平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 群馬県
推進地域名 富岡市

○群馬県立富岡実業高等学校 生物生産科・園芸科学科・食品科学科・電子機械科

○連携校名または連携機関名

  • 群馬県富岡市立南中学校
  • 群馬県富岡市立高瀬小学校

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

 生物の生産や産業への関心を高め、生命、自然、生活文化を大切にする心を育てるための小・中学校と専門高校との連携の在り方について研究した。
 当地域の小・中・高等学校では、従来から花いっぱい運動やボランティア活動等が活発に行われている。これまでの成果を基盤に緊密な連携を進め、「生命、自然、生活文化を大切にする心」の生育に向けて実業高校の教育力を発揮し、地域に開かれた魅力ある高校づくりを目指した。

○連携推進地域協議会の活動状況等

 連携推進地域協議会の開催、連携推進協議会担当者会議の開催、PTA・地域関係者の参加

○推進校又は連携先における活動の概要等

 推進校では、生物生産科・園芸科学科・食品科学科・電子機械科を中心に活動を行った。生物生産科では、動物とのふれあい・お蚕の飼育、園芸科学科では、草花や野菜の栽培、食品科学科ではソバ作り・チョコ・天然酵母パン作り、電子機械科ではパソコン・シーケンス制御・ロボット作り・鉄道制御等について生徒がそれぞれの専門分野で小・中学生の体験学習指導において、リーダーシップを発揮した。連携先校でも、当初より積極的な対応が行われた。小学校では2年生の全児童が参加し、中学校では2学年全員の生徒中心に全校の約半数の生徒が参加する中、多くの体験学習が実施された。

○今後の課題及びこれからの取組

 早期の事業計画作成と十分な事前準備や検討を行い実施する。特に高校生には事前準備期間を与え、日頃の学習活動の重要性を再認識させ、積極的に取り組む態度と能力を育てる。
 また、連携授業等の実施にあたっては、生徒への十分な事前指導の徹底と連携校間の緊密な連絡体制の整備、さらに、各校の教育活動の中への明確な位置づけ等が重要である。

○2年間の研究の全体的な評価

 本事業は地域に開かれた魅力ある高校づくりを目指して実施されている。高校生はその趣旨を踏まえ、小・中学生との交流や体験学習の指導に積極的に取り組んだ。
 小・中学生との交流に初めは戸惑っていたが、すぐに優しく適切な指導が出来るようになった。これは高校生としての自覚の高まりと受け止められた。また、最大の結果は、教えることの難しさを生徒が理解できたことで、専門学習への意欲が一層高まったことである。
 小・中学生は、草花の栽培や農産物の加工、機械技術の体験活動等を通して、体験学習に関心が高まり、生物生産や産業に対する理解が深まった。それとともに高校生と一緒の体験学習で、共に草花を育てたり機械を組み立てたりしたことにより、専門高校に対する理解が一層深まったと考えられる。

○その他(学校のホームページアドレス)

http://www.tomijitu-hs.gsn.ed.jp
(※群馬県立富岡実業高等学校ホームページへリンク)