○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ
本校の有する教育機能や教育財産を地域の小・中学校や地域社会に還元し、農業の理解促進や農業教育の充実や活性化を図るための拠点校(農業・食料・環境のセンター校)としての役割を担う方策の研究として以下に重点を置いた。
- (1)農業体験実習や食品製造実習、出前授業、農業園芸相談等の受け入れ拠点校としての組織の在り方とその取組方法の工夫について
- (2)連携間における継続的かつ発展的連携事業の在り方について
○活動の成果
- 従前、近隣小中学校や幼稚園、保育園、地域への貢献活動は、決して計画的ではなかった。直前になって依頼を受けるという例も多々あった。このような反省を踏まえ、この研究において、地域からの要請や要望等に応える本校の地域貢献活動に対して、整理統合を図った。そして分類別に教育課程に位置付け、年間計画の下、連携先と本校生徒に、より学習効果の高い成果を得ることができるようなシステムの構築を目指した。その結果、本校の地域貢献活動の核となる近隣小中学校との連携事業内容が計画的に実施され、その都度双方が課題を検証することにより、どちらかがやってもらうという姿勢ではなく、双方でこの活動を創り出すという認識が高まり、活動内容が充実、発展した。
- 杉並区との連携事業については、事業内容によって区の部署が様々であり、担当部署の一本化を目指し作業を進めたが、その実現には至っていない。しかし、双方の課題意識を確認し、より効果的な方策について今後も検討を続けていく。
また、地域住民によるアンケート結果から本校と杉並区との連携事業についての認知度が低いことがわかり、区も広報活動の強化を図ることが確認された。