検 定 意 見 書

 受理番号 14-77  学校 高等学校  教科 地理歴史  種目 世界史B  学年 3・4

番号 指摘箇所 指 摘 事 項 指 摘 事 由 検定基準
1 口絵 
1
  「食べ物に見る世界史」、「地図と旅の世界史」

および p.187の「日本史と世界史」
学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のア「二つ程度主題を設定して追究する学習を行うこと」に照らして、学習主題が明示されておらず、扱いが不適切である。 2-(1)
2 口絵
1
  「食べ物に見る世界史」、「地図と旅の世界史」

および p.187「日本史と世界史」
学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のア「生徒の実態に応じ、アからウまでのうち適宜項目を選択し」に照らして、二つ程度主題を選択して学習することができるように配慮がされていない。 固有
2-(1)
3 口絵
5
  「地図と旅の世界史」 学習指導要領に示す「内容」の(1)のア「人々の時間意識や空間意識が時代や地域により異なることに気付かせる」に照らして、「時間意識」が取り上げられていない。 1-(1)
4 64 地図 地図「7世紀後半のアジア」 凡例が不正確である。 3-(1)
5 83 13

15
しかし、紀元前1世紀ころにゲルマン民族が・・・西ヨーロッパに進出すると、ケルト人はヨーロッパの周辺に追いやられた。 ケルト人の周縁化の歴史に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
6 92 18

19
教会や修道院の世俗化

p.103 9行目、p.143 16行目
「世俗化」という表現は不正確である。 3-(1)
7 119 脚注1 中書省の直轄地をのぞいて、10の行中書省に分け・・・ 洪武帝時代の地方官制の説明として誤りである。 3-(1)
8 158 8

9
フリードリヒ=ヴィルヘルム1世(大選帝侯) フリードリヒ・ヴィルヘルム1世を「大選帝侯」とすることは、誤りである。 3-(1)
9 159 脚注1 1.プロイセンは、ホーエンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯国が、1701年にプロイセン公国を併合してできた国。 1701年に併合したかのように誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
10 187

190
  「日本史と世界史」(全体) 学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のア「世界史学習の導入に当たる」に照らして、扱いが不適切である。 2-(1)
11 205 18 山岳派 小見出し「ジャコバン派の独裁」の「ジャコバン派」、p.204 18行目の「ジャコバン派」、および同ページ表中の「山岳派」など、ジャコバン派と山岳派という用語の関係が理解し難い。 3-(2)
12 212 13

14
一方、アイルランドは、1801年にイギリスに併合され、少数派カトリック教徒がさまざまの差別をうけていた。 「『少数派』カトリック教徒」という表現は、イギリス・アイルランドの宗教に関して誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
13 243 脚注1 マラヤ連邦は・・・イギリス人のほか、中間層の中国人と下層民のマレー人とがそれぞれが社会を形づくる複合社会であった。 マラヤ連邦の社会の複合性に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
14 271 10

11
しかし、外国から借款して鉄道国有化を行なうものであったため・・・ 借款と鉄道国有化の関係に関する記述が不正確である。 3-(1)
15 289 脚注3 不戦条約は「国策の手段」として武力を認めないという趣旨で 不戦条約の内容について、不正確である。 3-(1)
16 290 4

7
第一次世界大戦に敗北したドイツでは、1919年にヴァイマル憲法が成立し・・・エーベルトが初代大統領に選ばれた。 憲法の成立と大統領選出との時系列が不正確である。 3-(1)
17 296 14

15
国民政府は、上海を拠点とする江蘇・浙江両省出身の民族資本家とむすびつきながら 浙江財閥の性格づけが不正確である。 3-(1)
18 310 1 アジア・太平洋戦争

p.310 15行目、p.311の地図のタイトル、p.312 3行目
「アジア・太平洋戦争」という用語は、現在一般的とは言い難い。 2-(4)
19 313 20

22
一方・・・日本軍の略奪を恐れるイギリスが農作物を焼却したために・・・ベンガル地方で350万人の餓死者を出す大飢饉がおこった。 ベンガルの飢饉の原因の記述として、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
20 316 6

12
そして、アメリカは・・・8日にソ連が日本に宣戦布告してポツダム宣言にくわわると、戦後世界で優位に立とうとしたアメリカは9日にも長崎に原子爆弾を投下した。 原子爆弾投下の事情に関して、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
21 338 22

25
1970年代後半、ドイツのシュミット首相とフランスのジスカールデスタン大統領は、ECをアメリカや日本に対抗するヨーロッパ連合(EU)とする構想をおしすすめ、1979年にはストラスブールにヨーロッパ議会が設置された。 シュミットとジスカールデスタンの時代のヨーロッパ統合推進政策について、誤解するおそれのある表現である。 3-(2)
22 339 7

8
・・・田中角栄首相が訪中し、日中国交回復を実現させた。 日中国交回復という表現は、不正確である。 3-(1)
23 351 7

9
台湾では1991年に国民党主席、李登輝自身の主導のもとに・・・一党独裁に終止符がうたれ、民主化がはじまった。 台湾における民主化開始の経緯が不正確である。 3-(1)
24 355   2002年には・・・スイスも、住民投票の結果、加盟に傾いた。 スイスがEU加盟に傾いたとするのは、誤りである。 3-(1)
25 362

368
  「21世紀に生きる私たちの課題」(全体) 学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のエの(イ)「例示された課題などを参考に適切な主題を設定し、生徒の主体的な追究を通して認識を深めさせる」に照らして、学習主題と追究方法が明示されておらず、扱いが不適切である。 2-(1)
26 367 25

26
「教科書問題」にあらわれたような、東アジア諸国の人びとの神経を逆撫でするようなこと 前段部分と後段部分との関係について、理解し難い表現である。 3-(2)

 検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。