外国語を理解し、外国語で表現する能力を養い、外国語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てるとともに、言語や文化に対する関心を高め、国際理解を深める。
話し手や書き手の意向などを理解し、自分の考えなどを英語で表現する基礎的な能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
英語を理解し、英語で表現する能力と態度を養うため、次の言語活動を行わせる。
ア 聞くこと
次の事項について指導する。
(ア)話されたり、読まれたりする内容を聞き取ること。
(イ)まとまりのある文章の概要や要点を聞き取ること。
(ウ)内容を聞き取りながら、自分の考えなどをまとめること。
イ 話すこと
次の事項について指導する。
(ア)聞いた内容について、場面や目的に応じて問答すること。
(イ)読んだ内容について、自分の考えなどを話すこと。
(ウ)話そうとする内容を理解して、大事なことを落とさないように話すこと。
ウ 読むこと
次の事項について指導する。
(ア)文や文章の内容を考えながら、黙読し、音読すること。
(イ)まとまりのある文章の概要や要点を読み取ること。
(ウ)まとまりのある文章をできるだけ多く、速く読み取ること。
(エ)文や文章の内容が表現されるように音読すること。
エ 書くこと
次の事項について指導する。
(ア)文や文章を聞いて書き取ること。
(イ)聞いた内容について、その概要や要点を書くこと。
(ウ)読んだ内容について、その概要や要点を書くこと。
(エ)書こうとする内容を整理して、大事なことを落とさないように書くこと。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校学習指導要領(平成元年文部省告示第25号)第2章第9節第2の別表1に示す英語の言語材料(以下「中学校の言語材料」という。)及び「第7 ライティング」の後に示す[英語言語材料](以下「高等学校の言語材料」という。)のうちから、1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、中学校で学習した語に、500 語程度までの新語を加えるものとし、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)聞くこと、話すこと、読むこと及び書くことの言語活動については、いずれかの活動に偏ることがないようにする。
(2)生徒の実態に応じて、中学校における基礎的学習事項を整理して、反復指導するなど、それらに習熟させるよう配慮するものとする。
(3)辞書の使い方を指導し、効果的に利用させるよう配慮するものとする。
(4)音声指導の補助として、発音表記を用いて指導するよう配慮するものとする。
(5)場面や目的に応じて、視聴覚教材を利用して指導するよう配慮するものとする。
(6)英語を初めて履修させる場合などにおいては、内容の2の (1 )に示す言語活動は、原則として、中学校の言語活動によって行うこととし、高等学校の言語材料は、生徒の実態等に応じ、適宜取り上げるものとする。
話し手や書き手の意向などを理解し、自分の考えなどを英語で表現する基礎的な能力を伸ばすとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
1の目標に基づき、「英語Ⅰ」に示す言語活動を行わせる。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅰ」の2の(2)のイに示す新語の数に500語程度までの新語を加えるものとし、連語は基本的なものを選択して指導する。
「英語Ⅰ」の「3 内容の取扱い」と同様に取り扱うものとする。
身近な日常生活の場面で相手の意向などを聞き取り、自分の考えなどを英語で話す能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
聞くこと及び話すことの言語活動を行わせるため、次の事項について指導する。
ア 自然な口調で話されたり、読まれたりする内容を聞き取ること。
イ 平易な表現で自分の考えなどを相手に話すこと。
ウ 身近な事柄について場面や目的にふさわしい表現で話し合うこと。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅱ」の2の(2)のイの範囲内で、1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜選択し、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)話すこと及び聞くことの言語活動については、いずれかの活動に偏ることがないようにする。
(2)感想、感情などを表わす効果的な表現を指導するよう配慮するものとする。
(3)言語活動の指導に当たっては、例えば、学校、家庭、社会における日常的な場面を設定し、様々な話題を取り上げるなどの工夫をするものとする。
話し手の意向などを聞き取る能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
聞くこと及び話すことの言語活動を行わせるため、次の事項について指導する。
ア 自然な口調で話されたり、読まれたりする内容を聞き取ること。
イ まとまりのある文章の概要や要点を聞き取ること。
ウ 聞き取った内容について、自分の考えなどを整理して話すこと。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅱ」の2の(2)のイの範囲内で、1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜選択し、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)聞くことについては、場面や目的に応じて段階的に指導するものとする。
(2)聞き取った内容についての確認や賛否などを表わす効果的な表現を指導するよう配慮するものとする。
(3)言語活動の指導を当たっては、例えば、説明、スピーチ、朗読、放送などの場面を設定し、様々な話題を取り上げるなどの工夫をするものとする。
自分の考えなどを整理して発表したり、話し合う能力を養うとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる。
聞くこと及び話すことの言語活動を行わせるため、次の事項について指導する。
ア 伝えようとする内容を整理し、大事なことを効果的に話すこと。
イ 相手の意向などを理解し、適切に応じること。
ウ 話合いの場面や目的に応じ、自分の考えなどを積極的に表現すること。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅱ」の2の(2)のイの範囲内で、1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜選択し、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)提案、主張、論証などを表わす効果的な表現を指導するよう配慮するものとする。
(2)言語活動の指導に当たっては、例えば、レシテーション、スピーチ、ディスカッション、ディベートなどの場面を設定し、様々な話題を取り上げるなどの工夫をするものとする。
書き手の意向などを読み取る能力を一層伸ばすとともに、英語を理解しようとする積極的な態度を育てる。
読むことの言語活動を行わせるため、次の事項について指導する。
ア まとまりのある文章の概要や要点を読み取ること。
イ 目的に応じて文章の内容を整理し読み取ること。
ウ 内容を読み取って、それについて自分の考えなどを話したり、書いたりすること。
エ 文章の内容に応じて適切に音読すること。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅰ」の2の(2)のイに示す新語の数に、900語までの新語を加えるものとし、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)言語材料の理解だけにとどめず、内容の把握を重視して指導するものとする。
(2)文章や段落の構成、文脈の展開などを踏まえて読み取るよう指導するものとする。
自分の考えなどを的確に書く能力を一層伸ばすとともに、英語で表現しようとする積極的な態度を育てる。
書くことの言語活動を行わせるため、次の事項について指導する。
ア 聞いたり、読んだりした内容について、その概要や要点を書くこと。
イ 聞いたり、読んだりした内容について、自分の考えなどを整理して書くこと。
ウ 書こうとする内容を整理して、大事なことを落とさないように書くこと。
ア (1)の言語活動については、原則として、中学校の言語材料及び高等学校の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は、現代の標準的な英語によるものとする。
イ 語は、「英語Ⅱ」の2の(2)のイの範囲内で、1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜選択し、連語は基本的なものを選択して指導する。
(1)目的に応じて、適切に書けるよう指導するものとする。その際、書く過程を重視し、文章の構成や展開などに留意して指導するものとする。
(2)平易な表現を使って、ある程度まとまった量の文章が書けるように指導するものとする。
ア 文型
(ア)主語+動詞+補語の文型のうち、動詞がbe動詞以外の動詞で補語が現在分子及び過去分子である場合、動詞がbe動詞で補語がwhatなど及びthatで始まる節、並びにif又はwhether
で始まる節である場合
(イ)主語+動詞+目的語の文型のうち、目的語がif又はwhether で始まる節である場合
(ウ)主語+動詞+間接目的語+直接目的語の文型のうち、直接目的語がwhatなど及びthatで始まる節並びにif又はwhether
で始まる節である場合
(エ)主語+動詞+目的語+補語の文型のうち、補語が現在分詞、過去分詞及び原形不定詞である場合
(オ)その他の文型
a It+beなど+~+thatなどで始まる節
b 主語+seemなど+不定詞
c It+seemなど+thatで始まる節
イ 文法事項
(ア)不定詞の副詞的用法
(イ)関係代名詞の用法
(ウ)関係副詞の用法
(エ)代名詞のうち、itが名詞用法の句及び節を指すもの
(オ)動詞の時制のうち、現在完了進行形、過去完了形、過去完了進行形、未来進行形及び未来完了形
(カ)受身の形のうち未来形
(キ)仮定法のうち基本的なもの
(ク)分詞構文のうち基本的なもの
「英語Ⅱ」の目標に準ずるものとする。
「英語Ⅱ」の言語活動に準ずるものとする。
(1)の言語活動は、原則として、中学校学習指導要領第2章第9節第2の別表3に示すドイツ語の言語材料及び次の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は現代の標準的なドイツ語によるものとする。
ア 文
(ア)平叙文、疑問文、命令文及び感嘆文
(イ)基本的な配語
(ウ)主文と副文及び配語
イ 文法事項
(ア)名詞の性、数・格の概念及びその変化
(イ)冠詞及び冠詞類の変化と用法
(ウ)代名詞の種類及び変化と用法
(エ)形容詞の種類及び変化と用法
(オ)数詞の種類及び用法
(カ)動詞及び助動詞の基本的な形式と用法
(キ)不定詞、過去分詞及び現在分詞の基本的な形式と用法
(ク)前置詞の格支配と種類及び用法
(ケ)副詞の種類及び用法
(コ)接続詞の種類及び用法
(サ)受動態の基本的な形式と用法
(シ)接続法の基本的な形式と用法
ウ 語及び熟語
(ア)1,400 語から1,900 語までの新語。なお、中学校学習指導要領第2章第9節のドイツ語に示すおよそ1,000
語以外の運用度の高いものとする。
(イ)(ア)の単語を用いて容易に作られる複合語
(ウ)基本的な熟語
(1)聞くこと、話すこと、読むこと及び書くとの言語活動については、いずれかの活動に偏ることがないようにする。
(2)中学校における基礎的学習事項を整理して、それらに一層習熟させるようにする。
(3)辞書の使い方を指導し、効果的に利用させるよう配慮するものとする。
(4)音声指導の補助として、発音標記を用いて指導するよう配慮するものとする。
(5)視聴覚教材やLL教室等を利用して正しい発音に触れる機会を与えるよう配慮するものとする。
(6)ドイツ語を初めて履修させる場合は、上記2の内容のうちから、最も基本的なものを選択して指導するものとする。
「英語Ⅱ」の目標に準ずるものとする。
「英語Ⅱ」の言語活動に準ずるものとする。
(1)の言語活動は、原則として、中学校学習指導要領第2章第9節第2の別表4に示すフランス語の言語材料及び次の言語材料のうちから1の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。なお、言語材料は現代の標準的なフランス語によるものとする。
ア 文
(ア)単文、重文及び複文
(イ)平叙文、疑問文、命令文及び感嘆文
イ 文法事項
(ア)冠詞の種類、縮約、省略及び用法
(イ)名詞の種類、語形変化及び用法
(ウ)代名詞の種類、語形変化及び用法
(エ)形容詞の種類、語形変化及び用法
(オ)動詞の種類、時制、活用及び用法
(カ)前置詞の種類及び用法
(キ)副詞の種類及び用法
(ク)接続詞の種類及び用法
(ケ)間投詞の種類及び用法
(コ)文の要素及び語順
ウ 語及び熟語
(ア)1,400 語から1,900 語までの新語。なお、中学校学習指導要領第2章第9節のフランス語に示すおよそ1,000
語以外の運用度の高いものとする。
(イ)(ア)の単語を用いて容易に作られる複合語
(ウ)基本的な熟語
(1)聞くこと、話すこと、読むこと及び書くことの言語活動については、いずれかの活動に偏ることのないようにする。
(2)中学校における基礎的学習事項を整理して、それらに一層習熟させるようにする。
(3)辞書の使い方を指導し、効果的に利用させるよう配慮するものとする。
(4)音声指導の補助として、発音標記を用いて指導するよう配慮するものとする。
(5)視聴覚教材やLL教室等を利用して正しい発音に触れる機会を与えるよう配慮するものとする。
(6)フランス語を初めて履修させる場合は、上記2の内容のうちから、最も基本的なものを選択して指導するものとする。
1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)「英語Ⅱ」、「リーディング」及び「ライティング」は、「英語Ⅰ」を履修した後に履修させること。
(2)「オーラル・コミュニケーションA」、「オーラル・コミュニケーションB」及び「オーラル・コミュニケーションC」については、少なくとも1科目を履修させるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1)教材は、その外国語を日常使用している人々を中心とする世界の人々及び日本人の日常生活、風俗習慣、物語、地理、歴史などに関するもののうちから、生徒の心身の発達段階及びその興味や関心に即して適切な題材を変化をもたせて取り上げるものとする。その際には、外国語の理解力と表現力を育成することをねらいとしながら、次のような観点に留意する必要があること。
ア 広い視野から国際理解を深め、国際社会に生きる日本人としての自覚を高めるとともに、国際協調の精神を養うのに役立つこと。
イ 言語や文化に対する関心を高め、これらを尊重する態度を育てるとともに、豊かな心情を養うのに役立つこと。
ウ 世界や我が国の生活や文化についての理解を深め、国際的な視野を拡げ、公正な判断力を養うのに役立つこと。
また、題材の形式としては、説明文、対話文、物語、劇、詩、手紙などのうちから適切に選択すること。
(2)個人別、小集団別の指導を生かし、また、視聴覚教材などを活用して、生徒の能力や適性などに応ずるよう工夫をすること。また、ネイティブ・スピーカーの協力を得るなどして、生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに、国際理解を深めるよう努めること。
初等中等教育局
-- 登録:平成21年以前 --