第18節 美術

第1款 目標

 美術に関する専門的な学習を通して、美的体験を豊かにし、創造的な表現と鑑賞の能力を高め、美術文化の発展に寄与する能力と態度を養う。

第2款 各科目

第1 美術理論

1 目標

 美術の理論的学習を通して、芸術としての美術の意義を理解させ、表現の基礎となる能力と態度を高める。

2 内容

(1)美術と自然
(2)美術と社会
(3)美術と生活

第2 美術史

1 目標

 美術の変遷の学習を通して、美術文化や美術の理解を深めさせ、表現と鑑賞の基礎となる能力を高める。

2 内容

(1)日本の美術
(2)東洋の美術
(3)西洋の美術

第3 素描

1 目標

 造形表現の基礎となる形体や空間などを把握させ、的確な観察力を養い、表現と鑑賞の能力を高める。

2 内容

(1)デッサン
(2)クロッキー
(3)表現材料
(4)鑑賞

第4 構成

1 目標

 造形の基本となる諸要素の理解を深めさせ、美に対する感覚と創造的な構成の能力を高める。

2 内容

(1)色彩、形体
(2)材料、用具
(3)平面構成、立体構成
(4)鑑賞

第5 絵画

1 目標

 いろいろな表現形式による絵画表現を通して、表現と鑑賞の能力を高める。

2 内容

(1)日本画
(2)水彩画
(3)油絵
(4)その他の絵画
(5)鑑賞

3 内容の取扱い

 内容の(1)、(2)、(3)又は(4)のうちいずれかを選択して取り扱うことができる。

第6 版画

1 目標

 いろいろな版画の形式による表現を通して、表現と鑑賞の能力を高める。

2 内容

(1)版画の形式、方法
(2)材料、用具
(3)表現
(4)鑑賞

第7 彫刻

1 目標

 いろいろな材料による彫刻の表現を通して、表現と鑑賞の能力を高める。

2 内容

(1)彫造
(2)塑造
(3)その他の彫刻
(4)鑑賞

3 内容の取扱い

 内容の(1)、(2)又は(3)のうちいずれかを選択して取り扱うことができる。

第8 ビジュアルデザイン

1 目標

 視覚的な伝達効果を主とするデザインについて理解を深めさせ、デザインにおける計画・表示の能力を高める。

2 内容

(1)デザインの基礎
(2)平面・立体デザイン
(3)空間デザイン
(4)鑑賞

第9 クラフトデザイン

1 目標

 技術性や生産性を主とするデザインについて理解を深めさせ、デザインにおける計画と制作の能力を高める。

2 内容

(1)デザインの基礎
(2)クラフトデザイン
(3)プロダクトデザイン
(4)鑑賞

第10 図法・製図

1 目標

 計画・表示に必要な基礎図法を理解させ、形体と図面との関係を明確にし、空間・立体の認識、把握及び作図・読図の能力を高める。

2 内容

(1)図法
(2)表示法
(3)製図実習
(4)鑑賞

第11 映像

1 目標

 ビデオテレビ、写真等による表現活動を通して、映像による伝達効果や造形美術としての意義を理解させ、表現と鑑賞の能力を高める。

2 内容

(1)材料、機材、用具の知識及び使用技術
(2)企画、構成、表現
(3)鑑賞

第12 コンピュータ造形

1 目標

 コンピュータによる造形活動を通して、その表現の特質を理解させ、表現と鑑賞の能力及び機器を活用する態度を養う。

2 内容

(1)機材、用具の知識及び使用技術
(2)コンピュータによる表現と制作
(3)鑑賞

第13 環境造形

1 目標

 環境と造形との調和を理解させ、造形の能力を総合的に生かす実践的な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)展示造形
(2)舞台造形
(3)環境の造形
(4)鑑賞

3 内容の取扱い

 内容の(1)、(2)又は(3)のうちいずれかを選択して取り扱うことができる。

第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 美術に関する学科における指導計画の作成に当たっては、原則として「美術概論」、「素描」及び「構成」が含まれるようにする。

2 各科目の内容の取扱いに当たっては、生徒の特性、学校の実態に応じてコンピュータ等の機器の活用について配慮するものとする。

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