国際学力調査等(TIMSS、PISA等)の結果によれば、算数・数学や理科における学力は国際的に高い水準にあるものの「勉強が楽しい」や「日常生活(実生活)との関わり合いがある」といった興味関心などに関わる項目は、国際平均を下回っていることもあり、改善のための検討が必要である。このため、小学校及び中学校における教育課程を中心とした課題学習や探究学習などを通して、どのような指導を行うことで児童・生徒の興味関心を高めることができるのかについて実際の指導等を通した検討を行う。また、児童・生徒が課題学習や探究学習の結果を発表する機会等を活用しながら、児童・生徒の変容を把握し、より効果的な指導法に関して全国の小学校及び中学校の児童・生徒への普及促進を図る。
(1)探究に関する指導法の開発
受託者となる「小学校及び中学校」は、1.で示した事業の趣旨の下、小学校及び中学校において、教育課程内を中心として児童・生徒の興味関心を高める「探究に関する指導法の開発」を実施する。また、これらの取組みを行った小学校及び中学校は、成果報告会に参加することで、これまでの取組みの成果を発表する。本取組みを行う小学校及び中学校においては、児童・生徒の取組み前後での興味関心に関する変容について把握し、その取組み内容と成果を報告書にまとめる。
(2)大学の専門性を活かした探究に関する調査及び成果報告会の実施
受託者となる「大学」は、小学校や中学校を中心として児童・生徒の算数・数学、理科などに興味関心を高めていくための取組みについて、より幅広く情報収集を行う。情報収集を行うにあたっては、受託者の専門性を活かして調査先となる学校を選定し、必要に応じて、選定先の学校と連携して取組みを行い、選定先の学校の取組みを報告書にまとめる、また、受託者となる「大学」は、(1)の受託者となる「小学校及び中学校」や調査を行った学校に対して、成果報告会を開催する。
(1)探究に関する指導法の開発
国公私立の小学校または中学校
(2)大学の専門性を活かした探究に関する調査及び成果報告会の実施
国公私立の大学(大学の部局やセンター等も含む)
児童・生徒の理数における興味関心を高める指導法の一例として、ご活用ください。
電話番号:03-5253-4111(代表)