第14節 看護

第1款 目標

 看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとともに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てる。

第2款 各科目

第1 看護基礎医学

1 目標

 看護を行うために必要な医学に関する基礎的な知識を習得させ、健康と疾病及びこれらと環境との関係について理解させる。

2 内容

(1)人体の構造と機能
(2)栄養
(3)感染と免疫
(4)薬物と薬理
(5)生活と健康

第2 基礎看護

1 目標

 看護の意義と保健医療における看護の役割を理解させ、日常生活及び診療における看護に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに、看護を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1)看護の意義と役割
(2)日常生活と看護
(3)診察と看護

第3 成人看護

1 目標

 成人期の加齢、生活、保健及び疾病について理解させ、成人及び老人の看護に関する知識と技術を習得させるとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)成人の看護
(2)老人の看護と福祉
(3)主な疾患と看護

第4 母子看護

1 目標

 母子の特質、生活、保健及び疾病について理解させ、母性及び小児の看護に関する知識と技術を習得させるとともに、その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)母子の健康と看護
(2)母性の看護
(3)新生児の看護
(4)小児の成長・発達と看護
(5)小児の疾患と看護

第5 看護臨床実習

1 目標

 看護に関する各科目において習得した知識と技術を臨床の場で活用し実践する経験を通して、問題解決の能力を養うとともに、臨床看護を行うために必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1)成人看護臨床実習
(2)母子看護臨床実習

第6 看護情報処理

1 目標

 社会における情報化の進展及びコンピュータの役割や仕組みとその利用方法について理解させ、看護の分野でコンピュータを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1)産業社会とコンピュータ
(2)コンピュータの活用
(3)ハードウェア
(4)ソフトウェア
(5)コンピュータと通信
(6)看護とコンピュータの利用

第3款 各科目にわたる指導計画の作成

1 看護に関する学科においては、原則として看護に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。

2 実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に配慮し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分配慮するものとする。

3 臨床実習を行うに当たっては、特に指導計画を綿密に作成し、生徒指導に十分配慮するとともに、医療事故などの防止の指導を徹底し、安全と保健に十分配慮するものとする。

4 各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるように配慮するものとする。

5 「看護基礎医学」、「基礎看護」、「成人看護」、「母子看護」、「看護臨床実習」及び「看護情報処理」については、原則として看護に関する学科において履修させるものとする。

6 普通科において看護に関する科目を履修させる場合には、地域や学校の実態、生徒の興味・関心、進路希望などを考慮し、「基礎看護」などを履修させることが望ましい。

お問合せ先

初等中等教育局

-- 登録:平成21年以前 --