検　定　意　見　書

番号	指摘箇所		指　摘　事　項	指　摘　事　由	検定基準
	頁	行
1	8	地図内説明	現在も上座仏教が信仰されている。	チベットで現在も信仰されている仏教を上座仏教とするのは誤りである。	3-(1)
2	8 − 9	地図	東アジアの風土	「地図」に学習上必要な縮尺が示されていない。	2-(12)
3	8	5 − 7	黄河流域ではあわ・きび・こうりゃんなどの雑穀の畑作が中心となる。	黄河流域における農耕の説明として不正確である。	3-(1)
4	14	地図	タイトル 絹の道	13頁本文及び同頁地図は，オアシス都市をつなぐ交易路を「絹の道（シルク＝ロード）」と説明しており，全てのルートを記した本頁の地図のタイトルを「絹の道」とすることは，前頁の説明と矛盾している。	3-(1)
5	40	年表	B.C.753　ローマ都市国家建設	ローマの起源について誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
6	46	図の説明	三圃制 土地がやせたアルプス以北のヨーロッパで毎年一定の収穫を得るために工夫された輪作制度。	三圃制について誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
7	91	図の説明	炭鉱で酷使される子どもと女性 「労働者・日雇い人夫および被雇用者一般の平均寿命はわずか15歳」と議会の報告書も述べている。	労働者らの平均寿命について誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
8	91	7	農業の地位もそれまでの主要産業から第１次産業へと変化した。	「主要産業」と「第１次産業」との表現が理解し難い。	3-(2)
9	94	4 − 5	農民は…，賦役まで負っていた。	当時のフランス農民が「賦役まで負っていた」と説明するのは，誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
10	112	下図	ポーランド分割	図中の人物と人名が合致しておらず，誤りである。	3-(1)
11	115	17 − 20	奴隷制度は廃止されたが，南部のみでなく，黒人が多く移住した北部でも，黒人に対する新たな社会的差別がおこった。かれらの経済的自立も困難で，黒人のスラムも各地に発生した。	南北戦争後に黒人がおかれた社会的・経済的状況の変化について，誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
12	117	1	フロイトによる精神分析学	フロイトの精神分析学を19世紀前半の学問と位置づけるのは誤りである。	3-(1)
13	123	3 − 6	かれらはイギリス人に比べ行政・経済活動において不当に差別されていた。その不満が1885年のインド国民会議（のちの国民会議派）の結成につながった。	インド国民会議の成立の経緯を誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
14	123	13 − 17	これに対して会議派と新たに組織された全インド=ムスリム同盟は，…国産品の愛用奨励（スワデーシー）の運動をおこし抵抗した。これが功を奏し分割令は1911年廃止された。	全インド=ムスリム同盟の性格及び運動の経緯に関する説明が不正確である。	3-(1)
15	131	3 − 4	東学の信徒を中心とする大規模な蜂起がおこった（甲午農民戦争）。	甲午農民戦争の性格に照らして不正確である。	3-(1)
16	133	18 − 21	一方，大韓帝国（韓国）と名を改めた朝鮮に対しては，列強の黙認のもと，民衆や兵士の義勇軍の激しい抵抗を弾圧して，1910年，韓国併合を強行した。	韓国併合の過程について，誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
17	161	年表	国民党と共産党の動き	「１９３６年」に「８・１宣言」があったとするのは誤りである。	3-(1)
18	163	写真	「『アメリカ的生活』の看板と配給に並ぶ人々」と題した写真及びその説明	大恐慌による失業者が配給に行列をつくっているように誤解するおそれのある写真及び説明である。	3-(2)
19	168	地図	第二次世界大戦中のヨーロッパ	ヴィシー政権下にある領域が図示されておらず，理解し難い地図である。	3-(2)
20	171	2 − 3	ソ連もヤルタ会談での合意にもとづいて対日参戦すると，	ソ連の対日参戦の経緯が理解し難い表現である。	3-(2)
21	175	14 − 15	対立する両国は50年６月に武力衝突し（朝鮮戦争），	朝鮮戦争勃発の経緯が理解し難い表現である。	3-(2)
22	177	写真	タイトル パレスチナ解放を喜ぶ人々	パレスチナが解放されたかのように誤解するおそれのある表現である。	3-(2)
23	181	14 − 21	ケネディ暗殺後大統領に昇格したジョンソンは，…ヴェトナム戦争は植民地支配や冷戦体制を突きくずし，アメリカ社会を動揺させた。	ヴェトナム戦争の性格について理解し難い表現である。	3-(2)
24	183	側注	それまでは一国の通貨一単位の価値が一定量の金と等価関係にある貨幣制度であった。世界恐慌後，各国で停止された。	「ドルと金の交換を停止した」につく側注として説明が不十分であり，理解し難い表現である。	3-(2)
25	192 − 199		21世紀の課題を考えよう 21世紀の課題を考えよう	学習指導要領に示す「内容の取扱い」の（２）のエの（イ）「例示された課題などを参考に適切な主題を設定し」に照らして，学習主題が明示されておらず，扱いが不適切である。	2-(1)

　検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第２章及び第３章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。