「不登校に関する実態調査」~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~

平成26年7月9日

 文部科学省では、今後の不登校生徒への支援策の参考とするため、平成18年度に不登校だった生徒の5年後の状況等についての追跡調査を実施しました。今般、その報告書がまとまりましたので、公表いたします。

1.調査事項

不登校生徒の状況を把握するため、過去に不登校であった者のうち、平成18年度に中学校第3学年に在籍し学校基本調査において不登校として計上された者(約4万1千人)を対象とし、

(1)調査対象者が在籍していた中学校に対する基礎的な調査(A調査)を実施。
〔41,043人 → 28,388人(A調査の回答数)〕

(2)調査対象者本人に対し、中学校在籍当時、中学校卒業後及び現在の状況等について、無記ナノアンケート調査(B調査)を実施。
〔2,561人 → 1,604人(B調査の回答数)〕

(3)調査対象者本人に対し、アンケート調査内容をさらに掘り下げたインタビューによる調査(C調査)を実施。
 〔536人 → 379人(C調査の回答数)〕

2.調査結果の主な特徴

(1)基礎集計編(B調査)

  • 不登校のきっかけは、複雑化・多様化が進んでおり、生活習慣の乱れも高い割合となっている。
  • 学校にいる相談員などの利用が多く、不登校生徒に対する支援体制が整ってきている。

(2)分析編(B調査)

  • 不登校を、無気力型、遊び・非行型、人間関係型、複合型、その他型の五つに類型化した。
  • 一度、欠席状態が長期化すれば、回復が困難であり、「最初に学校を休み始めた」時期と長期化した時期との間の「潜在期間」に注目した対応が必要である。

(3)ケース分析編(C調査)

不登校に対する考え方は、中学校を卒業して5年後現在の状況の満足感に大きく左右される。

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課

-- 登録:平成26年07月 --