平成23年6月1日(水曜日)
秋田県立大館鳳鳴高等学校教諭 一関 智子 氏
秋田県は、他の県より少子化が進んでおり、本校を受験する中学生が減少し、入試倍率が下がっている。これまでも入学してくる生徒間の学力差はあったが、今年は特に生徒間の学力差が大きい。上位層の生徒の中には東大を目指すような生徒もいるが、下位層では学校の授業についていくことで精一杯という生徒もいる。そういった学力差のある生徒を同じクラスで指導することに限界を感じている。本校では、学力格差の大きい生徒集団における授業改善が一番の課題である。
高校3年生までの目標・計画に沿って、生徒に学力を身につけさせた上で卒業させたいと考えているが、大学進学希望者の多い本校では、大学入試制度の変更がある度にそれに伴う対応で時間が取られ、学習指導にも影響することがある。いろいろな入試制度があることは多様化した生徒の状況に対応したものと理解しているが、頻繁な大学入試制度の変更のために高校での教育内容が大きく影響を受ける状況は問題があると思われる。
大学入試制度の在り方について見直す必要があるのではないかと感じている。
初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室
-- 登録:平成23年07月 --