北関東

都道府県等名 具体的な内容
茨城県  「県立高等学校再編整備の前期実施計画(平成15年度~平成18年度)」(平成15年2月)策定の趣旨
 平成12年2月の茨城県高等学校審議会答申に基づき、平成12年7月に教育庁内に茨城県高校教育改革推進会議を設置し検討を進め、教育界内外の参考人の意見などを参考として、平成13年9月に県立高等学校の再編整備についての基本的な方向を示した「県立高等学校再編整備の基本構想」を策定するとともに、平成14年6月に、平成22年度を目標年度とした学校・学科の在り方や各通学区の基本的な整備の方向を示した「県立高等学校再編整備の基本計画」を策定した。この基本計画では、実施計画について、生徒数の減少状況や交通機関など今後の様々な変化に対してより適切に対応するために、平成15年度から平成18年度までを前期実施計画とし、平成19年度から平成22年度までを後期実施計画として策定をしていくこととしているが、そのうちの前期実施計画を平成15年2月に策定した。

主な内容
  1. 全日制課程単位制高等学校
    • (1)基本的な考え方
      • ア 中学生の学校選択幅の拡大や生徒の個性を生かした進路希望の実現を図る観点から、各通学区に設置することに努める。
      • イ 通学区内の配置バランスにも配慮して設置を進める。
    • (2)全日制課程単位制高等学校に改編する高等学校(4校)
  2. 総合学科
    • (1)基本的な考え方
      • ア 入学後に自己の将来を深く考え、自分で将来の進路を決定できる総合学科の役割の重要性から、各通学区に設置することに努める。
      • イ 通学区内の配置バランスにも配慮して設置を進める。
    • (2)総合学科に改編する高等学校(5校、うち統合3組を含む)
  3. 中高一貫教育校
    • (1)基本的な考え方
      • ア パイロットスクールとして連携型の中高一貫教育校を設置する。
      • イ 連携する高等学校に単位制を導入する。
    • (2)連携型中高一貫教育校とする高等学校(1校)
  4. 学科改編
    • (1)基本的な考え方
      • ア 時代の進展や生徒のニーズに対応した魅力ある学科の改編を行う。
      • イ 各通学区の配置バランスに配慮して学科改編を進める。
    • (2)学科改編を実施する高等学校(5校)
  5. 統合
    • (1)基本的な考え方
      • ア 学校の適正規模は,1学年当たり4学級(生徒数160人)から8学級(生徒数320人)までとする。
      • イ 適正規模の維持が見込まれない学校及び統合することにより学校の教育力の向上が期待される場合は、統合を検討する対象とする。
      • ウ 統合する際には、新しい学校を創設するという観点から、充実した教育を展開できるよう教育条件の整備を図る。
    • (2)統合する高等学校(4組8校を対象として4校削減、分校化1校)
    • (3)新高等学校設置の準備及び統合対象高等学校についての配慮事項
      • ア 新高等学校設置のための準備作業統合による新高等学校設置のために、「新校準備委員会」を設置し、次のような事業を行い、円滑な新高等学校の開校を図ることとする。
        • 校名の検討、校訓、教育目標、校章、校歌など大綱の決定
        • 教育課程の編成、教科書採択、入学者選抜などの事項の検討及び決定
        • 教務規定や生徒指導規定など諸規定の検討及び決定
        • 広報活動 など
      • イ 統合対象高等学校についての配慮事項
        統合対象高等学校において、統合以前に入学した生徒については、入学時の教育課程を履修することを基本とする。
        その際、この生徒の学習希望や進路希望等に適切に対応していくことに配慮し、次のような対応をしてその教育力の維持に努めることとする。
        • 文化祭、体育祭など学校行事を関係する複数校で実施すること。
        • 部活動を関係する複数校合同で実施すること。
        • 新高等学校に新たに設置した特色ある科目を受講できるようにすること。
        • 新たに整備した施設・設備を供用すること。 など
栃木県 『県立高等学校再編基本計画』(平成17年~平成26年)
  1. 計画作成にあたって
    1. 計画策定の趣旨
      • 少子化による急速な生徒数の減少や人々の意識の多様化など、高校教育を取り巻く社会環境が大きく変化する中、時代の要請や生徒の学習ニーズに沿った魅力と活力のある県立学校づくりを目指して策定した。
    2. 計画の期間
      • 平成17年度を初年度とし、平成26年度までの10年間を計画期間とする。
    3. 計画の性格
      • 中長期的な視点に立って、今後の県立高校のあるべき姿を展望し、新たな学校づくりを行おうとするものである。
  2. 高校再編の基本的な考え方
    1. 高校教育を取り巻く社会状況
      • 少子高齢社会の到来
      • 価値観の多様化、高度情報化、国際化などの進展
    2. 県立高校の現状と課題
      • (1)生徒数の減少
        • 平成元年をピークに減少を続け、平成15年には、ピーク時の70.5%まで減少。
          (平成26年には、ピーク時の約58%まで減少見込み)
      • (2)生徒の多様化
        • 高い高校進学率の中、学ぶ意欲、目的意識、興味・関心、進路希望等が多様化。
      • (3)全日制高校の課題
        • 普通系高校:教養の習得や社会人として必要な資質の涵養はもとより、生徒保護者のニーズを的確に捉えながら、それぞれの学校の課題を明確にし、指導目標や方針に沿った学校運営が不可欠である。
        • 職業系専門高校:職業観・勤労観の育成や社会性の涵養とともに、科学技術の高度化や高度情報通信社会の進展、産業分野の複合化などによる産業界のニーズの変化への対応が不可欠である。
      • (4)定時制・通信制高校の課題
        • 中学時代に不登校を経験した生徒、他の高校の在籍経験がある生徒、資格取得を目的とする生徒、生涯学習の観点から高校で学びたいとする社会人など、多様な生徒に対応できる教育環境を整備することが不可欠である。
    3. 新しい県立高校の在り方
      • 21世紀の新しい社会を築き支える自立した人づくり・・・自立した人づくり
      • 生徒一人ひとりの能力を最大限に引き出す多様で柔軟な県立学校づくり・・・自助を育む学校づくり
      • 透明性が高く県民に信頼される学校運営のしくみづくり・・・互助のしくみづくり
  3. 魅力ある県立高校づくり
    1. 各学校の特色化・個性化の推進
      • 各校が果たす役割や育成する生徒像を明らかにし、創意と工夫に富んだ教育活動により、特色化・個性化を推進する。
    2. 新しいタイプの学校の設置
      • (1)中高一貫教育校:6年間の計画的・継続的な教育を行う中高一貫教育校を設置する。
      • (2)総合学科高校:進路目的に応じて科目を選択して学ぶ総合学科高校を設置拡充する。
      • (3)科学技術高校:工業及び情報に関する高度な専門知識・技術について学び、大学等への進学にも対応する科学技術高校を設置する。
      • (4)総合産業高校:各産業分野について幅広く学べる総合産業高校を設置する。
      • (5)総合選択制高校:職業系専門学科と普通科を併置した新たな総合選択制高校を設置する。
      • (6)フレックス・ハイスクール:単位制による定時制、通信制独立校であるフレックス・ハイスクールを設置する。
    3. 男女共学化の推進
      • 県立高校の男女別学校については、学校や地域の理解と協力を得ながら、共学化を推進する。
  4. 活力ある県立高校づくり
    1. 全日制高校の規模と配置の適正化
      • (1)規模の適正化:1学級40人換算で1学年当たり4学級から8学級を適正規模とする。
      • (2)学校の統合:各学区ごとの現状や今後の見通しなどを勘案し、15%程度の学校数を削減する統合を行う。
      • (3)学科の構成と配置の適正化:普通系学科と職業系専門学科の割合は、現在の7:3を概ね維持する。
    2. 定時制・通信制高校の規模と配置の適正化
      • 定時制課程については、統合を図りながら、原則として、フレックス・ハイスクールへと再編し、また通信制課程については、段階的に、フレックス・ハイスクールに移設する。
  5. 関連する制度等の整備
    1. 学区制度の見直し
      • 生徒の学校選択肢を拡充するなどの観点から、学区制度の見直しを進める。
    2. 入学者選抜制度の改善
      • 特色に応じた入学者選抜が行えるよう、入学者選抜制度の改善に努める。
    3. 開かれた県立高校づくりの推進
      • 地域の人材や教育力の活用、学校評価システムの導入など、県民に開かれ、信頼される県立高校づくりを推進する。
    4. 教職員の人事管理制度の見直し
      • 教職員の個性や適性をより重視した人事異動、民間との人材交流、実績を適正に評価できる人事評価制度など、教職員の人事管理制度について見直しを進める。
    5. 施設・設備の整備等
      • 再編にともない余剰となってくる施設・設備や敷地について、地元市町村をはじめ地域住民等から意見を聞きながら、有効活用が図れるよう個別に検討を進める。
    『県立高等学校再編前期実行計画』(平成17年~平成21年)
    1. 全日制高校
      • (1)併設型中高一貫教育校の設置:宇都宮東(平成19年)、佐野(平成20年)
      • (2)総合学科高校の設置:小山城南(平成18年)
      • (3)科学技術高校の設置:宇都宮工業(前期計画期間中に施設の整備に着手)
      • (4)総合産業高校の設置:小山北桜(平成21年)
      • (5)総合選択制高校の設置:高根沢商業(平成18年)、足利西+足利商業(平成19年)、粟野+鹿沼農業(平成21年)
      • (6)男女別学校の共学化:小山城南(平成18年)、小山(平成18年)、足利西(平成19年)、烏山+烏山女子(平成20年)、宇都宮東(平成22年)、佐野(平成23年)
      • (7)統合:足尾+日光(平成17年)、芳賀+益子(平成17年)、藤岡+栃木南(平成18年)、喜連川+氏家(平成18年)
        足利西+足利商業(平成19年)、烏山+烏山女子(平成20年)、粟野+鹿沼農業(平成21年)
    2. 定時制・通信制高校
      • (1)フレックス・ハイスクールの設置(単位制による定時制・通信制独立校):学悠館(平成17年)
        ※ 宇都宮の通信制課程の定員の一部を平成17年に学悠館に移設する。
        ※ 小山、栃木、佐野、足利の定時制課程は平成17年度に募集を停止し、平成18年度に学悠館に統合する。
      • (2)県央以北のフレックス・ハイスクールの設置(前期計画期間中に施設の整備に着手)
群馬県
  • 群馬県学校教育改革推進計画策定委員会報告「21世紀に求められる群馬の高校教育」
    • 平成13年9月21日答申
    • 概要
      1. 群馬の高校教育改革の基本的な考え方
        1. 新しい時代に向けて
        2. 21世紀の高校教育に求められるもの
      2. 社会の変化に対応した高校教育の充実
        1. 学校・学科等の在り方
        2. 国際化に対応した教育
        3. 情報化に対応した教育
        4. 開かれた学校づくりの推進
        5. 教職員研修の充実
        6. 学校評価の在り方
      3. 高校教育の再編整備
        1. 高校の適正規模
        2. 高校入学者選抜と通学区域
        3. 男女共学化
        4. 中高一貫教育
  • 「高校教育改革基本方針」
    • 平成14年2月13日答申
      1. 高校教育の充実について
        1. 生徒の多様な個性に対応した高校づくり
        2. 開かれた学校づくりの推進
        3. 教職員研修の改善・充実
        4. 国際化に対応した教育の推進
        5. 情報化に対応した教育の推進
      2. 高校の再編整備について
        1. 高校の統合
        2. 高校の改編
        3. 高校入学者選抜と通学区域の見直し
        4. 高校の男女共学化
        5. 中高一貫教育の導入

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

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-- 登録:平成21年以前 --