平成17年度・18年度みんなの専門高校プロジェクト推進事業報告書の概要

都道府県名 茨城県
推進地域名 ひたちなか市

○研究テーマ及び研究において特に重点を置いたところ

研究テーマ

「海洋高校における小・中学校連携の実践−海洋高校へ探検だ−」

研究において重点を置いたところ

 本校では遠洋航海実習船を使った操業実習を代表例とする体験的な学習を多く行うなど達成感や成就感を得ることのできる授業を数多く実施している。このことは,将来社会人になるための社会性や豊かな人間性が培われ,また個々の人格育成に役立っていると考えられる。そこで,小・中学校の児童生徒が本校の学習内容を高校生の指導により体験することで,本校への理解をより一層深めるとともに,高校生自身に自覚と誇りを持たせ,学ぶ目的意識が高めることに重点をおいた。

○活動の成果

 平成17年度においては,推進地域協議会を3回,小・中学生による体験学習を3回,高校生による出前講演を3回実施し,平成18年度においては,推進地域協議会を2回,小・中学生による体験学習を4回,高校生による出前講演を2回行った。本事業における連携各校の児童生徒参加人数は,2年間で,延べ1,057名である。
 連携した各小・中学校に体験作文を募集したところ,本事業を体験した児童生徒全員から応募があり,海洋高校において平成17年度は最優秀作品2点,優秀作品14点,平成18年度は最優秀作品1点,優秀作品12点を表彰した。
 推進事業を実施した連携各小・中学校においては,多くの児童生徒がその体験学習や高校生出前講演を聞いて,専門高校の学習がどのようなものであるかを理解し,専門教育内容の楽しさや喜び,成就感や充実感を持った。
 また本校各生徒自身も,小・中学生を指導したことを通じて,自覚と誇りを持つことができ,学ぶ目的意識が高まった。

○今後の課題及びこれからの取組

 各小・中学校や近隣地域からの要望をもふまえ,小・中学生が興味・関心を高め,かつ限られた時間の中で効果的に実施できるよう,体験学習についてさらに改善を加え,次年度以降も継続して実施する。
 本事業のような活動を通して,本校高校生自身の心の中に自覚と誇りを持ち,学ぶ目的意識がより一層高まるよう「特色ある学校づくり」を推進する。

○その他

学校のホームページアドレス
http://www.ibk-kaiyo-h.ed.jp
(※茨城県立海洋高等学校ホームページへリンク)