての農業クラブバザールでは、地域の方々が約250名ほど来場し、本校家庭クラブや福祉科、さらには社会福祉協議会の協力のもと明野小学校児童のもちまきでフィナーレを飾ることができた。
 生活教養科においては、ひじき組合との共同研究により、おさかなコンクール三重県大会協議会賞をはじめ、全国ホームプロジェクトコンクール優秀賞、ひじきレシピ人気コンテスト三重県大会最優秀及び優秀賞、お肉の創作料理発表会三重県大会最優秀賞、同全国大会入賞と数々の賞を獲得した。

○今後の課題及びこれからの取組

 今後は、事業の趣旨を踏まえて、事前指導を十分行うことなどにより出前授業等の内容についての理解を生徒に徹底させることで、生徒に確かな技術と自信を付けさせることが大切である。また、事業内容については、地域等のニーズに合うようにさまざまな工夫をして実施していきたい。
 本校の進む方向は地域に根ざした、地域とともに歩み、貢献していくということであり、引き続き地域と連携した事業に取り組んでいきたい。

○その他

 特になし。