静岡県立浜松城北工業高等学校教諭 澤木和弘氏 インタビュー概要

1.実施日

平成23年6月1日(水曜日)

2.インタビュー対象者

静岡県立浜松城北工業高等学校教諭 澤木 和弘 氏

3.概要

(生徒の自主性、向上心、自ら考える力の育成)

調べ学習をした際に、生徒によっては自身で率先して調べたり、考えたりする習慣が身についていないことを感じる。
本校の生徒は素直な生徒が多く、与えられたこと、例えば、資格試験では、試験範囲が決まっており、生徒が資格試験合格に向けて頑張ることはできる。しかし、生徒の学力を見ると、知識が断片化していることが多い。理科でやっていることと工業でやっていることは似通っているところがあるが、それらの知識を応用して考える力が足りないと感じる。生徒は、与えられた課題をやって、暗記して、それをはき出し、ある程度テストの点数はとれるが、さらに自分で、「こことここは繋がっているんだな」等、与えられた以上のことを自ら考えて結びつける力が足りないと感じる。 

(コミュニケーション能力の向上)

生徒は、今勉強していることが社会でどのように役立つのかがイメージできていない。先のことを「自分で考えて、自分の意見を述べる」習慣付けが必要だと思う。
ある企業に、「お宅の学校の生徒は、面接でみんな同じことを言うね」と言われた。学校は生徒にマナーは教えられるけれども、自分が、その会社に入って何をやりたいのかを考え説明する能力が生徒に足りないと感じている。厳しい社会になったので、一層、そういった弱い面が見えてきた。コミュニケーション能力とか積極性は、社会においては非常に大事なこと。まじめな生徒でも、自分の考えをきちんと説明できる力がないと、社会からは評価されない。
学校の授業で、生徒に自分の考えを問う学習の仕方も大事だと思うし、また、地域に出てボランティア等を行い、コミュニケーション能力を養うことも必要だと思う。

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年07月 --