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各高等学校における特色ある個性的な教育を一層推進する観点から,特色ある高等学校づくり,個性豊かで多様な教育活動の充実,新学習指導要領の趣旨に即した選択幅の広い教育課程の編成,学科・コース等の多様化,新しいタイプの学校の設置,既存の学科改編などに積極的に取り組むこと。 |
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また,高等学校教育の改革の推進に関する会議の第四次報告並びに平成5年3月22日付け文初高第202号「学校教育法施行規則の一部を改正する省令等について」(通達)及び文初職第203号「総合学科について」(通知)を踏まえ,普通教育及び専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科としての総合学科の創設について積極的に取り組む必要があること。 |
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高等学校入学者選抜の在り方は高等学校中途退学問題と密接にかかわっており,高等学校教育の改革の推進に関する会議の第三次報告及び平成5年2月22日付け文初高第243号「高等学校の入学者選抜について」(通知)を踏まえ,選抜方法の多様化,選抜尺度の多元化等を一層推進するなど,入学者選抜方法の改善に取り組む必要があること。 |
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中途退学者が多数にのぼる学絞に対しては,教員配置の充実による指導体制の強化を図っていくことが必要であり,生徒指導や日常の教育相談の中核となる指導力のある教員を重点的に配置するなど,学校全体としての指導体制を整備充実すること。
また,教育相談の専門的な知識・技術等に関する教員の研修に努め,このような教員が重点的に配置されるよう配慮すること。 |
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中途退学問題を含め学校不適応や問題行動などに関する各学校の相談活動等の取組を支援するための教育センター等の活動の一層の充実を図ること。 |
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転・編入学について学校,生徒,保護者の相談等に当たるため,また,学校における追指導を充実させるよう,教育委員会に相談窓口を設置し,必要な情報提供等を行う必要があること。また,この場合,国立教育会館に設置している「転入学情報ネットワークシステム」の活用についても留意すること。 |
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転・編入学が円滑に行われるよう,転・編入学者のための特別定員枠の設定,随時の転・編入学の受入れの促進,単位制高等学校の設置の促進,定時制・通信制課程の充実など種々の措置を講じていく必要があること。 |
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中途退学問題への対応に当たっては不本意入学等をできるだけ少なくするための生徒の特性等に十分配慮した進路決定や高等学校入学後の学校不適応の兆候の把握及び対処などについて,家庭の理解と協力を得ることが重要であること。
他方,個性豊かで特色ある高等学校づくり,勤労体験学習やボランティア活動など多様な教育活動の展開,中途退学後の就職問題などについて,地域社会の理解と協力を得ることが重要であること。
このような観点から,中途退学問題について家庭や地域社会の理解の深化と協力が得られるよう,より一層努めること。 |