第2章 3 総合学科、単位制高等学校以外の新しいタイプの高等学校について (1)多部制の定時制課程について特色ある取組をしている学校

都道府県等名 学校名 設置年度 学科 授業開設形態 学校の特色
北海道 有朋高校 平成3年 普・専 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 多様な履修を可能にする「無学年制」と「二学期制」を実施している。
  • 学べる時間を保障する「3部制」及び授業の「12時間開講」を実施している。
  • 進路や習熟の程度に合わせ自分の時間割を作る「完全選択制」を実施している。
  • 自分で登下校時間の管理をする「フレックスタイム制」を実施している。
  • 多様な能力を認める「学校外における学修の単位認定」及び3部生を対象とする「通単併修」制度を実施している。
  • コンピュータにより出欠や在籍等を管理している。
  • 出願受付時期を前期(3月)、後期(9月)の2回とし、推薦入学者選抜(前期のみ)も実施するなど、多様な生徒を受け入れる入学者選抜を実施している。
青森県 北斗高校 平成18年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 平成4年より単位制定時制高等学校
  • 他部履修や定通併修による3修制の実施
  • 選択科目を多数設定し、国語総合・数学1・英語1は、習熟度別授業を実施
岩手県 杜陵高校 平成3年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 平成17、18年度定時制・通信制ステップアップ事業指定校
宮城県 東松島高校 平成17年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 生徒の多様な進路希望に対応できる教科・科目の配置
  • 基礎的基本的学力の定着
  • 部をこえた選択科目の受講
  • 芸術科目、福祉科目の充実
  • 民間活力の導入
  • 講座の一般開放
  • 自己表現能力を伸張する学校設定科目の設定
    (自己表現A・B;言語による表現、身体による表現、音楽による表現、美術による表現、工芸による表現)
秋田県 秋田明徳館高校 平成5年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 3部制に加え、通信制をもつ単位制の基幹校
  • 他部履修や定通併修による3年修業の実現
  • 後期からの入学生(10月生)を募集
  • 地域社会に開かれた「科目履修講座」の設定(13講座)
山形県 霞城学園
高校
平成9年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 基礎基本の重視と進学希望者への対応を両立させる教育課程の研究
  • 工業、商業の選択科目の設定
  • 生涯学習講座の開設と単位認定
  • 1年次に複数担任制を実施
  • 教育相談機能の充実
福島県 郡山萌世
高校
平成13年 2部制
(午後3時間、夜間3時間)
  • 同地区の定時制課程を統合し、新設
  • 2学期制
  • 定通併修、昼間主コース、夜間主コースともに、自由選択科目履修により3年間で卒業に必要な単位修得が可能、既得単位や大検合格科目を生かした教育課程
茨城県 鹿島灘高校 平成17年 2部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 陶芸、中国語、和太鼓など体験的な科目を多彩に開設。
  • カウンセリングコーディネーター(教育相談を専門に行う教諭)やキャンパスエイド(メンタルフレンド的役割の大学院生等)の常駐、必履修科目「心理学」の開設などによりカウンセリング体制を充実。
  • 社会人講師や科目履修生により開かれた学校づくりを推進。
栃木県 学悠館高校 平成17年 普・
2部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 通信制課程を併置
  • 多様な科目の開設
  • 社会人入学制度や科目履修制度の導入
群馬県 前橋清陵
高校
平成5年 2部制
(昼間部6時間、夜間部4時間)
  • 併修制度の実施(自分の所属する部以外の部の授業を受講し単位の修得が可能)
  • 3修制を実施
  • 2学期制の採用による学期毎の入学・卒業
  • 社会人のための特別講座の実施
  • 科目履修生の受入、技能連携
太田フレックス高校 平成17年 2部制
(1部午前2時間、2部午後2時間、3部夜間2時間:90分授業)
  • 3修制を実施、他部の授業も受講可能
  • ポルトガル語基礎、スペイン語基礎、日本語基礎、日本理解等を開設、外国人子女へ対応
  • 国語、数学、英語等で少人数習熟度授業を実施
埼玉県 戸田翔陽
高校
平成17年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 他部履修による3修制の実施
  • 学校外の学修の単位認定
  • SPPの実施(県内定時制初)
  • インターンシップの実施
  • 英・数・国における習熟度別・少人数指導
  • 教育相談員(3名)の配置
千葉県 松戸南高校 平成18年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 単位制
  • 他部履修
  • 相互履修(3部制と全日制の生徒が、お互いの授業を受けられる)
  • 秋季入学を実施
  • 習熟度別の科目履修が可能
東京都 一橋高校 平成17年 普・通 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 単位制
  • マイレージ制(学校外の学習の積み重ねによる単位認定)
  • 通信制との併習
  • スクールカウンセラーの配置
新潟県 堀之内高校 平成16年 2部制
(午前部:8時40分~14時55分 午後部:10時30分~16時45分)
  • 多様な学校設定科目を設置
  • 学校不適応生徒に対する教育相談づくり
  • 社会人講座の開設
富山県 雄峰高校 平成13年 普・専 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 時代の変化や新しいライフスタイルに柔軟に対応
  • 2学期制
  • 科目履修制度
  • 技能審査の単位認定、高卒認定試験合格科目の単位認定など多様な単位認定
石川県 金沢中央
高校
平成16年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 昼間部1~6限+特設7~8限+夜間部1~4限
  • 午前制は1~6まで、中間制は3~8まで、夜間制は7~夜4まで受けることが可能。
山梨県 ひばりが丘高校 平成16年 普・専 2部制
(午前4時間、午後2時間、夜間2時間)
  • 1時限は100分(夜間部90分)で2単位分の授業
  • 特別授業(14時40分~16時20分)が開設されており、修業年限の弾力化を図っている。(ただし、昼夜間の併修はできない。)
長野県 松本筑摩
高校
平成11年 2部制
(午前4時間、夜4時間)
  • 午後4時間の特設・特別授業の履修
  • 通信制との併習で3年で卒業可。
岐阜県 華陽フロンティア高校 平成12年 3部制
(午前2時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 定時制、通信制の高校で、定時制課程は本県で最初の3部制の定時制課程
  • 低学年では基礎的・基本的な教科、科目の履修に重点
  • 2、3年次では、多様な選択教科、科目の系統的な履修を可能にしている。
  • 学校設定科目「演劇表現」を設定。
静岡県 浜松大平台高校 平成18年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 多様な授業形態(少人数集団・習熟度別授業)。
  • 国語・数学・英語の必履修科目は習熟度別授業。
  • 開設科目103科目(大学受験に必要な科目から資格取得につながる専門科目まで)。
  • 多様な学校設定科目。
  • 総合的な学習の時間「花と緑」を、1年次に併設の総合学科と共通に履修。
愛知県 刈谷東高校 平成2年 2部制
(Aコース9時~13時10分 Bコース10時50分~5時30分)
  • 昼間部はA・Bコースの2部制、コース間併修
三重県 伊勢まなび高校 平成16年 普・専 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 1学年3学級規模〔昼間部:普通科2学級、夜間部:ものづくり工学科(工業)1学級〕
  • 単位制、総合選択制、2学期制
  • ものづくりの精神と基礎基本の学力を重視(様々な場面で、
  • 地域の企業や大工組合等の協力を得て、ものづくりにおけるモラルや姿勢、情熱等を学ぶとともに、基礎的学力の定着を目指す。)
兵庫県 西宮香風
高校
平成13年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 三重中京大学との高大連携授業(「様々な世界に目を向ける」をテーマに3回で1講座が構成され、内1回は大学教授が来校して講義、1回は高校教員による説明、1回はレポート作成が授業内容。当事業は市民開放講座の一つ。1年間で2単位取得)
  • 不登校傾向の生徒に対する学習支援等に係る文部科学省指定研究開発校(平成17年~平成19年)
  • 1年間にHRも含め最大30単位まで受講が可能。高大連携科目、高卒程度認定試験、英検や漢検等の技能審査も単位認定
  • 「くらしとマナー」「異文化体験」「ボランティア実践」などの学校設定科目を設置し、体験活動を充実
  • キャリア・カウンセリングの専門部署を設け、カウンセリング的な相談活動を実施
飾磨工業
高校
平成15年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 機械系、電気系、IT系、エネルギー・環境系、健康福祉系の中から学び体系を選択し、実習や実験をしながら工業技術の基礎を体験的に学習する。
  • 地域住民を対象に、教養を深めたり、資格取得等を目的とした「生涯学習講座」を実施
和歌山県 紀の川高校 平成4年 2部制
(午前4時間、午後2時間、夜間4時間)
  • 定時制と通信制の2つがあり、単位制・3修制である。橋本・伊都・紀北工業・笠田高校(全日制)と学校間連携を図っている。
南紀高校 平成18年 2部制
(午前4時間、午後2時間、夜間4時間)
  • 平成4年に単位制とし、夜間部のみの開設であったが、平成18年度から新たに昼間部を設置し、多部制とした。紀南地方定時制の中核的役割を果たしている。
青陵高校 平成4年 2部制
(午前4時間、午後2時間、夜間2時間)
  • 単位制の定時制高校で、昼間部と夜間部があり、通信制併修や実務代替、大学での科目学修の単位認定など、幅広く学修できる。
鳥取県 鳥取緑風
高校
平成16年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 2学期制
  • 自然体験などの体験学習を重視
  • 単位制
米子白鳳
高校
平成17年 2部制
(午前4時間、午後4時間)
  • 2学期制
  • 農業体験や自然体験を重視
  • 単位制
  • 通信制と昼間定時制の独立校
岡山県 烏城高校 昭和17年(平成14年昼間部開設) 2部制
(昼間部:午前2時間、午後2時間 昼・夜間共通授業2時間 夜間部:4時間)
  • 学校独自の科目「岡山の自然」「環境科学」や商業系の科目「ビジネス基礎」「簿記」など、普通教科以外も幅広く選択可能。
  • 商業簿記やワープロ技術などの検定試験を受けて資格を修得可能。
  • 隣接する生涯学習センターとの連携講座を設けており、「ボランティア」など、生涯学習センターで開設されている講座を受講することで修得単位に加えることが可能。
広島県 芦品まなび学園高校 平成12年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 他部での履修により、3年修了が可能
  • 学期の区分ごとの単位認定により、秋季入学・秋季卒業が可能
  • 大学、専修学校、公民館などの教育施設における学修などの単位認定を実施
  • 学校設定科目「インターンシップ」を実施
  • 聴講生制度による科目履修が可能
山口県 岩国商業高校 東分校 平成7年 2部制
(昼間部:午後4時間、3年修業のために+2時間、夜間部:夜間4時間)
  • 3年修業/4年修業、昼間部/夜間部、年次ごとに、必須/選択科目取得単位数を定めている。
  • 2学期制を導入している。
  • 単位制を導入している。
徳島県 徳島中央
高校
平成10年 普・専 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 2学期制
  • 定通併修
  • 科目履修生の受入れ
  • 高卒認定試験合格科目の認定
  • 一部の科目において単位分割認定
宮崎県 延岡青朋
高校
平成18年 普・
夜間(17時50分-21時30分)に加えて昼間(13時25分-18時45分)においても授業を開設 ○夜間に加えて昼間にも授業を開設し、希望により選択できる体制をとる。その他次のような特徴を持つ。
  • 社会人には「実務代替」制度があり、その仕事が学校の単位として認定される。
  • 定時制に通いながら通信制の単位修得が可能で夜間部の生徒も最短3年で卒業が可能。
  • 普通科と商業科の2学科で少人数グループを全職員がチューターとして細やかな指導。
横浜市 横浜総合
高校
平成14年 3部制
(午前4時間、午後4時間、夜間4時間)
  • 民間や行政機関などの外部人材を活用した学校設定科目(例・かしこい市民学、福祉入門等)
  • 一人ひとりの生徒の学習意欲や進路希望に応じた選択科目の充実
  • 所属する部以外の授業を柔軟に選択できるシステム
  • 少人数展開による継続的な相談指導体制の充実
名古屋市 中央高校 平成11年 2部制
  1. 9時~12時40分
  2. 11時5分~15時5分
  • 2部制は平成17年開始
  • 2学期制
  • 聴講生を含めた特別講座を実施
大阪市 中央高校 平成4年 普・ビジネス 昼夜間単位制
  • 朝から夜までの幅広い時間帯に、自分のライフスタイルに合わせて科目を選択し、受講することができる。

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成21年以前 --