小・中学校学習指導要領の総則では,「道徳の時間を要として」の記載が新たに盛り込まれました。この「要」にはどのような意味があるのでしょうか。
扇の「要」が要所を押さえて中心で留めるように,道徳の時間が,学校の教育活動全体における道徳教育の中心的な役割を担うものであり,それらを補充,深化,統合するものであることを一層明確にしたものです。
小・中学校学習指導要領解説(道徳編)の中で,P64に「各学校においては,校長の方針の下に,道徳教育の推進を主に担当する教師(以下「道徳教育推進教師」という。)を中心に,全教師が協力して道徳教育を展開する」とありますが,道徳教育推進教師には,どのような役割が求められているのですか。また、これまで道徳主任を中心に道徳教育に取り組んできましたが、道徳主任とは別に新たに道徳教育推進教師を置かなければならないのでしょうか。
今回,小・中学校学習指導要領解説(道徳編)の道徳教育推進教師については,同解説編にその役割を例示しています。
各学校においては,上記の例示をふまえて,道徳教育推進教師の役割を決めるなど,道徳教育推進教師を中心とした協力体制の確立に努めることが重要です。なお、本規定は道徳主任とは別に新たに道徳教育推進教師を置かなければならないという趣旨ではありません。
初等中等教育局教育課程課
-- 登録:平成21年以前 --