近畿

都道府県等名 具体的な内容
滋賀県 平成13年7月、滋賀県教育委員会委員長からの諮問を受けた県立高等学校将来構想懇話会を設置。

平成14年3月、次のような内容の報告を行い、現在、実施や検討を進めている。
  • 県立高等学校の現状と課題
     生徒の多様化中学卒業予定者数の今後の見通しとその影響
     これからの時代や社会の変化への対応
  • 改革の基本的な考え方
     基礎・基本の徹底と自己責任の確立生徒ひとり一人の個性や能力の伸長
     時代や社会の変化への対応柔軟な高等学校システム
  • 今後の県立高等学校の枠組み
     学級定員の考え方学級規模の考え方公私の考え方 学校の統廃合の考え方
     通学区域の考え方学科構成の考え方
  • 特色(魅力)ある学校づくり
     基本的な考え方
     具体的方策
    • 新しいタイプの学校の設置
       中高一貫教育校、総合学科高校、全日制単位制高校、その他
    • 普通科高校の特色化
    • 職業学科の改善・充実
    • その他の専門学科の設置等
    • 定時制・通信制高校の改善・充実
  • 柔軟な高等学校システムの確立
     基本的な考え方
     具体的方策
    • 多様な教育システムや教育内容の提供
    • 入学者選抜方法の改善
    • 入学者選抜方法の改善
    • 転・編入学の円滑化
    • 学校間連携
    • 学校外の学習の機会の活用
  • 改革を進めるために
     学校の自主性・自律性の確立教職員の意識改革等 県民・保護者の理解と協力
     財政上の措置等
平成16年4月、高校改革推進室を総務課内に設置。報告に係る諸課題を担当。
京都府 府立学校の在り方懇話会まとめ(平成14年1月提言)
 《高校教育部会》
  • 新しい多様で柔軟な教育システムの構築
  • 希望する学校を主体的に選択できる入試制度
  • 高校の適正規模・適正配置
府立高校改革推進計画(平成15年3月策定)
  • 中学生から選ばれる高校づくり・希望する高校を選べるシステムづくりを改革の観点として第1部を平成15年3月に策定。
  • 活力ある多様な教育活動が展開できる学校規模の適正化・適正配置(生徒数減少に対応した学校規模の適正化・適正配置)については、引き続き検討し、今後、第2部として策定する予定。
府立高校改革推進計画(平成15年3月策定)の概要
  • 第1章 推進計画の基本的な考え方
  • 第2章 新しい多様で柔軟な教育システムの構築
    1. 普通科の特色づくりと多様化
       類・類型の特色化・弾力化、総合選択制・単位制等への転換
    2. 新しい時代に対応した専門学科の充実
    3. 総合学科の今後の展開
      南部地域に2~3校設置、北部にも増設を検討
    4. 新しいタイプの単位制高校の設置
      生徒が自分のペースに合わせて学習できる柔軟なシステムの単位制高校を設置
    5. 中高一貫教育の導入
       併設型中高一貫教育校を設置、連携型などの他の形態も設置検討
  • 第3章 創意工夫を生かした教育活動の展開
  • 第4章 主体的な選択ができる入学者選抜制度への改善
    1. 通学区域の改善
       山城北・山城南通学圏の統合
       京都市・乙訓地域4通学圏:より多様な選択ができるよう見直しの検討
       口丹以北通学圏:通学圏間の調整
    2. 新しい入学者選抜方法
       希望する高校を主体的に選べる制度への改善(単独選抜等)
       受験機会の複数化、より多元的な評価尺度を取り入れた選抜方法の導入等
府立高校改革推進計画に基づく第1次実施計画(平成15年7月策定)の概要
  1. 普通科の特色づくりと多様化
     普通科総合選択制の導入によるシステムの多様化・・洛東高校に導入
  2. 総合学科の設置・・南丹高校に設置
  3. 中等教育における選択肢拡大
     府立高校に中学校を併設して中高一貫教育を実施・・府立洛北高校
  4. 主体的な選択ができる入学者選抜制度への改善
    • 通学区域の改善・・山城北・山城南通学圏の統合
    • 新しい入学者選抜方法・・総合選抜の見直し、受験機会の複数化、評価尺度の多元化
大阪府
  • 平成10年5月 府学校教育審議会第一分科会答申「生徒減少期における全日制府立高等学校の今後の在り方について」
  • 平成11年4月 「教育改革プログラム」策定
     生徒減少期を教育環境・教育条件など教育の質的向上を図る好機と捉え、府立高校の特色づくりと併せて、適正規模・適正配置の観点から計画的に再編整備を推進
     [府立高校の改編と統合により、平成20年度までの10年間(3期)で155校から135校に再編整備]
  • 平成11年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画」策定
    • 平成11年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第1年次実施対象校」決定
      〈平成13年4月開校〉
       普通科総合選択制 福井高校、門真なみはや高校
       総合学科 枚岡樟風高校
       全日制単位制(普通科) 長吉高校
    • 平成12年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第2年次実施対象校」決定
      〈平成14年4月開校〉
       普通科総合選択制 八尾翠翔高校、日根野高校
       総合学科 芦間高校、堺東高校
    • 平成13年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第3年次実施対象校」等決定
      〈平成15年4月開校〉
       普通科総合選択制 豊島高校、西成高校、成美高校
       総合学科 八尾北高校
       全日制単位制(普通科) 槻の木高校
       専門高校(総合造形科) 港南造形高校
       多部制単位制(クリエイティブスクール) 咲洲高校
    • 平成14年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備計画14年度実施対象校」決定
      〈平成16年4月開校〉
       普通科総合選択制 大正高校、金剛高校、伯太高校
       枚方なぎさ高校(枚方西高校と磯島高校を統合)
       かわち野高校(盾津高校と加納高校を統合)
       総合学科  貝塚高校
  • 平成14年5月 府学校教育審議会答申「今後の後期中等教育のあり方について」
  • 平成15年5月 府学校教育審議会答申「今後の府立工業高校のあり方について」
  • 平成15年11月 今後の府立高等学校の特色づくり・再編整備(全体計画)及び平成15年度実施対象校の決定
     多部制単位制高校(クリエイティブスクール)を設置して「昼間の高校」の受入れを拡大するとともに、夜間定時制課程の改革、工業高校の改革など、府立高校のすべてを対象とした「府立高等学校特色づくり・再編整備計画(全体計画)」を策定し、あわせて「平成15年度実施対象校」を公表した。(平成15年11月)
     ※15年実施対象校は平成17年4月開校予定
兵庫県
  • 平成9年11月 「生涯学習社会に対応した単位制高等学校の設置ならびに定時制高等学校の適正配置・活性化方策等について」報告
  • 平成10年7月 「全日制高等学校長期構想検討委員会」設置
  • 平成11年6月 「21世紀を展望した兵庫の高等学校教育改革について」報告
  • 平成12年2月 「県立高等学校教育改革第一次実施計画」を策定し公表
    • 計画の期間は平成12年度から平成20年度までの間とし、平成15年度までを前期、それ以降を後期とする。前期については実施の具体的な年度や地区名等を挙げ、後期については改革の大まかな道筋を記した。
    • 魅力ある学校づくりの推進
      • 新しいタイプの学校の設置
         総合学科-原則として普通科の学区に各1校、大規模学区は複数校に設置
         単位制高校-原則として県下7地域に各1校、学校数等が多い地域は複数校に設置
         新しい専門高校-国際高校の設置、情報高校、福祉高校、芸術高校の設置検討
         学校の設置・運営における民間活力の導入-公設民営の学校について研究
      • 特色ある専門学科の設置
         環境防災科、社会福祉科、生命科学科、郷土研究科等の設置検討
      • 各学科の特色化等の推進
         既存のコースの改編、特色あるコースの設置
         既存学科の改編・統合、工業及び福祉に関する学科等への専攻科の設置検討
      • 中高一貫教育の研究・検討
         国際化に対応する教育を重視する中等教育学校を設置、連携型中高一貫教育校の研究検討
    • 県立高等学校の望ましい規模と配置
      • 高等学校の望ましい規模については、現行の生徒定員による学級数で普通科は1学年6~8学級、総合学科は4学級以上、郡部における普通科及び職業教育を主とする学科の単独校については3学級以上とする。
      • 学級数の減少により学校規模が小さくなった時には、学校教育活動の活性化を目指した教育的観点から近隣校等と統合を行う。
      • すべての学年が1学級となった学校は近隣校の分校とする。
      • 分校において、入学者が募集定員の2分の1に満たない状態が3年間続き、その後も生徒数の増加が見込めない時には、原則として翌年から募集を停止し本校に統合する。
      • 生徒数減少等を勘案すれば、公立高等学校全体で、統合して新しいタイプの学校等になる学校が11校、1学年2学級以下の小規模校となる学校が8校程度、そのうち1学年1学級の分校となる学校も見込まれる。
      • 普通科の通学区域は、当面は現行によることとするが、学校選択の幅を確保する観点から、小規模学区については学区の見直しを行う。
  • 平成12年3月 県立高等学校教育改革第一次実施計画の前期の推進計画対象校を公表
    • 総合学科、単位制高校、中等教育学校対象校11高等学校を公表
  • 平成15年12月 「『県立高等学校教育改革第一次実施計画』における後期計画の推進」を公表
    • 新しいタイプの学校の設置
      • 総合学科:未設置学区への設置を積極的に推進
      • 全日制普通科単位制高校:未設置地域への設置を積極的に推進。生徒数の多い地域は複数校設置を検討。
         ※ 総合学科や単位制高校は異なる新しいタイプの全日制高校の設置も検討
      • 特色ある専門学科:社会や産業構造の変化、科学技術の進展等に対応した特色ある学科の設置を推進
    • 各学科の特色化の推進
      • 普通科:地域や生徒の実情を踏まえた特色あるコースや類型の設置を引き続き推進
      • 専門学科:社会経済や産業構造の変化、科学技術の進展、生徒の学習ニーズ等に応じて学科を改編・統合
      • 指導方法・形態:学校設定教科・科目の開設、特別非常勤講師など民間人の活用、インターンシップ等を推進
      • 高大連携・高社連携など、学校外の教育施設・人材等を活用した多様な教育活動の展開を工夫
    • 中高一貫教育の研究・検討
      • 中学校と高校の連携強化を図るための連携方の中高一貫教育を引き続き検討
    • 県立高等学校の望ましい規模・配置
      • 引き続き県立高校の望ましい規模・配置の実現
    • 通学区域
      • 市町合併の動向を踏まえ、地元市町の意見や生徒の進学状況等を勘案しながら検討
    • 入学者選抜制度・方法の改善
      • 新しい選抜制度の導入:単独選抜の学区においては大規模学区から、その他の学区においては学区内の個性化・多様化の進捗状況や地域の意見を参考にしながら、順次導入を検討
      • 複数志願選抜実施学区に限らず、個性化・多様化が進んだ高校に特色選抜を導入することを検討
  • 平成16年3月 県立高等学校教育改革第一次実施計画の後期の推進計画対象校を公表
奈良県 【再編計画・再編年次計画の概要】(1)時代を担うスペシャリストを目指す高校
  • ア 「ものづくり」と「ビジネス」を共に学ぶ専門高校 → 【奈良商業・奈良工業高校の統合(平成19年度)】
    • (再編の趣旨) ITを軸として商・工業に関する幅広い学科・コースを設け、専門教育の充実を図るとともに、学科の枠を超えて幅広く学べる柔軟な教育課程を編成し、主体的に活躍できるスペシャリストを育成する。
    • (学科・コース等) 建築工学系、電子機械系、情報工学系、ビジネス情報処理系、国際ビジネス系、会計ビジネス系
  • イ 人と自然を環境の視点から学ぶ専門高校 → 【北和女子・田原本農業高校の統合(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) 生物生産やその改良・開発から生活環境・生活空間づくりまで、豊かな自然環境
    • 生活環境の創造という視点から人間生活にとって最も大切な衣食住の分野で創造的に活躍できるスペシャリストを育成する。
    • (学科・コース等) 生産科学系、バイオ技術系、環境デザイン系、フードデザイン系、ライフデザイン系、ヒューマンライフ系
  • ウ 地域産業等に貢献する人材育成を目指す専門高校 →【1.御所工業・御所東高校の統合(平成19年度)】 【2.吉野高校の単独再編(平成17年度】
    1. 御所工業・御所東高校の統合
      • (再編の趣旨) 産業の基礎分野を中心に、ITの積極的な活用を図りながら、専門分野だけでなく学科の枠を超えて関連分野の学習ができる体制を整えて、地域産業等に貢献できる人材を育成する。
      • (学科・コース等) 機械システム系、電気工学系、都市工学系、薬学系、緑地工学系
    2. 吉野高校の単独再編
      • (再編の趣旨) 『木』をメインテーマに据えて、ITの積極的な活用を図りながら、森林環境の保全と活用の視点から林業や工業の枠を超えて幅広く学べる体制を整え、地域産業等に貢献できる人材を育成する。
      • (学科・コース等) 建築工学系、環境土木系、森林科学系
  • エ 情報通信技術等先端技術を中心に学ぶ専門高校 → 【王寺工業高校の単独再編(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) メカトロニクス、電気・電子などの先端工業技術を中心に、情報通信技術を基盤として、時代のニーズに対応したものづくり技術者の養成を図る。
    • (学科・コース等) メカトロニクス系、電気システム系、情報技術系
  • オ ビジネスと情報を共に学ぶ専門高校 → 【志貴・桜井商業高校の統合(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) ビジネスの情報化の進展に対応して、データベース、インターネット、マルチメディア等の技術習得と、それらのビジネスへの応用を図り、国際化、情報化時代のビジネスの基礎を養成する。
    • (学科・コース等) 情報系、情報ビジネス系、国際ビジネス系、流通ビジネス系、会計ビジネス系
(2)好きな分野・得意な分野を伸ばす高校
  • ア 芸術高校 → 【高円高校の単独再編(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) 芸術専門学科を拡充し、その一層の充実を目指すとともに、併せて普通科目の学習を中心としながら、邦楽や伝統芸能なども含め芸術に関する選択学習も取り入れた、幅広い教養教育も目指す。
    • (学科・コース等) 音楽系、美術系、デザイン系
  • イ 国際高校 →【片桐・斑鳩高校の統合(平成17年度)】 【高取高校の単独再編(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) 英語をはじめ外国語によるコミュニケーション能力の育成や異文化理解だけでなく、奈良の歴史・文化への理解と世界に向けた情報発信能力を育成し、国際交流に貢献できる人材を養成する。
    • (学科・コース等) 国際英語系、国際コミュニケーション系、国際交流系、歴史文化系、国際文化系、国際教養系
  • ウ 体育科の拡充 → 【添上高校(北部)(平成17年度)】 【広陵・高田東高校(中・南部)(平成17年度)】
    • (再編の趣旨) スポーツ競技力の向上を図るとともに、競技スポーツや生涯スポーツの指導者など県民スポーツの振興に貢献できる人材を育成する。
  • エ 理数科の設置 → 【富雄・北大和高校の統合(平成17年度)】 【青翔高校(平成16年度)】
    • (再編の趣旨) 理数教育の重要性が再認識される中で、本県における理数教育の拠点として理数科を設置し、自然科学への興味・関心を高め、その探究能力の伸長を図る。
(3)基礎的な事柄を幅広く学ぶ高校
  • (統合による再編、平成16年度)【城内・郡山高校の統合、信貴ヶ丘・上牧高校、畝傍・耳成高校の統合、榛原・室生高校の統合】
  • (教育内容の充実、平成17年度)【奈良高校、西の京高校、平城高校、登美ヶ丘高校、生駒高校、二階堂高校、橿原高校、桜井高校、大宇陀高校、香芝高校、高田高校、大淀高校、五條高校】
  • (再編の趣旨) より高度な学問・研究や専門性の高い職業を将来の目標に据えて基礎学力の徹底と学習の発展を目指す高校。特色あるコース等を設けて個性の伸長を図るとともに将来の多様な進路に対応する高校。
(4)学びたいとき学べる高校 → 【三部制単位制高校(通信制課程併設)の新設(平成20年度)】
  • (再編の趣旨)生徒一人一人の生活スタイルや学習ペースに応じた学習や、生涯学習の場として、単位制の採用や、定時制課程や通信制課程の互いの特色を生かした単位互換等の学校間連携などによって、柔軟な学びのシステムをつくる。
(5)総合学科・中高一貫教育
  • (総合学科) 山辺高校の総合学科としての特色を生かした教育活動の拡充
  • (中高一貫教育) 十津川の自然や文化を生かすとともに、十津川高校の中高一貫教育の特色を生かした地域教育の場として内容の充実"
和歌山県 第4期紀の国教育協議会において検討中。

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

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