都道府県等名 |
具体的な内容 |
新潟県 |
- 中長期高校再編整備計画を平成14年12月に策定した
- (1)策定までの経緯
- 平成14年3月に「中長期高校再編整備計画骨子案」を公表
- 骨子案について、学校関係者、PTA、有識者等にアンケート調査を実施
- 県内9会場で、「高校再編整備計画について意見を聴く会」を実施
- 2回の県議会で議論
- 県議会での議論やアンケート調査、意見聴取会での意見等を参考にして成案を策定
- (2)計画の主な内容
- 高校の現状と課題(生徒の多様化、中学校卒業者数の減少)
- 計画の期間、理念等(17年までを中期計画、以後25年までを長期計画)
- 計画の基本方針及び枠組み(普通科系学科比率の向上、学校の適正規模4~8学級等)
- 具体計画(17年までは学校・学科名を明記、学校統合、分校、定時制の募集停止等)
- 今後の進め方
- (1)中長期高校再編整備計画を推進する
- (2)18年の学校・学科明記の具体計画は15年度に公表する。3年後の計画を毎年付け加えて公表する
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富山県 |
- 富山県高校教育課題研究会
- 答申:平成11年3月10日 「これからの本県教育の在り方(報告)」
- 内容:
- 今後の県立高校の募集定員の策定にあたっては、中長期的展望に立ち、生徒数の推移、公私比率、普職比率、今後の学級定員の改善等を総合的に勘案し進める。
- 学級の規模については十分な教育効果をあげるため多様な選択科目の開設、活力ある教育活動の展開が可能となるよう配慮する。
- 学校の配置については、教育の機会均等を図るため、地区バランスに配慮する。
- 生徒の多様化や社会の変化に対応するため、新しいタイプの学校、学科の設置や教育内容、教育方法の改善などによる魅力ある学校づくりとともに、女子高校の男女共学化を進める。
- 再編実施状況:
- 県内4地区に、定時制単位制高校に県民生涯学習カレッジ地区センターを併設した新しいタイプの教育施設「生涯学習校」を開設する。新川・砺波地区については、平成13年度より新川女子高校を新川みどり野高校に、砺波女子高校をとなみ野高校に、それぞれ生涯学習校に再編し、高岡地区は平成16年度より、志貴野高校を高岡地区の生涯学習校として開設する予定である。なお、富山地区については未定である。
- 泊、桜井、魚津、滑川、新湊の各高校の夜間定時制課程及び雄峰高校南砺分校は、平成13年度に募集停止とし、雄峰高校大沢野分校は、平成15年度に本校に統合した。
- 富山女子高校を富山いずみ高校とし、平成14年度より男女共学化し、総合学科を設置した。
- 県立高校将来構想検討会
名称:県立高校将来構想検討会
設置:平成12年2月2日
メンバー:委員15名程度(有識者及び教育関係諸団体の役員等)
検討事項:
- 社会の変化や生徒の多様な個性に対応した魅力ある高校教育の在り方
- 生徒減少期における県立高校の学校・学科の適正規模及び適正配置
今後の予定:検討を継続中
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石川県 |
「高等学校の再編整備に関する基本方針」及び「全日制高等学校の再編整備案」(平成11年5月策定)
- 第1段階として検討すべき学校(21校)
- 総合学科の設置(10校→6校)
- 加賀高校、寺井高校、松任高校を総合学科に改編(平成12年)
- 津幡高校(普通科、園芸科)・河北台商業高校→津幡高校総合学科(平成13年)
- 柳田農業高校・町野高校→能登青翔高校(総合学科、生産科学科)(平成14年)
- 七尾農業高校・七尾工業高校・七尾商業高校→七尾東雲高校(総合学科、工業科)(平成16年)
- 単位制高校の設置(2校) 翠星高校(松任農業高校)、金沢向陽高校(平成12年)
- 1学年9学級以上の大規模校の解消(7校) (平成13年以降に段階的に適正化)
- 宇出津高校・水産高校の統合(能都北辰高校)(平成12年)
- 近い将来検討すべき学校(8校1分校)
宝達高校、高浜高校、富来高校、中島高校、穴水高校、門前高校、輪島実業高校、能都北辰高校小木分校、珠洲実業高校
- その他(19校)
1・2以外の高校の規模又は学科の改編等の検討
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福井県 |
- 県立高等学校の再編整備については、生徒数の減少等によって将来取り組まなければならない課題である。そのために、現在、各県立高校では、生き残りをかけて、生徒にとって魅力ある学校となるよう特色ある学校づくりを積極的に進めている。
- 今後は、こうした動向や地元の声・意見等を踏まえながら対応していきたいと考えている。
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山梨県 |
「山梨県高等学校整備新構想」(平成8年3月策定)
新しい高校づくりに向けての方策
- 普通高校
- 全日制単位制高校の設置推進
- 専門教育学科(理数科等)の増設 ・コース制度の導入
- 総合学科高校
- 既設高校改編による設置推進 ・学校統合を視野
- 通学の利便性に配慮したブロックに順次設置
- 専門高校
- 時代の変化に即した学科再編
- 専門教育の基礎的学習を中心とし、先端技術にも対応できる教育の充実
- 定時制・通信制高校
- 生徒の多様化に対応した単位制、昼間部の増設
- 小規模校の統廃合
- 教育条件の整備等
- 学校の望ましい規模(1学年6~8学級)とそれを考慮した学校統合の検討
- 小学区・総合選抜制度の緩やかな維持
- 多様な入学者選抜方法の導入
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長野県 |
- 望ましい学校規模・適正配置の在り方
- 特色ある学校づくりの在り方
- 総合学科の設置
- 特色ある学科の設置
- 全日制課程への単位制の導入
- 新しいタイプの新学科の設置
- 検討委員会設置の準備
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岐阜県 |
- 生徒一人ひとりが、将来の夢や希望に向かって、意欲的に学び、個性を伸ばし、様々な方法により「生きる力」を育んでいけるように、総合学科や単位制高校等の多様な学習環境の整備と共に、県内全体の学校を適正規模とすることにより、生徒の学びの選択肢の拡大と一層の学校の活性化を図る「生徒いき生きプラン」を策定し、その整備方針と実施計画を平成14年4月に教育委員会決定した。
- 具体的には、県立高校74校を統合等により63校とし新たに中等教育学校1校を設置して計64校とするものである。統合等により、学校規模の適正化を図ると共に、学びの選択肢の拡大を図り、総合学科を4校から8校へ、全日制単位制高校を1校から5校へ、3部制単位制高校を1校から2校へ、連携型中高一貫教育校を新たに2校、中等教育学校を新たに1校、ぎふ総合型選択制高校を新たに3校、情報科2校、福祉科を4校へと拡充するものである。
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静岡県 |
「静岡県立高等学校長期計画」の概要より (平成22年度を見通した計画)
- 高校の公私別生徒受入の在り方
公私立高校間の生徒受入の比率は、基本的には、生徒等のニーズを踏まえるべきであると同時に、中学校卒業生の急激な減少の中で、本県の教育の安定を図ることも必要であるため、公立高校は、当面、目安として高校進学者の3分の2(公立対私立で2対1)の生徒を受け入れる。
- 公立高校の普通科・専門学科・総合学科の在り方
本県における「普通科・その他の専門学科」、「職業に関する専門学科」、「総合学科」の生徒受入の割合は、現在は、おおむね68(普通科66、その他の専門学科2):31:1になっている。平成22年度には、できる限りおおむね65:25:10にする方向で検討する。
- 公立の単位制高校・中高一貫教育の在り方
- 全日制の単位制高校については、生徒及び社会のニーズを踏まえ、総合学科の単位制高校のほかに、各学区1校程度を目途に改組・整備を進めることを検討する。
- 定時制の単位制高校については、現在の中部地域のほか、東部地域及び西部地域においても改組・整備を検討する。
- 中高一貫教育については、ゆとりある教育環境の中で生徒一人一人の個性をより重視した教育の実現を目指すという観点から、今後「静岡県中高一貫教育研究会議」の研究経過を踏まえながら、更に検討を進める。
平成14年度実施 川根高校(連携型)、浜松西高校(併設型) 平成15年度実施 清水南高校(併設型)、沼津市立沼津高校(併設型)
- 県立高校の全日制・定時制・通信制の各課程の配置等の在り方
- (1) 県立高校の全日制の課程の配置等の在り方
- 全日制の県立高校の規模については、教師・生徒間及び生徒相互間の望ましい人間関係の形成、魅力的な教育課程の編成に必要な教職員の確保、学年行事・学校行事等が円滑かつ効果的に行える規模の確保等の観点から見ると、生活集団としては、おおむね1学年6~8学級(全校生徒数720~960人)を目標とする。
- 充実した教育には一定の学校規模が必要であること等にかんがみ、1学年4学級以下になるような学級数の少なくなる学校、当該学区又は地区の産業従事者数等に見合った規模になっていない学校等を対象に再編整備を検討する。
- ただし、教育の機会を保障するため、過疎地域である等の地域の事情及び県内唯一の学科である等の設置学科の特質について配慮した弾力的な対応を行うことができるものとする。
- 以上の基本的な考え方等を踏まえ、平成22年度を目途とした各学区ごとの全日制高校の再編整備等の主な基本方向を示すと、おおむね以下のとおりである。(各学区とも、例示したもののほか、適切な学科改善等について検討する。)
(第1学区・賀茂)
- 下田南高校(普通科・商業科・農業科(分校))及び下田北高校(普通科・理数科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、発展的に普通科(単位制)や総合学科(単位制)等を有する1つの新構想高校に再編整備する。
(第2学区・田方)
- 伊東城ケ崎高校(普通科)については、生徒数の減少に伴う余裕教室を活用するとともに、将来同校の学級数が更に減少することが見込まれることから、その場合においては、学校の在り方について検討する。
- 大仁高校(普通科)及び修善寺工業高校(工業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、発展的に総合学科(単位制)等を有する1つの新構想高校に再編整備する。
- 三島南高校(普通科・商業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、単位制高校に改組・整備する。
(第3学区・沼駿)
- 沼津西高校(普通科・女子校)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、普通科及び芸術科を有する男女共学の高校に改組・整備する。
(第4学区・富士)
- 富士宮農業高校(農業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、総合学科(単位制)を有する高校に改組・整備する。
(第5学区・清庵)
- 清水工業高校(工業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、静岡工業高校(工業科)とともに、発展的に1つの新構想高校(総合科学技術高校)に再編整備する。
(第6学区・静岡)
- 静岡工業高校(工業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、清水工業高校(工業科)とともに、発展的に1つの新構想高校(総合科学技術高校)に再編整備する。
(第7学区・志榛)
- 藤枝北高校(農業科・工業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、総合学科(単位制)等を有する高校に改組・整備する。
(第8学区・小笠)
- 掛川東高校(普通科・衛生看護科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、看護・福祉関連科目も開設する単位制を視野に入れた普通科高校に改組・整備する。
(第9学区・磐周)
- 森高校(普通科)及び周智高校(農業科・工業科・商業科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、発展的に総合学科(単位制)等を有する1つの新構想高校に再編整備する。
(第10学区・西遠)
- 農業経営高校(農業科)及び定時制の浜松城南高校(普通科)については、より良い教育条件の整備確立を図るため、発展的に全日制の総合学科(単位制)及び定時制の普通科(単位制)を有する1つの新構想高校に再編整備する。
- (2) 県立高校の定時制の課程の配置等の在り方
- 県立高校の夜間の定時制の課程の生徒については、生徒及び社会のニーズを踏まえ、できる限り定時制の単位制高校または全日制の高校等において受け入れる方向で検討する。
- 夜間の定時制の課程については、生徒数が減少していることにかんがみ、同一学区又は地区に3校以上の定時制高校がある場合等にあっては、定員の充足状況等の実状を踏まえながら、定時制の単位制高校の整備等と併せ、再編整備を検討する。
- (3) 県立高校の通信制の課程の配置等の在り方
- 県立高校の通信制の課程については、生徒及び社会のニーズを踏まえ、現在の中部地域のほか、東部地域及び西部地域において整備することを検討する。
- この場合、新しい情報システムを活用した授業の在り方、分校方式等も含めた設置形態等についても検討する。
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愛知県 |
「県立高等学校再編整備基本計画」 平成13年11月策定
- 計画の策定・実施期間
計画は、平成13年度から平成22年度までの10年間とする。
平成18年度までを第1期、平成19年度以降を第2期とし、順次「実施計画」を策定する。 構想策定委員会を設置し、統合の時期や統合後の学校の設置場所、設置課程・教育内容などについて協議する。
- 魅力ある学校づくり
- (1)総合学科の設置促進
岩倉総合高校に続く、2校目を平成15年度に蒲郡高校に設置する。その後、順次、県立高校の再編にも併せて県内各地域に配置して、平成22年度までに10校程度を整備する。
- (2)普通科の特色化
普通科高校の特色づくりの一つとして、従前の普通科の教育課程のほかに、専門科目を取り入れた教育課程を設け、体験的・実践的な学習や得意な分野を伸長する学習を重点的に行い、生徒の興味・関心や学習意欲を喚起するコースを設置する。
- (3)専門学科の充実
専門学科においては、将来のスペシャリストに必要とされる基礎・基本を重視した教育を推進するとともに進学にも対応できる教科・科目を設けて、生徒の多様な進路希望に対応できる魅力ある学校づくりを図る。 地場産業と関連の深い農業・工業・商業等の専門学科では、異なる学校・学科相互の単位の交換等を実施するとともに、各学校や地域の実情を考慮しながら、学科改編や教育課程の弾力化を図る。
- (4)定時制課程の活性化
生徒の興味・関心や進路などに応じて科目を選択し自分のペースにあわせて学習を進めることができる単位制の特徴を生かし、きめ細やかな指導を行うために、単位制による複数部制の定時制高校の新設を検討するなどして定時制高校の活性化を図る。その際、社会人も学べる生涯学習講座の実施や通信制課程の併置などについても検討する。
- (5)養護学校の併設
障害のある者も障害のない者も同じように社会の一員として社会活動に参加し自立して生活できる社会を目指すというノーマライゼーションの理念の実現に向けた学校づくりを進めるため、高校に養護学校(高等部)を併設することを検討する。
- (6)中高一貫教育の検討
中高一貫教育については、本県の実情等を考慮し、連携型を中心にその設置の可能性について引き続き検討する。
- (7)開かれた学校づくり
高校のもつ人的・物的な教育機能を一層開放するとともに、学校の様子を地域に発信し、これまで以上に学校・家庭及び地域社会との連携を深め、地域の学習センターとしての機能を拡充する。「学校評議員制度」の導入、社会人講師の活用、インターンシップの導入について積極的に推進する。
- 活力ある学校づくり
- (1)標準規模及び配置
「県立高等学校適正規模等検討会議」の提言を踏まえ、本県の県立高校の標準規模を1学年6~8学級とし、平成22年度までに、原則としてすべての学校が標準規模を確保できるように学校を再編する。 分校(校舎)については、1学年1学級といった現状では学校の活力を確保することが困難なため募集停止する。
- (2)再編整備による配置目標
平成13年度の153校を平成22年度までに146校にする。
- 教育環境の整備
- (1)教職員配置の改善
国の第6次教職員定数改善計画に沿った教職員定数の改善を進める。
- (2)教職員の資質向上
採用において優秀な人材を確保することや、日常の指導における自己研鑽はもとより、様々な研修によって人材を育成する。
- (3)施設・設備の整備
校舎等の老朽化に対応するための大規模改造や耐震補強工事などにより、安全で快適な学校の整備を進め、併せて総合学科など新しいタイプの学校の設置、学習指導要領の改訂、高度情報化など、学校を取り巻く環境の変化へも対応できるように整備する。
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三重県 |
- 経緯
三重県立高校の適正規模、適正配置を計画的に推進し、子どもたちに魅力ある教育環境を提供するため、平成11年3月に策定した三重県教育振興ビジョンを踏まえて平成11年度に三重県高等学校再編活性化推進調査研究委員会を設置して検討を始め、その報告(「県立高等学校再編活性化の推進について-調査研究報告書-」平成12年3月)を基に平成12年度に県高等学校教育改革推進協議会で協議を重ね、平成13年2月に「県立高等学校の適正規模、適正配置の推進について(審議のまとめ)」の報告を得た。 県教育委員会では、これらを踏まえて、平成13年5月に県立高等学校再編活性化基本計画を策定した。その後、基本計画を踏まえて、地域関係者や学校関係者等と協議を重ね、平成14年1月、県立高等学校再編活性化第一次実施計画(案)を公表し、パブリックコメントの手続きを経て同年3月22日の教育委員会で県立高等学校再編活性化第一次実施計画を議決した。
- 基本計画及び第一次実施計画について
基本計画では、「学習者起点」の観点に立って三重県教育振興ビジョンの実現を図ることを目指し、1県立高校の適正規模を1学年3から8学級とし、2県立高校1校当たりの1学年学級数の平均を6学級程度になるように努め、3県立高校全体の活性化を図る等の内容とした。 第一次実施計画は、基本計画を踏まえて、110年先を見据え、2平成14年度から16年度までの3年間で、3高校教育改革、学校施設の更新計画も見据えた総合的な視点で推進していくものとして、地域社会とともに教育の在り方を考えていくとした。
【第一次実施計画の概要】
- はじめに
- (1)第一次実施計画の趣旨
三重県教育振興ビジョンに基づき策定した県立高等学校再編活性化基本計画(平成13年5月)を推進するため、地域社会とともに特色ある県立高校づくりを全ての学校で進めることを目指して策定。
- (2)第一次実施計画の基本方針
基本計画を踏まえて、1およそ10年先を見据え、2平成14年度から16年度までの3年間の3高校教育改革や学校施設の更新計画等も見据えた総合的な視点で、柔軟性を持ちつつ積極的に再編活性化を推進。
- 県立高校の適正規模・適正配置推進の全体像
- (1)全日制高校における適正規模に向けた取組
- ア.大規模校
全体として1学年10学級以上の大規模校を概ねなくすように努めるとともに、可能なところから8学級以下とするように取り組む。
- イ.小規模校
平成14年度に関係地域ごとに「協議会」を設置し、地元関係者とも連携をとりつつ具体的に検討する。
- (2)学校配置の適正化に向けた取組
- ア.普通科
- 科学、国際、芸術、スポーツ、情報、地域文化などの教育内容等で特色化。
- 単位制を全ての普通科に導入することを視野に入れて推進。
- イ.専門学科
- 拠点化を図りながら学科を整理・統合。
- 「くくり募集」、インターンシップ、単位制などを推進。
- 農業に関する学科:専門性を深く追求する学校と農業を通した人づくりを進める学校に整理。
- 工業に関する学科:小学科の拠点化を目指して、学科の整理・統合。
- 商業に関する学科:拠点化。
- 家庭に関する学科:拠点化。
- 水産に関する学科:水産高校は、他県とも連携を図りつつ、県民のニーズに応じた学科整理を検討。
- 衛生看護科:桑名高校衛生看護分校は、5年間一貫教育。
- 情報に関する学科及び福祉に関する学科:新学習指導要領を踏まえ、これまでの専門教育の成果を検証しつつ検討。
- 芸術関連学科:ニーズに応じた芸術関連学科等の設置を図る。
- エ.総合学科
- 基本計画の方針に沿って、成果を検証しつつ既存資産の有効活用を念頭に設置。
- オ.中高一貫教育
- カ.定時制課程・通信制課程
四日市北高校、伊勢実業高校に昼間部を設置することとし、四日市北高校は平成14年度に設置。また、平成14年度に検討のうえ、定時制課程の統廃合と並行して「定通ネットワーク拠点」を整備。
- 高校活性化に向けた取組
- (1)生徒の選択幅の拡大
- 県立高校の通学区域に関する規則は廃止とし、原則として平成16年度から実施。
- 15年度に「弾力的運用」をして、ニーズや影響を把握しつつ進める。
- (2)生徒の学習環境
- 課題及び今後の処理方針
- (1)特色ある学校づくりを重要な視点として高校改革を推進し、活性化に努めている学校に対する支援を積極的に行う必要がある。
- (2)小規模校の活性化のため、県内4地域で協議会を設置する。
- (3)平成16年度には第二次実施計画を策定する必要がある。
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滋賀県 |
- 県立高等学校将来構想懇話会(平成13年7月6日滋賀県教育委員会教育長から諮問)
- 平成14年3月報告
- 内容
- 県立高校の現状と課題
- 生徒の多様化
- 中学卒業予定者数の今後の見通しとその影響
- これからの時代や社会の変化への対応
- 改革の基本的な考え方
- 基礎・基本の徹底と自己責任の確立
- 生徒一人ひとりの個性や能力の伸長
- 時代や社会の変化への対応
- 柔軟な高校システムの確立
- 今後の県立高校の枠組み
- 学級定員の考え方
- 学級規模の考え方
- 公私の考え方
- 学校の統廃合の考え方
- 通学区域の考え方
- 学科構成の考え方
- 特色(魅力)ある学校づくり
- 基本的な考え方
- 具体的方策
- 新しいタイプの学校の設置
- 中高一貫教育校、総合学科高校、全日制単位制高校、その他
- 普通科高校の特色化
- 職業学科の改善・充実
- その他の専門学科の設置等
- 定時制・通信制高校の改善・充実
- 柔軟な高校システムの確立
- 基本的な考え方
- 具体的方策
- 多様な教育システムや教育内容の提供
- 入学者選抜方法の改善
- 転・編入学の円滑化
- 学校間連携
- 学校外の学習の機会の活用
- 改革を進めるために
- 学校の自主性・自律性の確立
- 教職員の意識改革等
- 県民・保護者の理解と協力
- 財政上の措置等
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京都府 |
- 府立学校の在り方懇話会 まとめ(平成14年1月提言)
≪高校教育部会≫
- 新しい多様で柔軟な教育システムの構築
- 希望する学校を主体的に選択できる入試制度
- 高校の適正規模・適正配置
- 府立高校改革推進計画(平成15年3月策定)
- 中学生から選ばれる高校づくり・希望する高校を選べるシステムづくりを改革の観点として第1部として平成15年3月に策定。
- 活力ある多様な教育活動が展開できる学校規模の適正化・適正配置(生徒数減少に対応した学校規模の適正化・適正配置)については、引き続き検討し、今後、第2部として策定する予定。
- 府立高校改革推進計画(平成15年3月策定)の概要
- 第1章 推進計画の基本的な考え方
- 第2章 新しい多様で柔軟な教育システムの構築
- 普通科の特色づくりと多様化
類・類型の特色化・弾力化、総合選択制・単位制等への転換
- 新しい時代に対応した専門学科の充実
- 総合学科の今後の展開
南部地域に2~3校設置、北部にも増設を検討
- 新しいタイプの単位制高校の設置
生徒が自分のペースに合わせて学習できる柔軟なシステムの単位制高校を設置
- 中高一貫教育の導入
併設型中高一貫教育校を設置、連携型などの他の形態も設置検討
- 第3章 創意工夫を生かした教育活動の展開
- 第4章 主体的な選択ができる入学者選抜制度への改善
- 通学区域の改善
山城北・山城南通学圏の統合
京都市・乙訓地域4通学圏:より多様な選択ができるよう見直しの検討 口丹以北通学圏:通学圏間の調整
- 新しい入学者選抜方法
希望する高校を主体的に選べる制度への改善(単独選抜等) 受験機会の複数化、より多元的な評価尺度を取り入れた選抜方法の導入等
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大阪府 |
- 平成10年 5月 府学校教育審議会第一分科会答申「生徒減少期における全日制府立高等学校の今後の在り方について」
- 平成11年 4月 「教育改革プログラム」策定
生徒減少期を教育環境・教育条件など教育の質的向上を図る好機と捉え、府立高校の特色づくりと併せて、適正規模・適正配置の観点から計画的に再編整備を推進 [府立高校の改編と統合により、平成20年度までの10年間(3期)で155校から135校に再編整備]
- 平成11年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画」策定
- 平成11年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第1年次実施対象校」決定
<平成13年4月開校>
普通科総合選択制 福井高校、門真なみはや高校
総合学科 枚岡樟風高校 全日制単位制(普通科)長吉高校
- 平成12年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第2年次実施対象校」決定
<平成14年4月開校>
普通科総合選択制 八尾翠翔高校、日根野高校 総合学科 芦間高校、堺東高校
- 平成13年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第1期実施計画第3年次実施対象校」等決定
<平成15年4月開校>
普通科総合選択制 豊島高校、西成高校、成美高校
総合学科 八尾北高校
全日制単位制(普通科)槻の木高校
専門高校(総合造形科)港南造形高校 多部制単位制(クリエイティブスクール)咲洲高校
- 平成14年11月 「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備計画14年度実施対象校」決定
<平成16年4月開校(予定)>
普通科総合選択制 大正高校、金剛高校、伯太高校
枚方地域新高校(校名未定・枚方西高校と磯島高校を統合)
東大阪地域新高校(校名未定・盾津高校と加納高校を統合) 総合学科 貝塚高校
- 今後の府立高等学校の特色づくり・再編整備
14年度は「全日制府立高等学校特色づくり・再編整備第2期実施計画」の策定年度であったが、多部制単位制高校(クリエイティブスクール)の設置及びこれに伴う新たな進学率の設定、夜間定時制課程の改革、工業高校の改革などの府立高校を取り巻く諸課題に対応するため、15年度に府立高校全体を対象としたトータルプランの策定を行う予定。
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兵庫県 |
- 平成9年5月 「生涯学習社会に対応した単位制高等学校基本計画策定委員会」設置
- 平成9年11月 「生涯学習社会に対応した単位制高等学校の設置ならびに定時制高等学校の適正配置・活性化方策等について」報告
- 生涯学習社会に対応した単位制高校の設置
- 定時制高校の活性化方策及び適正配置等について
- 平成10年2月 「阪神地域における単位制高校の設置並びに既存の定時制高校の適正配置と活性化に係る実施計画」を策定し公表
- 阪神地域における単位制高校の設置
- 平成13年4月開校を目途に西宮市に設置、単位制による定時制課程・普通科、年次募集
- 定員280人、同校施設内に阪神シニアカレッジの「西宮ブランチ」を併置
- 既存の定時制高校の適正配置と活性化について
- 単位制高校の設置に合わせ、近隣の定時制高校の募集を停止
- 平成9年度以降の入学者が2年間継続して30%に充たない学校については、平成13年度以降における募集停止の対象校として検討
- 平成10年12月 「阪神地域・単位制高校設置に伴う定時制高校の募集停止等について」
- 募集停止校 県立武庫高校、県立尼崎南高校、県立東神戸高校、西宮市立西宮西高校
- 時期 平成13年度の入学者選抜から募集を停止
- 良元分校 県立尼崎南良元分校は平成13年4月以降、県立川西高校の分校とする
- 平成10年7月 「全日制高等学校長期構想検討委員会」設置
- 平成11年6月 「21世紀を展望した兵庫の高等学校教育改革について」報告
- 学校の個性化・多様化の推進
- 生徒の急減及び生涯学習社会への対応
- 平成12年2月 「県立高等学校教育改革第一次実施計画」を策定し公表
- 計画の期間は平成12年度から平成20年度までの間とし、平成15年度までを前期、それ以降を後期とする。前期については実施の具体的な年度や地区名等を挙げ、後期については改革の大まかな道筋を記した。
- 魅力ある学校づくりの推進
- 新しいタイプの学校の設置
- 総合学科-原則として普通科の学区に各1校、大規模学区は複数校に設置
- 単位制高校-原則として県下7地域に各1校、学校数等が多い地域は複数校に設置
- 新しい専門高校-国際高校の設置、情報高校、福祉高校、芸術高校の設置検討
- 学校の設置・運営における民間活力の導入-公設民営の学校について研究
- 特色ある専門学科の設置
- 環境防災科、社会福祉科、生命科学科、郷土研究科等の設置検討
- 各学科の特色化等の推進
- 既存のコースの改編、特色あるコースの設置
- 既存学科の改編・統合、工業及び福祉に関する学科等への専攻科の設置検討
- 中高一貫教育の研究・検討
- 国際化に対応する教育を重視する中等教育学校を設置、連携型中高一貫教育校の研究検討
- 県立高校の望ましい規模と配置
- 高校の望ましい規模については、現行の生徒定員による学級数で普通科は1学年6~8学級、総合学科は4学級以上、郡部における普通科及び職業教育を主とする学科の単独校については3学級以上とする。
- 学級数の減少により学校規模が小さくなった時には、学校教育活動の活性化を目指した教育的観点から近隣校等と統合を行う。
- すべての学年が1学級となった学校は近隣校の分校とする。
- 分校において、入学者が募集定員の2分の1に満たない状態が3年間続き、その後も生徒数の増加が見込めない時には、原則として翌年から募集を停止し本校に統合する。
- 生徒数減少等を勘案すれば、公立高校全体で、統合して新しいタイプの学校等になる学校が11校、1学年2学級以下の小規模校となる学校が8校程度、そのうち1学年1学級の分校となる学校も見込まれる。
- 普通科の通学区域は、当面は現行によることとするが、学校選択の幅を確保する観点から、小規模学区については学区の見直しを行う。
- 平成12年3月 県立高等学校教育改革第一次実施計画の前期の推進計画対象校を公表
- 総合学科、単位制高校、中等教育学校対象校11高校を公表
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奈良県 |
(会議の名称)
県立高校再編計画策定委員会
(設置年月日)
平成13年10月19日
(構成メンバー)
大学教授等学識経験者3名、PTA関係者2名、教育関係者2名、産業界代表1名
(検討内容等)
平成14年6月に公表された「策定委員会中間報告」について、その概要を以下に示す。
【「策定委員会中間報告」の概要】-県立高校の特色化に向けた具体策について-
- (1)時代を担うスペシャリストを目指す高校
- ア 「ものづくり」と「ビジネス」を共に学ぶ専門高校
- (学科・コース等)都市工学、電子・機械、情報通信技術、ビジネス情報処理、国際ビジネスなど、幅広い学科・コースの設置を今後更に検討する。
- (設置校数)1校を目途に検討する。
- イ 人と自然を環境の視点から学ぶ専門高校
- (学科・コース等)生物生産、バイオ技術、緑地園芸、食品加工、フードデザイン、リビングデザイン、福祉等を中心に、設置学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)1校を目途に検討する。
- ウ 地域産業等に貢献する人材育成を目指す専門高校
- (学科・コース等)機械、電気、建築、土木、造園技術、バイオ技術、森林技術等を中心に、設置学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)1校ないし2校を目途に検討する。
- エ 情報通信技術等先端技術を中心とした専門高校
- (学科・コース等)情報通信技術、メカトロニクス、電子技術等を中心に、設置学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)1校を目途に検討する。
- オ ビジネス情報専門高校
- (学科・コース等)情報処理、商業デザイン、流通ビジネス、国際ビジネス等を中心に、設置学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)1校を目途に検討する。
- (2)好きな分野・得意な分野を伸ばす高校
- ア 芸術高校
- (学科・コース等)音楽、美術、書芸、デザイン(グラフィックデザイン、服飾デザイン、商工業デザイン等)、コンピュータグラフィックス等、設置学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)1校を目途に検討する。
- イ 国際高校
- (学科・コース等)国際科として、外国語、国際文化、国際交流、歴史文化、国際情報等、小学科・コース等を今後更に検討する。
- (設置校数)2校(北部、中南部にそれぞれ1校)を目途に検討する。
- ウ 体育科の拡充
- (設置校数)2校(北部、中南部にそれぞれ1校)を目途に検討する。
- エ 理数科の設置
- (設置校数)北部においても1校を目途に理数科の設置を検討する。
- (3)基礎的な事柄を幅広く学ぶ高校
- ア より高度な学問・研究や専門性の高い職業を将来の目標に据えて基礎学力の徹底を目指す高校
- 基礎・基本となる教養教育の徹底
- 生徒の目指す進路との接続をより明確化した教育課程の編成
- 個々の生徒が進路目標に応じて効率良く学習できる教育課程の編成
- 将来の学問・研究を目指した準備教育
- イ 特色あるコースを設けて個性の伸張を図るとともに、将来の多様な進路に対応する高校
- 人文科学、自然科学、外国語、環境、情報、芸術、デザイン、スポーツ、ビジネス、その他、いくつかの特色あるコースの設置
- 生徒の興味・関心を高める選択科目の充実
- 将来の職業選択に向けた進路学習の充実
- 生徒の適性や興味・関心、進路に応じた学習ができる柔軟な教育課程をもつ高校として、具体化に向けて今後更に検討していく。
- (4)学びたいとき学べる高校
- システムとしては三部制単位制高校(通信制課程併設)をモデルとし、1校の設置を目途に、設置場所等も含め、今後更に検討する。
- 定時制課程及び通信制課程については、この「学びたいとき学べる高校」を軸に、単位互換などの連携も視野に入れながら、再編・統合を検討する。
- (5)新しいタイプの高校
- 中高一貫教育は、高校入試への負担の軽減とともに、6年間のスパンで系統的、計画的な教育が行えるシステムであり、将来的には中等教育の在り方の一つとしてその役割を果たすと考えられることから、本県においても、教育目標や教育内容、設置形態などについて多面的な研究を進めていく必要がある。
(今後の予定) 平成15年度の早い時期に、同委員会から「最終報告」をいただく予定。 |
和歌山県 |
今後、高校再編についての検討を行っていく予定である。 |