(2)特に重視している課題

都道府県等名 具体的な内容
北海道
  • 生徒及び地域の実態、特性に応じた教育課程の編成
  • 時代や地域のニーズに対応した学校・学科などの設置
  • いじめ、中途退学などの生徒指導上の諸課題の解決
  • 生徒が主体的に進路を選択し、進路希望を実現するための進路指導の充実
岩手県
  • 高校入学者選抜の改善
  • 選抜方法の改善
  • 通学区域の見直し
宮城県
  • 学校不適応への対応
  • 中高一貫・連携教育システムの推進
秋田県
  • 学校教育におけるIT推進
  • 高校生自主企画支援事業の継続
山形県
  • 高校生の勤労観・職業観の希薄化への対応
    1. 高校生の主体性を育むための特別活動の活性化
    2. より実効的な生徒指導体制の整備
  • 「教育の情報化」を目指し、全ての県立高校がインターネットに接続し、すべての学級のあらゆる授業でインターネットが活用できる環境の整備
茨城県
  1. 個に応じた指導計画の改善充実
  2. 生徒一人一人が主体的に学習できる指導方法の改善充実
  3. 校内研修の改善充実
  4. 指導に生きる評価の改善充実
栃木県
  1. 心の教育の推進
群馬県
  • 生徒の多様化や個性化及び中途退学、不登校等への適切な対応を図るため、教育の諸制度や教育課程の多様化・弾力化を図る必要がある。
  • 各高校が主体的に創意工夫し、特色や魅力のある学校づくりをさらに進める必要がある。
  • 保護者、地域社会との連携及び開かれた学校づくりの推進を図る必要がある。
  • 生徒急減期を迎え、周辺校や小規模校の活性化についての検討が必要である。
  • 社会の変化や時代の要請に応じた学科の改編をさらに推進する必要がある。
  • 男女共学化を、県民の意向を踏まえながら進めていく必要がある。
  • 中高一貫教育校設置に向けた検討を行う必要がある。
  • 高校の特色化等に伴い、通学区域の見直しが必要である。
埼玉県  21世紀いきいきハイスクール構想では、再編整備に係るものを除き、以下の基本的方向性を打ち出した。
  • 教育活動の充実
    • 柔軟な学びのシステムづくり
    • 学力向上の推進
    • 言葉を大切にする教育の推進
    • 志を育てる教育の推進
    • 体験活動の推進
  • 教育諸条件の整備
    • 学校評議員制度の導入
    • 授業公開の推進
    • 社会的視野を広げる研修の充実
    • 民間人や社会人の活用
    • 校長のリーダーシップの確立
    • 指導力不足教員への対応
    • ゆとりやうるおいのある学校施設の整備
千葉県
  • 学校改善について(小中含む)
神奈川県
  • 中高一貫教育校の設置
  • 学校評議員・学校評価
  • 入学者選抜制度・学区の見直し
  • 特色づくりの推進
  • 専門高校の改善
新潟県  本県では、高校進学率が97%を超え、入学してくる生徒の能力・適性、興味・関心や進路希望等が多様化している。また、高校生活に適応できないための、中途退学や不登校が大きな問題となっている。そのため、高校生活の早い時期から、目的意識・進路意識や学ぶ意欲の醸成に努め、充実感あふれる学校づくりの推進が緊要の課題となっている。
富山県
  • 中高一貫教育
  • 新学習指導要領の趣旨の徹底と各学校における円滑な導入。
  • 学校の特色化および生徒の個性化推進。
  • 学校教育の情報化
石川県  本県における高校の中途退学者は、平成10年度において784人となり、前年度より増加している。また、長期欠席者も依然として多い。こうした課題に適切に対応するため、中学生が自分の興味・関心や適性に基づいて高校を主体的に選択し、目標を持って進学できるよう、高校が地域と連携した特色ある学校づくりを推進し、体験活動を中心とする魅力ある教育を進めていくことが求められている。
福井県 高校教育の課題として、4点挙げられる。
  1. 個性をはぐくむ教育の充実
  2. 心豊かな人間性の充実
  3. 地域社会と連携した教育
  4. 特色ある学校づくり
山梨県
  • 魅力ある高校づくりの推進
長野県
  • 基礎学力や進路希望の多様化が進む生徒に対応した教育課程の編成教員の資質向上
  • 時代の変化に対応できるよう視野の拡大と意識改革を図る。(社会体験研修)
  • 中退問題への対応をはじめ生徒指導の充実
岐阜県
  • 開かれた学校学校づくり
  • 特色ある学校づくり
  • 活力ある学校づくり
  • 高校入試の改善
静岡県
  • 高校入学者選抜制度の改善
  • 授業の改善
三重県
  • 就業体験
滋賀県
  • 体験を通した豊かな心をはぐくむ教育の推進
     「いのち」「人権」を大切にする心を育てる教育を推進するために、体験的学習を積極的に学校教育に取り入れ、自ら考え、主体的に判断し、表現できる資質を身につけさせ問題解決能力の育成を図る必要がある。
  • 中高一貫教育の導入
     本県における中高一貫教育の在り方についての検討を行ってきた。今後さらに具体的な研究・検討を重ねていく。
  • 小中高連携の推進
     子どもの個性の多様化や高校進学率の上昇の中で、子どもの心身の発達上の課題や地域の実態を踏まえつつ、初等中等教育を見通す観点から教育における小中高の連携を推進する必要がある。
  • 入学者選抜制度・方法等の改善
     入学者選抜については、毎年改善を重ねつつあるが、新学習指導要領や完全学校週5日制への対応も含めて、さらに改善を図る。
京都府
  1. 特色ある学校づくり
  2. 国際化・情報化社会に対応し、21世紀をリードする人間を育成
  3. 生徒一人一人の明確な目的意識の育成と進路希望の実現をめざし、高校教育の推進を図る
大阪府  (大阪府)
  • 障害のある生徒、特に知的障害のある生徒の高校での受け入れ
  • 特色づくりの推進
  • 新学習指導要領の実施に向けての学校への支援体制
  • 生徒数の減少と役割が変化しつつある定時制の課程の今後の在り方
  • 表面的には現れにくい生徒たちの悩み・不安・ストレス等の早期発見と解消
 (堺市)
  • 今後、高等教育改革を進めるため、大阪府、市教育委員会との協力のもと、教員の人事交流計画を進めていく必要がある。
奈良県
  • 多様化して来ている生徒に対応した特色ある教育課程の編成
  • 新しい学校、特色ある学校づくりのための教育課程の編成
和歌山県
  • 本県における高校中途退学者は、平成11年度調査で全日制が在籍比2.1%となり、緊急の課題となっている。
鳥取県
  1. 高校教育の充実
    • 生徒の多様な個性や社会の変化に対応した高校教育を行うために、生徒一人一人の個性を尊重する教育や、特色ある学校づくり、また、国際化や情報化、少子高齢化等、社会の変化に対応した教育を推進する必要がある。
  2. 高校中途退学者の増加
    1. 本県における高校中途退学者数が近年増加傾向にある。
  3. 学習活動の充実
     ・生徒の進学や就職、それぞれの進路希望に対応するためにも基礎学力を含めた学力を身につけさせることが重要である。
島根県
  1. 定時制・通信制教育のあり方
  2. 中高一貫教育のあり方
岡山県
  • 中高一貫教育の導入
  • 新しい学校形態の導入
  • 学科の改編
広島県
  • 特色ある学校づくりの推進
  • 適正配置及び通学区域の見直し
  • 入学者選抜制度の見直し
山口県  高校教育改革を推進するための基本的で重要な条件整備の一つとして、平成14年度から公立高校普通科の通学区域を従来の26学区から教育事務所管区を基本とした7学区に改善することとしている。
 こうした改善を踏まえ、生徒が多様な学校の中から自分の個性に応じて学びたい学校を主体的に選択できるよう、各高校の特色づくりを推進することが当面の重要な課題となっている。
徳島県
  • 地域に根ざした特色ある学校づくりの実現。
  • 多様化する生徒の実態を踏まえ、生徒の基礎学力をいかに保障していくか。
  • 職業教育の活性化をいかに図るか。
  • 新教育課程をいかに円滑に実施するか。
香川県
  • 急激な社会の変化の中で、生徒一人一人の能力・適性、興味・関心、進路希望等の多様化が進むとともに、学校においては、いじめや不登校、高校中途退学者等の様々な問題が生じている。このため、学校と地域、社会の連携や柔軟な教育課程の編成、公立高校入学者選抜方法及び選抜制度などを含めた今後の高校教育の在り方を検討すること、また、新学習指導要領の徹底とその趣旨を生かした適切な教育課程の編成及び新学習指導要領に対応した評価の在り方を検討することが課題となっている。
  • 中高一貫教育について、第1学区において平成13年度より実施の予定であるが、第2学区における早期の実施が課題である。
愛媛県
  1. 特色ある学校づくり
  2. 中高一貫教育の導入
  3. 職業学科の学科改編
  4. 深刻化する高校生の問題行動への対応
高知県
  • 土佐の教育改革の推進
  • 基礎学力の定着と学力の向上
  • 学校・家庭・地域の連携による教育力の向上
  • 教員の資質・指導力の向上
  • 高校の特色づくりの推進
福岡県
  • 新高校学習指導要領の趣旨の徹底と、移行措置の円滑な実施推進を図るとともに、ゆとりの中で「生きる力」を育むことを目指した学習指導要領に基づき、生徒の多様化や国際化・情報化等社会の変化に対応した教育課程編成を一層推進する。
  • 開かれた学校づくりを進めるとともに、学校の自主性・自律性を高め、学校の組織と教育活動の活性化を図るため、全県立高校への自己評価制度の早期の導入を推進する。
佐賀県
  • 中高一貫教育の推進
     「ゆとり」を生かし個性や創造性を一層伸長させる教育を推進するとともに、選択の幅を広げ学校制度の複線化を進める観点から中高一貫教育を導入する必要がある。
長崎県
  • 話せる英語教育の推進
     国際的な経済交流・人的交流が一層盛んになり、日常生活や海外との情報手段として英語によるコミュニケーションがたいへん重要になっている。このことは、「国際県長崎」を確立し、世界に活躍できる人材を育成する上でも必要な課題である。
  • 離島留学制度の実施
     過疎化に悩む島において広範囲の地域から生徒の受け入れを図り、併せて、美しい自然環境のもとで青年期を過ごしたいというニーズにも応えられるよう、短期あるいは長期に受け入れる離島留学制度を検討する。
  • 特色ある教育活動の推進
     生きる力の育成のためには、特色ある教育活動が不可欠であり、各学校が創意工夫し自ら学校の特色づけを行う必要がある。
  • 科学技術の進展等に対応した情報教育の推進
     科学技術の進展や高度情報化が急速に進む中、学校教育において情報教育を充実し、情報リテラシーの育成をはじめ、情報通信機器を使った新たな学習指導法の開発や教育環境の整備を進めていく必要がある。
大分県
  1. 特色ある学校づくりと学力の向上
宮崎県
  • 合同選抜の廃止の方向での改善
  • 学区外募集の実施
  • 中高一貫校の新たな設置
  • 学科改編、学校の統廃合
  • 普通科、専門学科、総合学科の定員比
  • 県立高校と私立高校の定員比
  • 全日制単位制高校の設置
沖縄県 進路指導の充実
 本県高校生の高校生卒業時の進路決定率(約70%)、就職内定率(約60%)の低さは本県教育の大きな課題である。
 その対策としては、生徒の目的意識の高揚、進路の早期決定、生徒一人一人に応じた進路指導等を図るため、諸施策を展開しているところである。
 今後は、これまでの取組を検証するとともに、小中高一貫した進路指導・進路学習を進める必要がある。
中途退学対策
 本県高校生の中途退学率は、平成11年度3.0%で全国平均に比して、依然として高い。
 中途退学対策のための教員の加配、各学校関係者の連絡協議会の開催、中途退学対策学校訪問など諸施策を展開しているところである。また、学科改編、各学校の特色づくり、教科指導・進路指導・生徒指導との連携も推進している。
 今後は、これまでの取組を検証して、より具体的な方策を確立していく必要がある。
千葉市
  • 情報教育の充実
  • 県立高校の学区変更による志願者の集中と、中学校卒業者数の減少とのバランスを考慮した募集人数の設定
川崎市
  1. 川崎市立高校教育将来構想検討委員会のまとめの報告(平成12年3月)を基にしながら、市立高校の将来の姿あるいは教育内容等について研究、検討することが課題となっている。
  2. これまでの学科改編や校舎の全面改築などによる現在の教育内容の充実や改善とこれからの時代に求められる教育への対応が大切になっている。
横浜市
  1. 心の教育
  2. 高大連携
名古屋市
  • 一人一人の生徒に応じたゆとりある学習の充実
  • 学校の創意工夫を生かした特色ある教育の推進
  • 地域や企業との連携の推進
  • 国際感覚を身につける教育の推進
  • 豊かな心を育てる教育の推進
京都市  科学技術の高度化や情報化、国際化、高齢化、少子化など社会の急激な変化に適切に対応するとともに、多様化する生徒の興味、関心、適正、能力、進路等を踏まえ、たくましく思いやりのある人間の育成と個性の伸長、進路保障を目指す教育内容等の一層の充実を図る。
大阪市
  • 知的障害のある生徒の後期
  • 中等教育の在り方
神戸市
  • 本市における平成20年度の中学校卒業者数は、平成12年度に比べ約3,000名、割合にして20%前後の減少が見込まれている。新しい学校形態や学校の適正規模・適正配置などに留意しつつ、市民から望まれる市立高校の在り方を検討していくことが求められている。
広島市
  • 生徒の多様な興味・関心、進路希望等のニーズに対応し、全ての生徒のもつ可能性を最大限に伸張させ、一人一人の自己実現を図ることのできる高校教育の一層の充実が求められる。
北九州市
  • 経済状況がよくない上に、生徒の進路目的や就職に対する対する認識が甘く就職状況が良くない
  • 高校で学ぶ生徒一人一人が自分自身の進路目的を明確に持てるように、中学段階から指導し、特に高校では進学か就職か決定出来るよう進路ガイダンスが必要
福岡市
  • 福岡市立高校活性化検討委員会より福岡市立高校の活性化方策について、平成9年6月に最終報告が答申され、下記のような課題が指摘された。
    1. 各学校における特色の鮮明化と相互の連携による役割分担
    2. 社会の変化に対応した教育内容への改編
    3. 教育方法や評価での工夫改善
    4. 生徒を主体とした教育活動への取組、とりわけ生徒の幅広い選択が可能な柔軟なカリキュラム編成
    5. 生徒の進路指導、進路保障の充実
    6. 青年期の在り方生き方(基本的な生活習慣、自己責任の在り方等)に関する教育を含む高校教育に求められる「基礎・基本」の充実
    7. 時代に即応した教育活動を実施してゆくための条件整備や支援体制

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成21年以前 --