検 定 意 見 書
受理番号 14-46 | 学校 高等学校 | 教科 地理歴史 | 種目 日本史B | 学年 3・4 |
番号 | 指摘箇所 | 指 摘 事 項 | 指 摘 事 由 | 検定基準 | |
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頁 | 行 | ||||
1 | 5 − 8 |
歴史の考察 | 学習指導要領に示す「内容」の(1)のアの(ア)「資料に基づいて歴史が叙述されていることを理解させる」及び「内容の取扱い」の(2)のアの(ア)「作業的、体験的な学習を重視すること」に照らして,扱いが不適切である。 | 2-(1) | |
2 | 16 | 地図キャプション | ![]() |
9頁14行目では稲の渡来を縄文晩期としており、相互に矛盾している。 | 3-(1) |
3 | 25 | 見出し | 見直される縄文時代の交流 | 次頁(26頁)にも同じ見出しがあり、組織が不適切である。 | 2-(9) |
4 | 35 | 2 | 「氏上」のルビ | 誤りである。 | 3-(1) |
5 | 36 | 地図 | 凡例中の「割譲」(424頁年表512年の項も同様) | 現在の学説状況に照らして不正確である。 | 3-(1) |
6 | 36 | 地図 | 地図中の「酒批」・「扶奈」・「藻城」 | 誤りである。 | 3-(1) |
7 | 38 | 図 | 系図中の「鉄明」 | 誤りである。 | 3-(1) |
8 | 44 | 囲み | 資料「改新の詔」中の「国司」のルビ | 誤りである。 | 3-(1) |
9 | 45 | 7 | 水軍を率いて秋田・津軽方面の蝦夷と交流をはかった | 文章の意味が理解し難い。 | 3-(2) |
10 | 51 | 8 − 9 |
これらは本来、貧民を救済するための措置であったが | 出挙の本来の性格が貧民救済にあるように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
11 | 59 | 脚注![]() |
平城京左京三条二坊のうちに4町(約500m四方) | 4町を500m四方とするのは誤りである。 | 3-(1) |
12 | 60 | 図 | 系図中の「平成」 | 誤りである。 | 3-(1) |
13 | 71 − 72 |
資料にふれる | 学習指導要領に示す「内容」の(1)のアの(イ)「文化財保護の重要性について理解させる」及び「内容の取扱い」の(2)のアの(ア)「作業的、体験的な学習を重視すること」に照らして,扱いが不適切である。 | 2-(1) | |
14 | 83 | 10 − 11 |
高麗からは日本の多方面に圧力が加えられ | 文章の意味が理解し難い。 | 3-(2) |
15 | 84 | 脚注![]() |
当時の貴族の婚姻形態では、夫が妻の家に通うか(妻問婚),婿入りし(婿入婚) | 当時の貴族の婚姻形態が、妻問婚と婿入婚だけであるかのように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
16 | 86 | 16 − 17 |
宮廷に仕える女官たち | 清少納言や紫式部は女官ではなく、誤りである。 | 3-(1) |
17 | 91 | 表 | 表中の伊勢物語の作者 | 伊勢物語の作者を在原業平とするのは断定的に過ぎ、誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
18 | 100 | 系図 | 系図中の後白河・近衛の即位順 | 誤りである。 | 3-(1) |
19 | 108 − 110 |
歴史の追究![]() 歴史の追究 ![]() ![]() ![]() ![]() |
学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のイの「(ア)から(オ)までの中から、生徒の実態等に応じ、二つ程度を選択し」に照らして、選択して学習することができるよう配慮がされていない。 | 固有 2-(1) |
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20 | 132 | 地図 | 地図中の高麗の色 | 元と高麗との関係について、誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
21 | 144 | 地図 | 地図中の鎌倉府の管轄地域 | 鎌倉府の管轄地域について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
22 | 151 | 9 − 10 |
その多くは朝鮮半島の人で,日本人の占める割合は多くはなかった。 | 倭寇に占める日本人の占める割合について、近年の学説状況に照らして断定的に過ぎて誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
23 | 158 | 写真キャプション | 銀閣の名は,銀箔を押す計画であったためともいわれる | このような事実はなく、不正確である。 | 3-(1) |
24 | 165 | 地図 | 地図中の織田信長の勢力範囲 | 1560年当時の織田信長の勢力範囲は尾張であるので、誤りである。 | 3-(1) |
25 | 173 − 174 |
歴史の追究![]() 歴史の追究 ![]() ![]() ![]() |
学習指導要領に示す「内容」の(1)のイ「時代ごとに区切らない主題を設定し」に照らして、特定の時代に偏っており、扱いが不適切である。 | 2-(1) | |
26 | 182 | 脚注![]() |
「壬申倭乱」 | 誤りである。 | 3-(1) |
27 | 187 | 19 − 20 |
その年貢に相当する年貢だけを与える | 文章の意味が理解し難い。 | 3-(2) |
28 | 188 | 10 | 新規築城・修理の許可制 | 新規築城が許可制であるように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
29 | 194 | 脚注![]() |
1641、42……ともいわれる(寛永の大飢饉) | 本文との関連が理解し難い。 | 3-(2) |
30 | 197 | 15 − 17 |
対馬の宗氏は朝鮮国王から,釜山に倭館をおき,毎年20艘の貿易船を釜山に派遣することなどを認められ | 倭館の設置主体について、誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
31 | 217 | 9 − 10 |
諸大名に人質を差しださせることをやめるなど | 大名妻子の人質(188頁13-14行目)まで廃止されたかのように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
32 | 231 | 脚注![]() |
代表的なものに,1686(貞享3)年……嘉助騒動がある | 田沼時代の社会状況を述べた本文との関係が理解し難い。 | 3-(2) |
33 | 254 | 地図 | 地図中の根室 | 根室がロシア領であるかのように誤解するおそれのある図である。 | 3-(2) |
34 | 264 | 16 − 17 |
老中制の廃止など,幕政の改革を進め | この時点で老中制が廃止されたとするのは不正確である。 | 3-(1) |
35 | 272 | 10 − 11 |
日本が開国して西洋との交わりを深めているのを警戒し,通交を拒否した | 通交拒否の理由が、日本の開国のみであるように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
36 | 283 | 2 − 5 |
初期の新聞は政治色が強かったが(大新聞),教育の普及とともに,新聞の発行部数が増加すると,しだいに報道に重点をおく大衆紙(小新聞)へと変化していった | 大新聞が小新聞に変化していったように誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
37 | 301 | 脚注![]() |
日本は……マレー系原住民の高砂族の抵抗を | 台湾の「マレー系原住民」を高砂族とするのは不正確である。 | 3-(1) |
38 | 307 | 8 | 宗教的秘密結社である義和団 | 義和団の性格について不正確である。 | 3-(1) |
39 | 311 | 20 | 武晶 | 誤りである。 | 3-(1) |
40 | 332 | 脚注![]() |
最後の項の大部分を撤回した | 「最後の項」が何をさしているのか、理解し難い。 | 3-(2) |
41 | 336 | 地図 | 地図中の台湾の色 | 台湾を「1905年ポーツマス条約により領有または租借」の色分けで示しており、誤りである。 | 3-(1) |
42 | 336 | 4 | パリ講和会議がベルサイユ宮殿で開かれ | パリ講和会議の開催場所として不正確である。 | 3-(1) |
43 | 351 | 14 | アジア・太平洋戦争に突入 | 「アジア・太平洋戦争」という用語は、現在一般的とは言い難い。 | 2-(4) |
44 | 355 | 地図 | 地図中の共産党の移動経路 | 長征の終着点が延安であるかのように誤解するおそれのある図である。 | 3-(2) |
45 | 364 − 365 |
17 − 1 |
自由主義的憲法学説を唱えていた京都帝大法学部教授の滝川幸辰が大学を追われた | 滝川幸辰は刑法学者であるので、不正確である。 | 3-(1) |
46 | 384 | 表 | 政党変遷表![]() |
新党さきがけ・公明党の示し方が不正確である。 | 3-(1) |
47 | 422 | 12 − 13 |
日米安保体制は「地球的規模」に拡大強化されつつある | 日米安保体制の内容について、誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。