第2章 2 単位制高等学校の設置 (2)特色ある取組をしている学校

都道府県等名 学校名 設置年度 課程 学科 学校の特色
北海道 釧路江南高校 平成17年
  • 生徒の多様な進路希望等に対応できるよう、85科目(うち学校設定科目29科目)を設定している。
  • 主な学校設定科目として、「郷土の文学」、「日本思想研究」、「生命科学基礎」、「基礎ロシア語」等がある。
  • 少人数制や習熟度別授業の導入によるきめ細かな指導をしている。
  • 実践的なコミュニケーション能力の育成を目指した科目として学校設定科目「イクスパンシィブ・リーディング」(2単位、2学年)、「イクスパンシィブ・ライティング」(2単位、2学年)を設定し、多様な文章の情報を短時間で的確にとらえ、それをまとめて表現する学習や、論理的な英作文能力を育成する学習を実践している。
  • 音読、暗唱など、多様な言語活動を取り入れ、オール・イングリッシュの授業を実践している。
  • アイスホッケー部、蝦夷太鼓部等、多くの部があり、活発に活動している。
青森県 八戸北高校 平成18年
  • スーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、理数科系教育に重点をおいた取り組みを行っている。
岩手県 杜陵高校 昭和63年
  • 昭和63年4月全国に先駆けて定時制課程に単位制を導入
  • 単位制や通信制のシステムを活用した、いつでも、誰でも、どこでも学べる学習環境を提供
宮城県 宮城野高校 平成7年 普・専・総
  • 授業評価・学校評価を活用した生徒主体のシラバスの作成
  • オープンカリキュラム(他の学科の科目履修可)
  • 美術科のオープンレッスン(異年次混成の授業)
  • 小学校への教育助手派遣プログラム(3年次生で卒業後の進路(大学)が内定した生徒が授業での補助的役割、HR・集会・清掃・放課後活動などの特別活動の補助、その他校務処理の補助を行い、活動日誌作成し、小学校教諭指導受け、終了後高校校長に提出)
秋田県 秋田明徳館高校 平成17年
  • 定時制に加え、通信制をもつ単位制の基幹校
  • 他部履修や定通併修による3年修業の実現
  • 後期からの入学生(10月生)を募集
  • 地域社会に開かれた「科目履修講座」の設定(13講座)
福島県 いわき総合高校 平成14年
  • 普通科7学級を総合学科7学級に改編。
  • 人文・国際、自然科学、生活福祉、スポーツ健康、情報、芸術・表現の6系列
  • 2学期制
  • 芸術・表現系列では演劇に関する科目を設定し、卒業公演を開催
群馬県 伊勢崎清明高校 平成17年
  • 45分授業を1日7時間で実施
  • 英語セミナー、数学1セミナー等進学に対応した学校設定科目の設定
  • HR二人担任制による少人数指導の充実
  • 高大連携の充実(3大学と実施)
  • ガイダンスセンターの設置による進路カウンセリングやキャリアガイダンスの実施
千葉県 佐原白楊高校 平成15年
  • 教科内容を深める選択科目の設置:英語研究、数学研究
  • 興味関心を深める選択科目の設置:演奏法、被服製作
  • 社会人講師による授業:韓国語、中国語、陶芸
  • 一部授業の一般開放:ダンス地域伝統芸術
東京都 六郷工科高校 平成16年 全・定 専・普
  • 東京版デュアルシステム
  • 企業と学校とが一緒になって生徒を育成する新しい職業教育
  • 企業で数ヶ月働く訓練(長期就業訓練)を行い、働いた部分を成績の一部として認めていく「働くことが学びになる」しくみ
  • インターンシップでいくつかの職種業種を体験し(1社10日間を3社予定)、適性にあった職種業種を見極める
  • デュアルシステム科は昼間定時制
神奈川県 川崎高校 平成16年 全・定
  • 全日制と定時制で教育課程を統一し、一体的な運営
  • 課程間併修により幅広い時間帯から多彩な科目を選択して履修
  • 履修希望調査を行い時間割編成を実施。
  • 7系56科目の特色ある選択科目の開設(平成18年)
新潟県 新潟翠江高校 平成16年 定・通
  • 2部制(午前部・午後部)の他、通信制を設置
  • 定通併修における連携校
  • 定時制通信制ステップアップ事業
  • 授業時数の確保と基礎学力の向上
富山県 志貴野高校 平成4年 普・専
  • 時代の変化や新しいライフスタイルに柔軟に対応
  • 2学期制
  • 昼夜間3部制(昼間1部、2部、夜間)
  • 定通併修
  • 科目履修制度
  • 技能審査の単位認定、高卒認定試験合格科目の単位認定など多様な単位認定
石川県 七尾東雲高校 平成16年
  • 2学期制
  • 単位制
  • 学校設定科目ボランティア活動
  • 生徒の興味関心に応じた多様な学校設定科目の設置
福井県 道守高校 平成4年
  • 特設授業が火、水、木、金曜日にあり、月曜日に通信教育のスクーリングがある。
  • 前期と後期の2学期制である。
山梨県 中央高校 平成3年 普、専、通
  • 昼間・夜間の2部制で、普通科・情報経理科
  • 通信制では、スクーリングを本校のほか他の定時制高校の教室を利用して実施
長野県 長野商業高校 平成8年
  • 単位制、2学期制
  • 生涯学習として、特別講座を開設。古典講読(「古典で学ぶ江戸松代藩の歴史と生活」)、オーラルコミュニケーション1(「基礎英会話訓練」)、生物1(「お散歩生物観察入門」)、情報処理(「画像処理とはがき作成」)
  • 5月20日~2月3日 土曜日午前10時~11時30分
岐阜県 土岐紅陵高校 平成9年
  • 総合学科(1学年4学級)のみの高等学校
  • すべての系列において外国語の基礎的な会話能力の定着を重視する。
  • 外国語の選択の中に、ハングル語、中国語を学校設定科目として設定している。
  • 開設科目の中には、一般人の履修も可能にしている。
静岡県 三島南高校 平成13年
  • 既設の普通科4学級、商業科2学級を普通科6学級に改編。
  • 8つの系(社会教養、国際理解、数理、環境科学、総合芸術、情報ビジネス、スポーツ、生活文化)。
  • 商業教育の実績を継承するとともに、新時代のニーズ(環境、情報、演劇、福祉等)に対応した多くの専門科目を設置し、情操教育、国際理解教育、環境教育等を積極的に行う。
  • 学校設定教科・科目として舞台芸術系(舞台芸術概論、舞台美術、舞台技術、音声表現、身体表現、演出研究、基礎演技、シナリオ研究)のほか、伊豆の文学、伊豆の歴史、地球環境、トレーニング論、富士山と周辺の自然等30科目を開設。
  • 総合的な学習の時間「未来設計」において生き方を探究。
愛知県 刈谷東高校 平成2年
  • 2学期制、A・Bコースの2部制、定通併修
三重県 桔梗が丘高校 平成14年
  • 1学年6学級規模の普通科
  • 進路希望実現を目指した3つの選択科目群(基礎系科目群、演習系科目群、探求教養系科目群)
  • 2学期制(3年次:前期集中選択、後期集中選択実施)
  • 進路目標に対応した「モデルパターン」を用意
滋賀県 大津清陵高校 平成4年
  • 平成18年度募集定員新入学40人、転編入学40人
  • 単位制による定時制課程(昼間)
  • 2学期制
  • 通信制課程を併設し、定通併修により3修卒に対応
  • 高卒認定試験合格科目の単位認定
  • 野外活動(夏季および冬季の集中講座)、中国語、英語理解、商業技術、毛筆、絵画
大津清陵高校
馬場分校
平成4年
  • 平成18年度募集定員40人
  • 単位制による定時制課程(夜間)、2学期制
  • 通信制課程併設による定通併修で3修卒に対応
  • 高卒認定試験合格科目の単位認定、技能連携
  • 通信制科目「職業一般」、「実務基礎」の履修と実務で最大8単位まで実務代替による単位認定を実施
瀬田高校 平成17年
  • 平成18年度募集定員機械科40人・電気科40人
  • 単位制による定時制課程(夜間)、2学期制
  • 機械科を機械技術類型と電子機械技術類型、電気科を電気技術類型と情報通信技術類型に分け、類型別総合選択制を導入
  • 情報通信技術類型は15時50分から受講、ほかに正規授業の前後に自由選択制の「チャレンジ講座」を設定
  • 工業一般、基礎学
京都府 朱雀高校 平成9年
  • 府立西宇治高校(全)、桃山高校(定)と学校間連携を実施
  • 同校通信制と課程間連携を実施
  • 学校設定科目「日本史特論」を開設
  • 3年卒業の制度を実施
兵庫県 三田祥雲館高校 平成14年
  • 「探究入門」「探究基礎」「ゼミ1」「ゼミ2」等、探究的・問題解決的学習の積極的な導入
  • ディベートやフォーラム等で自分の意見・考えを表現できる能力の育成
  • 大学・研究機関等との連携
  • 英語・数学における少人数授業の実践
奈良県 奈良高校 平成7年
  • 学年の区分によらない教育課程の編成
  • SSH(平成16年~)
  • 学校設定科目SSP(スーパーサイエンスプロジェクト)、SS奈良、SS英語 等の設定
和歌山県 伊都高校 平成12年
  • 各学期で単位認定を行い、半期履修が可能である。シラバスの充実とともに生徒の科目選択に関わる情報の提供に力を注いでいる。
紀央館高校 平成15年 普・専
  • 専門学科に単位制を導入し普通科とともに二学期制である。ものづくり教育や情報教育を推進している。
鳥取県 倉吉西高校 平成11年
  • 県民を対象に、高校生とともに授業を受ける「聴講制度」を設けている。現在、11科目で開設し、延べ11人の受講生で実施している。
岡山県 倉敷鷲羽高校 平成17年
  • 学校の教育活動の中核として、共通履修科目「未来創造学」を開設し、コミュニケーション能力や情報活用能力等を育成する。
  • 「人文・社会」「数理・自然」「ビジネス」の3分野に関し、進路目的に応じた系統的な教科・科目を開設するとともに、国公立大学をはじめとする大学等への進学や、将来のスペシャリストを目指す学習を充実させる。
  • 単位制の課程により、進路目的や興味・関心に応じて教科・科目や習熟の程度に応じた講座選択可能。(1年次後期19時間、2年次26時間、3年次27時間が選択科目)
広島県 福山誠之館高校 平成15年
  • 午後帯の授業を履修することにより、三年修業が可能となる。
  • 通信制との併修によって単位を認定する。
  • 知識及び技能に関する審査の合格に係る学修によって単位を認定する。
  • 実務等により学校設定科目「職業一般」の履修を一部代替する。
  • 高等学校卒業程度認定試験の合格科目に係る学修の単位を認定する。
山口県 宇部中央高校 平成14年
  • 興味・関心や進路希望に応じて、自分にあった時間割をつくることができる。
  • 中国語やハングルを開設するなど、国際理解教育の推進にも努めている。
  • 1年次は20人に1人、2、3年次は30人に1人担任がつき、履修科目選択や進路相談等のサポートをしている。
  • 一人ひとりの個性を最大限に伸ばすよう、学習指導の充実を図っている。
徳島県 穴吹高校 平成12年
  • 特色ある科目(「よくわかる法律学」、「徳島県の文化史」、「基礎教養数学」、「楽しい実験」など)
  • 生徒の科目選択については、本人の進路、興味・関心、適性・能力に応じて自由に選択ができる。2年次以降のクラス単位での授業は、ホームルーム活動と総合的な学習の時間のみとなる。
  • 前期末卒業可能(4年次生)
香川県 三木高校 平成8年
  • 始業前の授業実施により、3年間で卒業可能。
  • 科目履修生制度の実施。
愛媛県 松山南高校 平成7年
  • 定通併修、学校間連携、科目履修生受入れ、技能審査の成果の単位認定、高等学校卒業程度認定試験合格科目の単位認定等を実施している。
高知県 大方高校 平成17年
  • 学校運営協議会の設置
  • 総合的な学習の時間の研究開発と実施
  • 高大連携による授業プログラムの開発
  • 町との連携による地域活性化策の立案
  • テレワークによる校内でのインターンシップ
福岡県 博多青松高校 平成9年 定・通 普・専
  • 教務部とガイダンス部の連携による受講指導
  • 90分授業展開の為の研修部との連携
  • 総合的な学習の時間での取り組み
  • 青松近未来プロジェクト
  • 学び探求ゼミナール
  • 学ぶこと、働くこと、生きること
長崎県 佐世保中央高校 平成8年
  • 進路希望に応じた科目選択(100講座)を設定
  • 少人数指導と習熟度別授業
  • 2人担任制
  • 技能認定等学修外の単位認定
熊本県 湧心館高校 平成8年 全・定・通 普・専
  • 全:1.2学期制 2.学校設定科目 「熊本人物史」、「熊本文学」、「熊本の自然」を開講
  • 定:1.2学期制 2.実務代替制度、技能連携、定通併修
  • 通:1.3学期制 2.定通併修
大分県 日田三隈高校 平成8年
  • 人文科学系列:現代文、古典、国語表現、応用英語
  • 自然科学系列:数学2・3、物理1・2
  • 情報企画系列:簿記、情報処理、プログラミング、会計、ビジネス基礎
  • 国際流通系列:商品と流通、マーケティング、総合実践、英語実務
  • アパレルデザイン系列:ファッションデザイン、アパレル技術、生活デザイン
  • 食品サービス系列:フードデザイン、調理、食品、調理技術
  • 生涯スポーツ系列:体育理論、健康科学、スポーツA・B・C
  1. 特色ある科目の設定
    日田の言葉と文学、郷土の歴史と文化、韓国語、フランス語、
    マルチメディア、被服製作、服飾手芸
  2. 教育活動上の特色
    進路実現ノート、全校一斉朝読書、全学年共通基礎学力テスト、総合学科公開発表会、卒業論文(30歳のレポート)
  3. その他特色ある取組
    キャリアカウンセリング講習会の実施、30歳のレポート実行委員会の設置
宮崎県 富島高校 平成16年
  • 全日制と定時制(商業科)の併設校
  • 生涯学習社会を生き抜く基礎的・基本的な「力」の育成
  • 学級花壇や校庭の木々の整備を通しての環境教育
  • 高度資格取得や教育課程の工夫改善による進路実現
  • 生徒選択を取り入れた教育課程の編成による学校の活性化
鹿児島県 開陽高校 平成15年 全・定・通 (全)普・専
(定)普・専
(通)普・専
  • 2学期制
  • 90分授業
  • 自己推薦入試(全・定)
  • 併修制度(全・定・通)
  • 近隣高校と部活動連携
沖縄県 真和志高校 平成10年
  • 全日制普通科「単位制」を導入している沖縄県内唯一の高校
  • 普通コース、クリエイティブアーツコース、介護福祉コースの3コースを設置。
  • 普通コース、クリエイティブアーツコースでは、自由選択科目が履修できる。
  • 特色ある科目:沖縄の文学、環境の科学、スペイン語1・2、囲碁、将棋、琉球舞踊など
札幌市 札幌旭丘高校 平成16年
  • 総合的な学習の時間等を活用して、進路探究学習、高大連携、課題研究等を行う。
  • 1年次では、科目選択にあたってのガイダンスを重視し、生徒20名に1名の割合で「ガイダンス担任」を置く。
  • 1年次では、生徒全員が各教科の基礎をしっかりとバランスよく学習することをねらいとして、必履修科目が主に設定されている。
  • 2年次以降、本格的に選択科目制に移行し、生徒は主に選択科目群1(進路希望の実現を意識した教科・科目)と選択科目群2(多様な興味・関心や知的好奇心に応じて設定される教科・科目)から、学習理解度や進路、興味、関心に応じ選択する。
  • 2年次以降、「Sunrise Time」のコース別に設置した8つの研究テーマごとに、ゼミ及びゼミ担任を置き、ゼミ単位での課題研究及び個人課題研究に取り組む。
横浜市 戸塚高校 平成15年
  • 4月入学当初にガイダンスキャンプを実施するとともに、ガイダンス部という新しい分掌を設け、単位制実施に向けて必要なガイダンス機能の充実に努めています。
  • 教育課程では、人文系列、理数系列、生活健康系列、芸術系列、情報系列の6系列を設け、多様な選択科目を設定しています。同時に、基礎・基本を身に付けさせるために、1年次には必履修科目を学ぶようにしています。
名古屋市 中央高校 平成11年
  • 2学期制
  • 2部制
  • 聴講生を含めた特別講座を実施
神戸市 六甲アイランド高校 平成17年
  • 2学期制の実施
  • 190科目の開講科目
  • 系別校外学習
  • 「神戸学」の開設
広島市 広島工業高校 平成14年
  • 実務代替、技能審査制度の導入
  • 2学期制とし、前期卒業式実施
  • 社会人聴講生受け入れ
  • 3年修業を可能としている

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成21年以前 --