岡山県立岡山工業高等学校長 小林清太郎氏 インタビュー概要

1.実施日

平成23年5月31日(火曜日)

2.インタビュー対象者

岡山県立岡山工業高等学校長 小林清太郎 氏

3.概要

  •  岡山県では、県立高等学校の学科構成比率の目安として、時代や社会のニーズ、生徒や保護者の希望等を重視しながら、今後、平成30年度までは、普通系学科55%程度、職業系学科40%程度、総合学科5%程度の割合を基本的には維持していく方向を検討している。
  •  昭和50年代途中からコンピュータやNC関係の機器が出現するなどして情報化が進展する中で、本校では社会の変化を意識して教育活動を行ってきた。現在、機械科・土木科・化学工学科・デザイン科・建築科・情報技術科・電気科の7科が設置されている。年々、大学等への進学や高等専門学校への編入を希望する生徒も増加しており、数学、理科、英語等について年間100時間にも及ぶ放課後の補習授業や個人指導等を行い、対応を図っている。
  •  数年前からは、原点に返って、地域の企業及び社会に貢献できる、額に汗して働くことができる生徒の育成に主眼を置いている。具体的には、電気科ならば卒業までに全員が第二種電気工事士の資格を取得して電気工事ができるといった、各学科に求められている基礎知識と技能の修得に力を入れた教育を行っている。
  •  生徒たちは、授業等を通して培った知識や技能を活かし、商店街の活性化を図るシンボルの製作や、周辺の小学校や幼稚園等の環境整備を担うなど、地域社会への貢献に努めており、評価を得ている。
  •  知識と技術については、年齢を重ねていく中で身に付いていくが、技能については15歳ぐらいから取り組まないと定着できないものと認識している。岡山県では、「高校生ものづくり技能取得支援事業」により、技能検定受験料の減免措置や訓練指導員等の講師派遣を行い、技能検定合格者の増加を後押ししている。これを機に、技能修得の更なる向上をはかり、地域の産業に人材を輩出していきたいと考えている。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年06月 --