検 定 意 見 書
受理番号 14-40 | 学校 高等学校 | 教科 地理歴史 | 種目 世界史A | 学年 |
番号 | 指摘箇所 | 指 摘 事 項 | 指 摘 事 由 | 検定基準 | |
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頁 | 行 | ||||
1 | 13 | 8 − 9 |
唐は7世紀の後半に,周辺の諸民族を服属・朝貢させ(册封体制),漢をしのぐ大帝国を築き,隆盛をきわめた。 | 学習指導要領に示す「内容」の(1)のア「東アジア世界」に照らして,「中国を中心とする国際体制」の記述が不十分である。 | 2-(1) |
2 | 15 | 地図 | 「モンゴル帝国の発展」中の高麗の色 (p.49地図も同様) |
高麗と元の関係について誤解するおそれのある地図である。 | 3-(2) |
3 | 17 | 地図 | 清代のアジア | 「清の藩部」が「清の直轄地」に含まれているため,理解し難い地図である。 | 3-(2) |
4 | 18 − 19 |
1古代インド | 学習指導要領に示す「内容」の(1)のイ「南アジア世界」に照らして,「南アジアの風土と諸民族」を取り上げていない。 | 1-(1) | |
5 | 22 | 7 − 8 |
インドから中国に伝わった大乗仏教に対し,東南アジアには上座部仏教が伝わった。 | 東南アジアにおける仏教の伝播について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
6 | 30 − 31 |
17 − 1 |
アテネははじめは貴族政をとったが,経済の発展とともに平民が台頭し,政治への参加を求めた。・・・平民も直接政治に参加する古代民主政が確立した。 | アテネの政体の変遷,平民の政治参加の変遷について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
7 | 33 | 16 − 18 |
ローマ帝国の繁栄も2世紀末ごろから軍人出身の皇帝が続いたり,・・・しだいにゆらぎ始めた。 | 「2世紀末ごろから軍人出身の皇帝が続いた」とするのは,不正確である。 | 3-(1) |
8 | 53 | 11 − 22 |
勘合貿易と琉球 同ページの地図 |
学習指導要領に示す「内容」の(1)のオの(エ)「東アジア海域とユーラシア」に照らして,「琉球王国の交易活動」の記述が不十分である。 | 2-(1) |
9 | 77囲み | 7 − 8 |
工場の初期の機械は小型であったため,長時間,おとなが操作するのは困難であった。 | 小型機械の長時間操作が大人にとってなぜ困難であったのか,理解し難い表現である。 | 3-(2) |
10 | 77囲み | 10 − 12 |
一般労働者も当時,過酷で劣悪な労働条件のもとで労働をしいられたので,工業都市の労働者の平均寿命は,わずか15〜19歳の低さであった(農村に住む地主階級で50〜52歳)。 | 「工業都市の労働者の平均寿命」について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
11 | 93 | 右絵・説明文 | 社会主義的自治政府 | パリ-コミューンの性格について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
12 | 110 − 111 |
1.科学の進歩と文化の発展 | 学習指導要領に示す「内容」の(3)のア「急変する人類社会」を取り上げていない。 | 1-(1) | |
13 | 112 − 113 |
22 − 2 |
義和拳という武術を身につければ不死身になれると信じる民衆が,・・・勢力を拡大したかれらは義和団と称し | 義和団の性格について,不正確である。 | 3-(1) |
14 | 122 | 14 − 15 |
武力による国際紛争の解決を否認する不戦条約 | 不戦条約の内容について,不正確である。 | 3-(1) |
15 | 126 | 4 − 7 |
レーニンは,1919年にコミンテルン・・・を創設し,植民地問題にも積極的にとりくむようになるが,これに対抗して,アメリカ大統領ウィルソンは「14か条の平和原則」で戦後処理と国際秩序の原則を示した。 | ウィルソンが「14か条の平和原則」を出した経緯について誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
16 | 135 | 地図 | 「北伐,長征,日本軍の中国侵略」中の長征路 | 長征の終結点を延安とするのは誤りである。 | 3-(1) |
17 | 136 | 14 − 15 |
ついで1940年,バルト3国とフィンランドはソ連軍に占領された。 | ソ連軍がバルト3国同様にフィンランド全土を占領したと誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
18 | 138 | 地図 | 表題「アジア・太平洋戦争」 | 「アジア・太平洋戦争」という用語は,現在一般的とは言い難い。 | 2-(4) |
19 | 140 | 2 − 4 |
国内や占領地でユダヤ人狩りをおこない,アウシュヴィッツなどの強制収容所や,ゲットー(強制居住区)に送りこみ,最後にはガス室などで殺害した。 | ナチスのユダヤ人迫害政策の推移に関して,誤解するおそれのある表現である。 | 3-(2) |
20 | 166 − 177 |
第4章「現代の課題」 | 学習指導要領に示す「内容の取扱い」の(2)のエの(イ)「例示された課題などを参考に適切な主題を設定し,生徒の主体的な追究を通して認識を深めさせる」に照らして,学習主題と追究方法が明示されておらず,扱いが不適切である。 | 2-(1) | |
21 | 167 | 10 − 12 |
同年12月,ロシア・ウクライナなど11共和国は,ソ連邦を解体し,各共和国が独立してゆるやかな連合をめざす「独立国家共同体」(CIS)を発足させた。 | ソ連邦解体に至る時系列が不正確である。 | 3-(1) |
22 | 176 | 左上写真 | 強い雨にさらされて土壌も流出し,砂漠状態になる。 | 熱帯雨林地帯において土壌流出がもたらす「砂漠状態」が如何なる状態を意味するのか,理解し難い表現である。 | 3-(2) |
検定基準の欄には、義務教育諸学校教科用図書検定基準又は高等学校教科用図書検定基準の第2章及び第3章に掲げる項目のうち、該当するものの番号を示す。