平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

　専門高校の教育活動で身につけた知識や技能を、生徒自身が地域の小・中学生に還元することにより、生徒の専門性深化とコミュニケーション能力の向上を図るとともに、地域社会と連携した体験活動を通じて、次代を担う社会人としての自覚と郷土愛を育むことに重点を置いた。

○活動の成果

• 理科、科学離れが叫ばれるなか、ものづくりの視点で、小中高校生に実験・実習に興味関心を持たせることができた。
• 指導に当たった本校3年生は、「初めて人に教える」ということで、事前の準備、話し方の練習、責任感等の大切さ学ぶとともに、やり遂げることの大切さも学ぶことができた。
• 中学生が製作した作品は、連携先中学校の校長先生をはじめ職員の方々も感心する程の出来ばえとなったため、中学校の文化祭に展示して頂き、本校の教育活動のPRにもなった。
• 本校生徒は教えることの難しさや楽しさを体験するとともに、準備学習や教材の準備など、計画を立てて実行していくことの大切さを学んだ。
• 本校生徒は、初めて教える立場になった事により、「話し方」・「指導方法」など、どのように小中学生に接すれば良いかを生徒自身が考え、自ら工夫を行ったことにより、指導の大変さや学び、異年齢の児童・生徒への接し方等のコミュニケーション能力を身に付けることができた。
• 小・中学生にとって、高校での学習内容を認識し体験する良い機会であり、進路を考える有効な手段であった。
• 年令や性別の違う中での触れ合い活動が、参加した児童・生徒たちの成長につながった。
• 高校生は、本事業を通じて教えることを通した学びの深まりを実感するとともに、小中高の各発達段階に応じて進路意識の高まりが得られ、キャリア教育の推進につながった。

○今後の課題及びこれからの取組

　推進協議会では、連携した小中学校の先生方から来年度もう一度実施して欲しいという心強い言葉も頂き、今後も連携を継続し、さらに充実させていきたい。
　また、学校独自の事業として継続するために、教員の意義理解の深化、連携体制の拡充、実践力のある生徒の育成、評価方法、予算措置等について研究を進める必要がある。

○その他

石川県立大聖寺実業高等学校ホームページURL
http://www.ishikawa-c.ed.jp/~daisjh/