第1章 高等学校教育の改革に関する推進状況(概要)

1.特色ある学校・学科の設置状況等の概要

1 総合学科の設置(参考1)

  平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
総合学科の設置校数 74校 107校 124校 144校 163校 186校
うち公立 68校 96校 109校 126校 140校 158校
私立 4校 9校 13校 16校 21校 26校
国立 2校 2校 2校 2校 2校 2校
総合学科の設置県数 40県 45県1市 46県1市 46県1市 47県2市 47県3市
1.平成13年度までに設置 47都道府県2市 163校
2.平成14年度に設置 15都道府県1市 23校
1.及び2.の合計 47都道府県3市 186校
3.平成15年度以降の設置に向け準備中の都道府県等 26都道府県 66校

※ 国・公・私立の合計であり、中等教育学校を除く。

2 単位制高等学校の設置(参考2)

区分 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
単位制高校の設置校数 171校 237校 270校 342校 377校 ※431校
単位制高校の設置県数 45県1市 47県1市 47県2市 47県3市 47県3市 47県5市
  • 全日制課程
89校 133校 153校 180校 198校 234校
(うち総合学科以外の全日制単位制高校) 21校 29校 41校 51校 58校 77校
  • 定時制・通信制課程
88校 112校 126校 172校 190校 210校
  • 公立の設置校数
146校 204校 229校 289校 320校 363校

※ 全日制課程の単位制高校+定時制・通信制課程の単位制高校=444校で、単位制高校の設置校数の431校と13校合わないのは、両課程を設置している学校があるためである。

1.平成13年度までに設置 47都道府県3市377校※
うち全日制課程 47都道府県2市198校
定時制・通信制課程 45都道府県2市190校
2.平成14年度に設置 24都道府県2市55校※
うち全日制課程 19都道府県1市36校
定時制・通信制課程 8府県2市20校
1.及び2.の合計(平成14年度までに設置) 47都道府県5市431校※
うち全日制課程 47都道府県3市234校
定時制・通信制課程 45都道府県4市210校
3.平成15年度以降の設置に向けて準備中の都道府県等 31都道府県2市121校
うち全日制課程 26都道府県1市101校
定時制・通信制課程 17都府県1市30校

※ 1において、全日制課程と定時制・通信制課程の合計が11校合わないのは、両課程を設置している学校が11校あるためである。
2において、全日制課程と定時制・通信制課程の合計が1校合わないのは、平成14年度に両課程を同時に設置した学校が1校あるためである。
1及び2の合計において、1の377校と2の55校の合計数432校と1校合わないのは、平成13年度までに全日制課程の単位制を設置し、平成14年度に通信制課程の単位制を設置した学校が1校あるためである。

3 総合学科・単位制高等学校以外の新しいタイプの高等学校

 都道府県等からは、総合学科や単位制高等学校以外の新しいタイプの高等学校として、平成13年度までに設置された学校については37都道府県3市126校、平成14年度以降に予定している学校については25都府県3市82校が報告されている。

最近の具体例

  • 鳥取県立鳥取湖陵高等学校(平成13年度統合により設置)
     農業学科、工業学科、家庭学科、情報学科の4つの専門学科による総合選択制を導入し、学科の枠を超えて、幅広い産業の学習や専門性を深めることのできる選択科目群等を設置するとともに、1年次に様々な産業に関する体験的な学習を通して、自己の在り方・生き方を考える「産業基礎」(学校設定科目)を履修し、将来の進路希望に沿って2、3年次のコースや選択科目の学習計画を立てる。
  • 群馬県立館林商工高等学校(平成14年度から実施)
     機械・電気・建築を学習する工業系と商業・情報処理を学習する商業系に分けてそれぞれ一括して生徒を募集し、入学後のガイダンスにより、生徒自身が興味・関心等に応じて自分が学習する専門学科・コースを選択する。また、選択した専門コース以外の他学科・他コースの中から興味・関心のある科目を選択して学習できる総合選択制のシステムを導入する。

4 特色ある学科を設置する高等学校

 各都道府県等においては、様々な特色ある学科の設置を進めており、平成13年度に設置された専門学科における特色ある学科としては、例えば、グリーンライフ科、産業デザイン科、国際情報ビジネス科、マリン開発科、ファッション科、情報科学科等がある。
 また、平成14年度に設置された専門学科における特色ある学科としては、グリーンサイエンス科、環境建築科、環境エネルギー科、総合ビジネス科、海洋資源科等がある。

2.学校間連携の実施状況の概要

1 学校間連携の実施(参考3)

1.平成13年度までに実施している学校 36都道府県4市184校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 7都道県27校

2 インターンシップの実施状況(公立:平成13年度)

1.職業に関する学科[実施率] 1,270学科[67.8%]
2.普通科[実施率] 607学科[21.7%]
3.総合学科[実施率] 96学科[69.1%]
4.その他の学科[実施率] 27学科[7.8%]
5.全体[実施率] 2,000学科[38.9%]

3 生徒の高等学校以外における学修の単位認定

(1)対応状況

1.平成13年度までにガイドラインや基準等を作成 41都道府県6市
2.ガイドラインや基準等を作成中 1県 1市

(2)大学、高等専門学校又は専修学校等における学修の単位認定(参考4)

1.平成13年度に実施している学校 28都道府県2市 117校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 17都道府県1市 66校

(3)ボランティア活動等に係る学修の単位認定(参考5)

1.平成13年度に実施している学校 33都道府県 131校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 18道府県 37校

(4)技能審査の成果の単位認定(参考6)

1.平成13年度に実施している学校 47都道府県5市 1,415校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 16道府県 48校

3.高等学校と大学の接続の改善の概要

1 大学の科目等履修生、聴講生又は公開講座などの制度の活用状況(参考7)

1.平成13年度に実施している学校 25都道府県1市 113校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 16都道府県1市 64校

2 大学教員による高等学校での学校紹介や講義等の実施状況

1.平成13年度に実施している学校 45都道府県10市 1,230校
2.平成14年度から新たに実施予定の学校 26都道府県1市 61校

4.各教育委員会における高等学校教育を取り巻く諸課題と今後の対応等の概要

1 高等学校の再編計画の検討について

1.教育委員会として再編整備計画等を策定済みの都道府県 30都道府県2市
2.審議会等から再編整備に関する報告・答申が提出済みの都道府県 15府県3市
3.現在審議会等において検討中の都道府県 2県3市
4.今後検討を予定している都道府県 2市

2 高等学校教育を取り巻く諸課題と今後の対応

 高等学校教育を取り巻く諸課題と今後の対応について、各都道府県・指定都市の教育委員会が特に重視している課題としては、例えば、中高一貫教育の導入、総合学科や単位制の設置など特色ある学校づくり、不登校や高校中退等の学校不適応生徒への対応、生徒の多様な能力・適性や興味・関心等に応じた入学者選抜の改善、国際化・情報化に対応した教育の在り方の検討、新学習指導要領への対応、就職難への対応などが挙げられる。
 これらの課題に対応するため、各都道府県等においては、各種検討会議の設置により解決に向けての検討を進めるとともに、課題に関連し様々な施策、事業等を推進している。

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

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