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Home > 生涯学習・学校教育 > 小・中・高校教育に関すること > 教科書 > 教科書検定結果 > 高等学校歴史教科書に関する検定結果(平成17年度) > 検定意見書

検定意見書

 受理番号 17-117  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年

番号 指摘箇所 指摘事項 指摘事由 検定基準
1 86 9〜10 ・・・朝鮮の4郡は楽浪と帯方の2郡に整理され、遼東半島では、公孫氏の一族が自立した。 公孫氏と帯方郡の関係について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
2 125 19 『三大陸周遊記』を著したイブン=バトゥータ 『三大陸周遊記』をバトゥータが実際に書いたかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
3 141 右コラム ギリシア正教会 ギリシアではキリスト教はすでに使徒時代から伝わっている。キリスト教の公認後はローマ教皇の管轄下にあったが、8世紀半ば以降、コンスタンティノープル総主教の管轄に移された。 ギリシア正教会の初期の歴史について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
4 143 30〜31 チェック人のベーメン(ボヘミア)王国は17世紀にハプスブルク家の支配下に入った。 中世のベーメンに関して誤解するおそれのある表現である。(p.142 地図「11世紀末の東ヨーロッパ」も同様) 3-(2)
5 159 右図 中世の大学における授業風景 大学には、神学、哲学、法学、医学の4学部があった。基礎課程では、文法・・・音楽のいわゆる自由七科が教えられた。 ヨーロッパ中世の大学の学部に関し、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
6 187 右囲み 「倭寇」は「日本人の侵略」の意味であるが、実際は日本人(真倭)は少なく、・・・ 倭寇に占める日本人の割合について、近年の学説状況に照らして断定的に過ぎ、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
7 193 28〜30左段 港市国家の代表は、13世紀ごろから18世紀まで東地中海の交易を主宰したヴェネツィアである。 港市国家の概念について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
8 198 14〜15 13世紀末に『世界の記述』(『東方見聞録』)を著したヴェネツィアの商人マルコ=ポーロ 『世界の記述』をマルコ=ポーロが実際に書いたかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
9 234 24〜26 ・・・イギリスは、現在の正式名称では「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」・・・ イギリスの正式名称が表記の基準によっていない。 3-(3)
10 289 右上図 ・・・実態としては領邦君主たちの合意による連邦的性格が強かった 何の連邦的性格を指すのか、理解しがたい表現である。 3-(2)
11 292 12 12 注と本文との関係が、適切にはかられていない。 2-(10)
12 292 25〜26 ・・・1906年にイギリス労働党が結成され・・・ 労働党の結成年に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
13 388 12〜13 ・・・EECなどが発展解消して、EC(ヨーロッパ共同体)が成立し 「解消」とすることは、ECの発展に関して誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
14 393 5〜9 60年代後半からの中国では、文化大革命の混乱のなか、ケ小平らの旧幹部が復権した。文化大革命推進派(四人組)は旧幹部と対立し、政情が不安定のなか、76年に両者の調停役を果たしていた周恩来が死去し、つづいて毛沢東も死去した。 文化大革命後期の中国の政情について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
15 404〜405 19〜7 民族対立が激化したボスニア=ヘルツェゴヴィナでは・・・新ユーゴスラヴィア(セルビアとモンテネグロが92年に創立)を攻撃し、屈服させた ボスニア紛争、コソヴォ紛争などユーゴスラヴィアの情勢に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
16 408 下囲み ・・・東アジアの海で、国境問題が大きく浮上している。日本海では日韓両国が竹島の領有権を主張しての対立が伝えられ、東シナ海では尖閣諸島問題が、日中の緊張を深めている。 竹島、尖閣諸島について誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
17 411 5 ・・・人間が社会化されていく過程で、身に着けさせられていく「男らしさ」「女らしさ」の思いこみをさす。 ジェンダーの定義について、誤解するおそれがある表現である。 3-(2)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。

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