平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 福井県
推進地域名 福井市、坂井地区

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

(1)研究テーマ

「ものづくりを生かした地域ボランティア活動の推進」

(2)研究の重点

  • 1ものづくりの楽しさに気づき、技術に興味や関心を持たせる
  • 2よりよいものを作ろうとする意欲や向上心を持たせる
  • 3使いやすさや安全面の改善に気づくなど、利用者側に立ったものづくりの心を養う
  • 4地域ボランティア活動を通じて、ものづくりに対する自信と誇りを持たせる
  • 5地域社会の人たちとのコミュニケーションを通じて、生徒達の豊かな人間性を養う
  • 6地域の人たちが本校の教育を理解し、生徒の活動に協力してくれる

○活動の成果

 本事業の推進で、地域と学校が連携して継続的な技術ボランティアを行うことにより、生徒にとっては体験的な学習ができ、地域にとっては活性化に役立ち、本校にとっては地域から存在意義を認められ、互いに有益なことが多かった。活動の成果を以下にまとめた。

○今後の課題及びこれからの取組

 本校をはじめとする工業高校では、欲しいものがあるのなら買わずに作れ、とよくいわれるように、「買う文化」ではなく「作る文化」を育む教育を進めることこそ本校が目指すものづくり精神につながるのではないか。
 本校の地域ボランティアで培った精神や技術、教育手法は数多く蓄積されたが、これらを単にボランティアで終わらせるのではなく、地域産業の担い手へと生徒を育てるべく、企業との連携が今後の課題となる。
 そのためには、本活動を工業教育の目的と正しく合致させ有用な結果を生むように、また他の教科と同じように単位として認められるように、カリキュラムへの組み込みを図らなければならない。

○その他

 地域からの増える要望に応えるための人員や時間、費用の確保が年々難しくなってくる。これの解決が、本活動の継続に大きく影響する。