「ヤングケアラー支援における学校等とヤングケアラー支援担当部署との連携について」（令和7年7月28日）

事務連絡
令和7年7月28日

各都道府県教育委員会指導事務主管課
各指定都市教育委員会指導事務主管課
各都道府県私立学校主管課
各都道府県専修学校主管課
構造改革特別区域法第12条第1項の認定を受けた
各地方公共団体の学校設置会社担当課
各国公立大学法人担当課　　　　　
附属学校及び専修学校を置く国立大学法人担当課          御中
大学を設置する各地方公共団体担当課
各文部科学大臣所轄学校法人担当課　
大学を設置する各学校設置会社担当課
独立行政法人国立高等専門学校機構担当課
高等専門学校を設置する公立大学法人担当課
高等専門学校を設置する文部科学大臣所轄学校法人担当課
厚生労働省社会・援護局傷害保険福祉部企画課
 

文部科学省初等中等教育局児童生徒課
文部科学省高等教育局学生支援課
文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課

 

ヤングケアラー支援における学校等とヤングケアラー支援担当部署との連携について

 
ヤングケアラーの支援については、令和6年6月に子ども・若者育成支援推進法を改正し、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」として、ヤングケアラーが、国・地方公共団体等が各種支援に努めるべき対象に明記されました。また、これを踏まえ、「学校等においてヤングケアラーを把握した場合の対応等について」（令和6年6月12日付け事務連絡）のとおり、周知したところです。
この度、こども家庭庁において、主にこども家庭センターの担当部署（以下「ヤングケアラー支援担当部署」という。）で活用いただくことを想定した「ヤングケアラー支援ガイドライン」（以下「ガイドライン」という。）が策定されたことを受けて、文部科学省においては、「ヤングケアラー支援における学校等の役割」を作成しました。　
また、こども家庭庁において、ヤングケアラー支援に資する学校教職員向け動画についても作成されました。
つきましては、下記内容について、都道府県・指定都市教育委員会にあっては所管の学校（高等課程を置く専修学校を含む。）及び地域の市区町村教育委員会に対して、都道府県の私立学校・専修学校主管課にあっては所轄の私立学校（高等課程を置く専修学校を含む。）に対して、国公立大学法人担当課にあっては設置する学校に対して、独立行政法人国立高等専門学校機構、高等専門学校を設置する公立大学法人担当課にあってはその所管する高等専門学校に対して、文部科学大臣所轄学校法人担当課にあってはその所管する大学等に対して、株式会社立学校を認定した地方公共団体の担当課にあっては認可した学校に対して、厚生労働省にあっては所管の高等課程を置く専修学校に対して、周知いただくようお願いします。周知の際は、学校における働き方改革の観点から、例えば、他の案件とまとめて周知する、教育委員会主催の教員研修の場で配布する等、その方法について貴課において必要に応じて判断いただくようお願いいたします。
 

記

 
1．ヤングケアラー支援における学校等の役割について（別添1）
学校は、児童、生徒及び学生（以下、「児童生徒等」という。）と日常的に接する場であることから、登校状況や生活態度の変化等、児童生徒等の些細な変化に気づくことが可能であり、ヤングケアラーの発見・把握等で特に重要な役割を担っています。
また、ヤングケアラーとその家庭を必要な支援につなぐためには、学校等だけで課題を抱えることなく、ヤングケアラー支援担当部署と連携することが重要です。
つきましては、こども家庭庁が策定したガイドラインを基に「ヤングケアラー支援における学校等の役割」を作成しましたので、内容をご確認いただくとともに、必要に応じてガイドラインも参考にしつつ、適切な支援に努めていただくようお願いします。
 
2．学校教職員向け動画「先生の“気づき”を待っているこども達がいますーヤングケアラー支援につなげるためにー」の公開について（別添2参照）
ヤングケアラーのサインに気づく方法やヤングケアラーに気づいた後に学校現場としてできること等について周知するため、こども家庭庁が作成した学校教職員向け動画が公開されました。視聴方法等につきましては、別添2のこども家庭庁からの事務連絡に記載されていますので、ご参照ください。
また、各種研修の際に活用いただくなど、学校等におけるヤングケアラーへの理解増進に努めていただくようお願いします。