第16節 体育

第1款 目標

 運動の合理的な実践を通して高度な運動技能を習得できるようにし、心身ともに健全な人間の育成に資するとともに、体育・スポーツの振興発展に寄与する態度を育てる。

第2款 各科目

第1 体育理論

1 目標

 体育に関する知識を理解させ、運動の合理的な実践及び健康の増進と体力の向上に活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)体育の原理
(2)体力トレーニングの実践理論
(3)運動技能の構造と練習法
(4)運動と安全
(5)現代社会とスポーツ
(6)体育施設の運営管理

3 内容の取扱い

 内容の指導に当たっては、運動の学習とのかかわりの深い保健に関する理論や実習についても適宜取り扱うものとする。

第2 体操

1 目標

 体操の特性を理解させ、体力の向上を図るとともに、自己の体力や生活に応じた体操を構成し活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)体力を高めるための運動
 ア 身体の柔らかさ及び巧みな動きを高めるための運動
 イ 力強い動きを高めるための運動
 ウ 動きを持続する能力を高めるための運動

(2)目的に応じた体操の構成及び活用
 ア 体力を高めるための体操
 イ スポーツの技能を高めるための体操
 ウ 健康増進のための体操

第3 スポーツⅠ

1 目標

 採点競技及び測定競技の特性について理解させ、これらのスポーツの高度な技術と審判法を習得できるようにするとともに、技能を発揮して競技ができる能力と態度を育てる。

2 内容

(1)体操競技
(2)陸上競技
(3)水泳競技

第4 スポーツⅡ

1 目標

 球技の特性について理解させ、これらのスポーツの高度な技術と審判法を習得できるようにするとともに、技能を発揮してゲームができる能力と態度を育てる。

2 内容

(1)バスケットボール
(2)ハンドボール
(3)サッカー
(4)ラグビー
(5)バレーボール
(6)テニス
(7)卓球
(8)バドミントン
(9)ソフトボール
(10)野球
(11)ゴルフ

第5 スポーツⅢ

1 目標

 武道等の特性について理解させ、これらのスポーツの高度な技術と審判法を習得できるようにするとともに、技能を発揮して試合ができる能力と態度を育てる。

2 内容

(1)柔道
(2)剣道
(3)相撲
(4)なぎなた
(5)弓道
(6)レスリング

第6 ダンス

1 目標

 ダンスの特性について理解させ、その高度な技能を習得できるようにするとともに、創造的な表現等の能力と鑑賞力を育てる。

2 内容

(1)創作ダンス
(2)フォークダンス
(3)社交ダンス
(4)その他のダンス

第7 野外活動

1 目標

 自然とのかかわりの深い野外の運動の特性について理解させ、その知識と技能を習得できるようにするとともに、自然の中での行動の仕方を身に付け、自然に親しむ能力と態度を育てる。

2 内容

(1)キャンプ
(2)登山
(3)スキー
(4)スケート
(5)遠泳その他の水辺活動

第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 体育に関する学科における指導計画の作成に当たっては、各学年において次の事項に配慮するものとする。
(1)「体育理論」、「体操」及び「野外活動」の科目については、原則としてすべての生徒に履修させること。また、「スポーツⅠ」、「スポーツⅡ」、「スポーツⅢ」及び「ダンス」の科目については、これらのうちから生徒が能力・適性等に応じて1以上を選択して履修できるようにすること。
(2)「体育理論」及び「体操」の内容については、各事項とも履修させること。また、「スポーツⅠ」、「スポーツⅡ」、「スポーツⅢ」、「ダンス」及び「野外活動」の内容に示す事項については、これらのうちから生徒が能力・適性等に応じて1以上を選択して履修できるようにすること。

2 各科目の指導に当たっては、安全に配慮するものとする。特に、「野外活動」など特定の期間に集中的に校外で授業を行う場合は、安全対策に十分配慮するものとする。

3 集合、整とん、列の増減、方向転換などの行動の仕方の指導については、それぞれの運動の特性との関連において適切に行うものとする。

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